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ミックスボイス・高音のボイトレ解説

ミックスボイスの出し方、高音発声、換声点、地声と裏声のつなぎ方について、VTのボイストレーナーが日々のレッスンから発信しているヒントをまとめています。

68件の投稿 トピック一覧へ

小野貴之 東京スタジオ・

女性の高音声種の方は声帯が薄いので、トレーニングをそこまでして…

女性の高音声種の方は声帯が薄いので、トレーニングをそこまでしてきていない方の場合に地声が息漏れになってしまうことがよくあります。

ですが、"声帯が薄い"ということを計算に入れて地声をトレーニングしなければなりません。

他のボイストレーナーの方に習っていたクライアントさんがお越しになり、"ガッチガチに固めて" "やりすぎた"地声を見ることがあります。けっこうあります。

これは不調を引き起こす理由にもなりますし、本当に危険です。

一度ガッチガチになると外すことに時間がかかる場合が多いですが、諦めずにオーガニックな発声を手に入れることは可能です。

でもそうなる前に、これは"やりすぎた"発声なのかどうか、それを日頃から疑うことがとても大切です。

小野貴之 東京スタジオ・

女性をレッスンするのと、男性をレッスンするのは"方法がかなり違う"と感じます。

女性をレッスンするのと、男性をレッスンするのは"方法がかなり違う"と感じます。
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女性の中でも「高音声種」「低音声種」があり、

男性の中にも「高音声種」「低音声種」があります。

女性の高音声種になればなるほど、傾向としてより高音域を使うレッスンになります。女性はヘッドボイスの音域が男性より圧倒的に高く、"上に広い"ので、持っているものは使う必要があります。

✳️男性の高音声種だとしても、基本的に女性に比べて声に重量があり、下の音域が広い。上を"持っていた"としても、フルに開発していくことが女性ほど助けにならない印象です。
★―――★

男性の場合、これはもう経験上ですが、高音域を使いすぎるとスクイーズ(過緊張)が外せなくなっていきます。
(もちろん上手くやれば大丈夫なのですが、"上手くやる"より先に"無理"がかかってきます)

✅男性の皆さん、「ほんとうに雑味のない」声を目指してください。超高音域開発は後回し。がなりやパワフルさを手に入れるのも後回しです。"外れないスクイーズ""ガチガチ発声"を先に手に入れてしまうと、本当に後で困ります。高音域がどんどん出しづらくなっていったり、ひっくり返るのが止められないとか、いろいろ問題が起こり得ます。

ひっくり返るから強く出さなきゃいけない!のではなく、ひっくり返るのは全体的に喉を固めてしまうからだという場合が多いのです。

基本的には最高音G#4以下の曲を練習すべきですし、F4あたりを上下するような選曲で、雑味のない音の上下を探してみてください。練習の際は低音域も積極的に使ってみてください♪

名古屋スタジオスタッフ 名古屋スタジオ・

VT名古屋スタッフです

🎤

「高い声が出ない」というお悩み、本当に多いんです。
わたしも、実際に経験してもどかしさを感じてました。

「高い声が出ない」理由って、口の開け方、舌の位置、喉の使い方などなど、
その人によって全く違うんですよね。

VTのインストラクターは、ハリウッド式ボイストレーニングの理論に基づいたレッスンをしてくれます。
「高い声がでない」原因を突き止めて、その人にあったレッスン方法を教えてくれるんです。

特に、VT名古屋スタジオの加藤真太郎インストラクターは、
ご自身も「高い声がでない」という悩みと向き合ってきた経験があるから、
そこを丁寧に見てくれます!

だから、生徒さんも「あ、こういうことか」って、その場で気づくことが多いんだと思います。

▶️ 加藤インストラクターのインタビュー記事
「"高い声が出ない"を乗り越える『正しい方向性』で積み上げるボイストレーニング」
https://voicetrainers.jp/8686/

もし「高い声、出したいな」と思ってる方がいたら、
一度レッスンの雰囲気を感じてみてくださいね!

実際のレッスンの様子は動画でチェックできます♪▶

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■ VT名古屋スタジオ ■
~名古屋で体験する世界基準のボイトレ~

桜田ヒロキ主催:ハリウッド式ボイストレーニング
対面・オンライン対応

初回レッスンのご予約はこちら
📞 03-6277-4960
📍 新栄駅から徒歩3分 / 名古屋市中区新栄2-1-4アソルティ新栄 6F

桜田ヒロキ 東京スタジオ・

あなたは、自分の声の強みを知っていますか?

あなたは、自分の声の強みを知っていますか?

自分の声の強みをどうやって見つけるのか。

まずは、今よく歌っている、よく知っている楽曲を使ってみてください。

その曲を、まず半音下げて歌ってみる。
そして、必要なら少し慣れてから録音して、聞き返してみる。
そのあと、今度は半音上げて歌って、また録音して聞き返してみる。

これだけで、かなり発見があります。

自分の声の強みは、なんとなく考えているだけでは見つかりにくいです。
キーを少し動かして、録音して、比較してみる。
ここからスタートするとかなり分かりやすいです。

例えば、半音上げた方が
・声が軽やかに伸びる
・きらびやかに聞こえる
・綺麗に抜ける
ということがあるかもしれません。

逆に、半音下げた方が
・豊かさが出る
・安定する
・言葉が自然に乗る
ということもあります。

ここで大事なのは、
「出たか、出なかったか」だけで判断しないことです。

見るべきなのは、

・どちらのキーが魅力的に聞こえるか
・どちらのキーがラクか
・どちらのキーが自分らしく聞こえるか

このあたりです。

自分の声の強みは、
“歌えたかどうか”よりも、
“どちらが魅力的に聞こえたか”
に出ることが多いです。

高い方が難しいけれども魅力的に聞こえるのであれば、しっかり練習しましょう。
低い音がまだ慣れていないのであれば、それも同じです。
そして、今一度録音して、しっかり聞き返す。
これがかなり大事なポイントです。

さらに見てほしいのが、メロディーとの相性です。

例えば、

・低音〜中音域にメロディーがいて、高音に一瞬触って戻るメロディーが合うのか
・高音域に座るようなメロディーの方が伸びやかに聞こえるのか

これを見るだけでも、かなりヒントになります。

そして、言葉の密度も大事です。

・言葉が適度に詰まっている方が映えるのか
・母音で長く伸ばす場所が多い方が映えるのか

この違いもかなりあります。

つまり、自分の声の強みというのはキーだけではなく、メロディーとの相性、言葉との相性の中にも隠れています。

こういう視点で見ていくと、自分と楽曲のキー、そして楽曲との相性がかなり見えやすくなると思います。

桜田ヒロキ 東京スタジオ・

”唯一のベルティングの練習法”は存在しない

「ベルティングに良い練習法はありませんか?」
と聞かれることがあります。

でも、この問いには少し注意が必要です。

なぜならベルティングは、単一の練習だけで完成するスキルではないからです。

ベルティングを成立させるには、いくつかの要素が必要です。

・声帯を適切にストレッチポジションにできる
→ 裏声の練習

・地声と裏声をスムーズに行き来できる
→ ミックス

・低音の地声をしっかり成立させられる
→ クリアな地声の成立

・ビブラートやリフの練習ができる
→ 声の柔軟性の担保

・高い音域でも地声の強さを保てる
→ ベルティングの成立

だから僕は、裏声の練習もベルティングの練習の一部だと考えています。

リップバブルも同じです。
一見するとベルティングとは直接関係なさそうに見える練習でも、必要な構成要素を育てているなら、それは十分ベルティングの練習です。

ベルティングは、高い声を怒鳴るだけでは作れません。

歌声というものは、いろいろな出し方が影響し合って成り立っています。
ベルティングも例外ではありません。

なので、高い地声ばかりを練習しているからといって、必ずしもベルティングが身につくとは限りません。

大切なのは、ベルティングそのものだけを追いかけることではなく、ベルティングを作っている要素を1つずつ育てていくことだと思います。

金子 恭平 東京スタジオ・

ハリウッド式ボイストレーニングはどのように生まれた?

Speech Level Singing (元祖ハリウッド式トレーニング)を開発、発展させたのはセス・リッグスという偉大なボイスティーチャーです。
マイケル・ジャクソン、スティービー・ワンダー、マドンナ、プリンス、レイ・チャールズからレッド・ホット・チリ・ペッパーズやエアロスミスに至るまで、ジャンルを超えてあらゆるセレブリティたちが彼の指導を受けました。

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▼若き才能と葛藤

1930年に生まれ、7歳から歌い始めたセス・リッグスは、1949年(当時19歳!)にボーカルコーチとしての活動を開始したそうです。
ピーボディ音楽院およびマンハッタン音楽院で音楽教育を受け、ジョンズ・ホプキンス大学では演劇の学士号を取得しています。

充分な実績を積み上げながらも、リッグス氏はフラストレーションを抱えていました。
「なぜ偉大な歌手たちは、純粋な母音、均一なレガート、安定したビブラートを保ったまま、声の最低音から最高音まで移行できるのか?私ができなくて、彼らがやっていることは何なのか?私には歌えるはずだと証明する数々の書類(学位や推薦状)があったが、実際には歌えなかった」

そう、才能あふれるリッグス氏もまた、僕たちと同じように「換声点」に悩まされていたのです。

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▼イタリア・オペラとの邂逅

リッグス氏は自身の声の問題を解決する答えを求めて、過去の偉大な歌手たちの実践、とりわけ中世のローマ教皇庁聖歌隊(Schola Cantorum)の訓練法や、イタリアのベルカント唱法の系譜へと遡って研究を進めました。

のちにリッグス氏は教育的影響を受けた人物として、アントニオ・コトニー(1831–1918)、マッティア・バッティスティーニ(1856–1928)、リッカルド・ストラッチャーリ(1875–1955)、ジュゼッペ・デ・ルーカ(1876–1950)といったイタリアの歴史的なバリトン歌手を挙げています。
リッグス氏は、彼らがパッサッジョ(声区の移行帯)をファルセットに逃げることなく、また叫ぶこともなく、純粋な母音を維持したまま完璧に歌い抜く「欠点のない技術」を体現していると分析しました。

そして、リッグス氏の方法論に最も決定的かつ直接的な影響を与えたのは、イギリスに定住したイタリアのテノール歌手であり著名な指導者であったエドガー・ハーバート=チェザーリ(1884–1969)です。
チェザーリは、オールド・イタリアン・スクール(ベルカント唱法)の教えを復活させるための研究で世界的な名声を得ていた人物です。
17~19世紀にわたって繁栄したベルカント唱法は、「声区の融合」を命題として掲げていました。これが現在の「ミックスボイス」の起源です。

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▼ベルカントの翻訳

ベルカント唱法のエッセンスを抽出したリッグス氏は、「母音、子音、音階」を組み合わせた「ツール」の処方により、歌手に意識させることなく望ましい機能的状態(声帯の閉鎖と気流のバランス)を誘発するという画期的な手法を体系化しました。
作為的に声を作ろうとした際に起こる力みを構造的に防ぐこの手法は、近年研究が進みつつある運動学習理論を先取りしていたといえます。

Speech Level Singingは、「古のベルカント唱法」をマイクを通したポップスやロックの要件に適合させた歴史上初のメソッドであったと結論付けられています。

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▼なぜ「スピーチ・レベル」なのか?

リッグス氏は、音程の上昇のために喉頭が上がることを絶対悪としました。
「発話時の安定した喉頭の位置が理想であり、歌唱時もそれを維持すべきである」という理念が、Speech Level Singingという名称の由来です。

注意しなければならない点がここにあります。
「喉頭はいかなる音域においても絶対的にスピーチ・レベル(安静状態)を維持しなければならない」という教義は、現代の解剖学および音響物理学の知見からは否定されています。
特に地声的な音色で高音域を歌うとき、喉頭の上昇は「必要」なのです。

一方、訓練の進んでいない歌い手の多くは、高音にリーチするため過剰に喉頭を持ち上げてしまう傾向にあります。こうした方がトレーニングを行うとき、「スピーチ・レベル」のアイデアはより良い声に向かうためのイメージとして機能するでしょう。

かつてのセス・リッグスの発言全てが科学的に支持されるわけではなくとも、彼の教義と方法論が持つ実践的な価値は計り知れません。

「私の指ではなく、指差した月を見なさい」とは釈迦の言葉ですが、リッグス氏の発言の粗探しをするよりも、彼が向かわせようとした「声」を感じ取り表現することが大切なのでしょうね!

小野貴之 東京スタジオ・

★選曲について考えてみよう★

★選曲について考えてみよう★
男性の方で、F4〜G4あたりが苦しくなってしまうと感じているときに、平井堅さんのいとしき日々よを選んで練習いるとします。

曲のメロディラインの設計上「今あなたがやると難しい」という条件が組み込まれてしまっている場合、ボイトレには不向きな状態と言えます。

この曲は高音域の設計の特性上、少しチョイスを変えた方がいいでしょう。

✳️苦しいエリアに2度幅で上昇して飛び込んでいくメロディラインは苦しさを助長しやすいですし、使用音域の平均値が高く(苦しい音域にステイする傾向)、負担も大きくなります。

ではどんな楽曲がおすすめかと言うと、 BUMP OF CHICKENのray、もう少し高めなら秦基博さんのひまわりの約束などとてもよいと思います。

楽曲での僕なりのレッスン方法も当然ありますが、
- 叫んでしまうタイプ
- ひっくり返るタイプ
どちらにも上手く使える印象です。

桜田ヒロキ 東京スタジオ・

"すべての歌手"が、高音の練習をしなくてはいけない理由

高音の練習というと、
高音が出にくい人、出しにくい人だけがやるものだと思われがちです。

でも実際には、そうではありません。
高音をそれほど歌わない人でも、高音練習は必要です。

仮に、自分が歌う曲がそこまで高くない。
あるいは、自分が歌いやすいキーに設定できる。
そういうシチュエーションが多かったとしても、
高音をきっちりトレーニングしておく必要があります。

特に大事なのは、
地声と裏声を関連づけるような高音練習です。

ただ高い音を出すことではなく、
地声から裏声へ、裏声から地声へ、
その行き来を作っていくような練習。

こういう高音練習は、ピッチの改善にかなり役立ちます。

なぜかというと、
高音発声では 輪状甲状筋(CT) が非常に重要になるからです。

この筋肉は、高音でないとなかなかアクティブになりにくいと言われています。
そして、CT は高音を出すためだけではなく、
ピッチ生成そのものにも深く関わっています。

だから、この筋肉の働きが弱くなると

・高音が出しにくくなる
・声の張りがなくなる
・パワーがなくなる
・ピッチが取りにくくなる

ということが起こりやすくなります。

例えば、ジャズシンガーのように
自分の歌いやすいキーへ自由に設定できる場合。

こういう環境では、
無理に高音を使わなくても音楽が成立してしまいます。

だからこそ、
高音を練習しなくなる
ということが起こりやすいです。

でも、ここははっきり言っておきます。

本番で高音を使わないことと、
高音を練習しなくていいことは全く別です。

高音練習は、高音のためだけにやるものではありません。
声の張り、パワー、ピッチ精度を維持するためにも必要です。

だから、すべての歌手は高音を練習した方がいい。
高音を本番でどれだけ使うかは人それぞれです。
でも、高音をトレーニングする意味は、全員にあります。

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