田栗ななえ2025年2月6日 8:46 am
【楽曲に合った音色を作るって楽しい!】
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恭平先生とスタッフちゃんが、SixTONES /マスカラの楽曲にあった音色を作るレッスンをしています。
Beforeの歌声は、元気なパキッとした印象です。恭平先生も挙げているように、この曲は明るいと言うよりは少しダークな印象がある方が楽曲にマッチしそうです(この曲のPVも、薄暗い部屋や濃いめピンクの薄明かりの世界観 ☺︎)。
エクササイズでは、Nuで喉を少し落とすことで声門閉鎖を弱め、音色に柔らかいニュアンスが出るように進めています。
恭平先生は、母音を「Noの口のままNuを歌う」ように伝えています。「o」の母音に寄せる事で、声門閉鎖を緩ませすぎないように。そして、その後のMaの母音でも応用しやすいように。そしてその先の歌詞にそのまま繋げられるように、工夫しています。「u → o → a」と母音が広くなるので、中間の母音を意識してもらっている感じです。
逆にuの母音に寄せすぎてしまうと、声門閉鎖が緩みすぎてしまい、歌に応用するときに声が抜けてしまう可能性があります。また、抜けた声を入れようとして力が入りすぎてしまう可能性もあります。歌に応用できる感覚を保てるエクササイズを処方することがとても大切なのです◎
Afterのスタッフちゃんの音色と声の動き、違いがすごいです!そして、柔らかい声になったことでの雰囲気のある妖艶な印象と、オケで聴こえてくるかっこいいベースの動きとのマッチングが聴こえてきますよね☺︎
加藤真太郎2025年2月5日 7:15 pm
低音→高音に入っていくときに、低音で使っているチェストボイス(地声)をそのまま持ち上げて高音を歌おうとする方は多いかなと思います。特に1st Bridgeと呼ばれる中高音域のエリア(男性だと高いミ〜ソ、女性であれば高いラ〜ド)であればそれは顕著です。
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このレッスンでは、tuki.さんの晩餐歌をスタッフくんの声の良さが出るようにキーを5つ下げて歌っています。Beforeでは、「最高のフルコース」というフレーズをチェストボイスを持ち上げるように歌っています。キーを下げたことにより、このフレーズの音程がちょうど男性の1st Bridgeのところに差し掛かってくるので、こういう歌い方になりやすいんですね。
このフレーズをtuki.さん本人のように途中でチェストボイス→ファルセットに切り替えて歌いたいということで、ゆうり先生はFO(フォ)という言葉でエクササイズを行っています。Fの子音をくっつけてあげることで声帯間の息の量を増やし、うまく声の力が抜けるように誘導してあげます。
このエクササイズのポイントはバランス良くつながった声で歌うのではなく、逆に低音と高音で差をつけて歌うことにあリます。
上がってくる途中の音を地声で強く歌うことで、あえて上で急に裏声にひっくり返ったように聞かせます。tuki.さんの歌い方を再現するために、普段のレッスンとは少し違ったディレクションをしているのだと思います。
Beforeでは力強いエモーショナルな歌唱、Afterではアーティスト本人のような柔らかく切なさを感じる歌唱。どちらが正解ということはなく、どちらにも良さがあり自分はどう歌いたいのかを考えることが大切なのかなと感じます。
長谷川ゆうり2025年2月3日 4:57 pm
お手本の歌手の方の、力強い、太いリッチな声の印象をマネしようとして、
この動画のスタッフちゃんのように、重々しく、声を掘りすぎてしまっている方は結構いらっしゃいます。
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Before の声の状態を分析してみると、
・喉頭が下がりすぎている
・母音が深くなりすぎている
・舌が奥まりすぎている
リッチな音色というよりは、こもった感じの音色になってしまっていますね。
マイクのりもあまり良くなさそうです。
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陽香先生のレッスンでは、
ケッ、ケィ を使って、声色を明るくするトレーニングをしています。
このエクササイズで、
下がりすぎた喉頭を引き上げ、舌の位置を高めに持っていくことにより、明るく鋭い響きに寄せていきます。
大切なのは、それぞれの持ち声にあったサイズ感の「リッチな声」を出すこと。
After は、スタッフちゃんの持ち声にあう「リッチな声」になった事により、ビブラートのかかり具合が軽やかになり、グルーヴ感もグッと良くなっています♪
金子 恭平2025年2月3日 1:14 pm
【メロディをブツ切りにしないで!】
歌は基本的にレガート(滑らか)であるべきです。速い曲でも、グルーヴが売りの曲でも。
「レガートかつリズムコンセプトが伝わる歌唱」が多くの人に好まれるので、プロ歌手は大抵そのように歌っています。
※例外パターン
僕が10代でアイドルをやっていた頃は、プロデューサーからとにかくアタックを沢山つけるよう指示されていました。僕の歌唱力が低かったので、ブツ切りにしてでもリズムを引き出してくれていたのだと思います。
また一部の音楽ジャンルでは拙い雰囲気が好まれるので、そうした狙いがある場合はあえてチョッピ―(ブツ切り)に歌うのもアリでしょう。
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さて、今回は滑らかな歌唱の効果を実感させてくれる動画を観ていきましょう。スタッフ後輩ちゃんが、ちゃんみなさんの『Never Grow Up』を練習しています。
Beforeはまさにブツ切り歌唱ですね。
アタックが付きすぎていますし、語尾の余韻も感じられません。下手ではないけれど、子供っぽい印象を受けるのではないでしょうか。
―――
奈加先生の指示は
・リラックス(正門閉鎖をゆるめる)
・語尾を意識して柔らかさを出す
です。レガートになるよう導いていますね。
ちなみに奈加先生の「狂わせた」の伸ばし方がめちゃくちゃ格好いいです!ハスキーな声とほんの少しのしゃくり上げで、ニュアンスが爆増しています。
先生の指導を受けて、スタッフ後輩ちゃんの歌い方も少しずつよくなっていきます。
―――
「最後のキス あぁ」の「あぁ」の頭に、あえてHをつけるように指示が入りました。
ウィスパー成分が増して、やるせない感情が強調されています。
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After歌唱、すごく良くなっていますね!
切なくてセクシーで、それでいてしっかりリズムコンセプトが聞こえてきます!
桜田ヒロキ2025年1月27日 1:08 pm
【ボイストレーナー向け】
鼻声、生徒さんに多くないですか?
鼻声に悩む生徒さん、結構いませんか?
今回の例は「開鼻声」といって、鼻に音を導きすぎた結果、濁った鼻声になってしまうケースです。
開鼻声になると、声の出力が弱まるだけでなく、声色も鈍くなってしまうため、効率的な発声とは言えません。
ただし、「ま行」や「な行」のような子音は鼻声になるのが正しい場面もあります。これらは鼻声子音と呼ばれ、発音時に鼻に響く必要があります。
しかし、母音を発声しているときに鼻声になってしまう場合、それは改善が必要です。
鼻声を治すエクササイズ
効果的な方法のひとつが、B子音やG子音などの破裂音を使ったエクササイズです。鼻声は母音を発声する際に口蓋帆(こうがいはん)が下がることで起こります。
破裂音を発音する際には口蓋帆が自然と上がり、口腔内の気圧を高めてから音を出すので、鼻声を防ぐ助けになります。
ただし、口蓋帆が下がりすぎると「んがぁ〜」のような濁った音になりやすいので注意しましょう。
このエクササイズを繰り返すことで、口蓋帆を正しくコントロールできるようになり、鼻声を改善できます。
コツは「お手本」を作ること
まずは鼻声になりにくい発声をしっかり練習して、自分の中に「正解の感覚」を作りましょう。
一度お手本ができると、正解と不正解を明確に区別できるようになるので、練習の質がグッと上がります!
鼻声の改善は時間がかかることもありますが、地道な練習で確実に変化が出ます。生徒さんのサポートにぜひ役立ててください!
金子 恭平2025年1月27日 12:04 pm
【高音発声に息の量はとっても大事!】
歌声を決める要素は下の3つです。
・息の量
・声帯の閉じ具合
・母音(喉や口の中など、声の通り道の形)
発声に問題を感じるときは、このうちのどれか、もしくは複数に問題が起きています。
―――
今日もレッスン動画を観ていきましょう。
スタッフちゃんが優子先生と『Subtitle(Official髭男dism)』を練習しています。
Beforeの歌唱は少し苦しそうですね。特に、「したくても」の部分で声帯に息を当てすぎているのが気になります。全体的に歌が上手いので分かりづらいですが、高音で怒鳴っているのです。
―――
これを受けて、優子先生はNayを処方します。狭い口内を使って効率のいい共鳴を探しつつ、息の量を調整しています。
優子先生のデモを聴くと、省エネかつ芯のある声が出ていますよね。
ちなみに、このときの優子先生の声帯は裏声モードで振動しています(地声で歌うこともあります)。
―――
高すぎる喉頭を少し下げて、曲にふさわしいトーンに調整します。ハリウッド式のボイトレでは、このように段階を踏んで発声を改善していくことが多いです。
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Afterでは息の量が適切になり、滑らかに歌えていますね。
高音で叫んだり怒鳴ったりしてしまう方は、動画と同じ手順を踏んでみると上手くいくかもしれませんよ!
三浦優子2025年1月25日 7:06 pm
【ディズニーやミュージカルソングを日本語で歌うポイント】
日本語になると幼い歌い方になってしまうと思っている方、いらっしゃいませんか?
これは、英語より日本語の方が言葉の数が少ないからです。
ディズニーやミュージカルソングは英語の曲を日本語に変えていることがよくありますよね。
スタッフ先輩が歌っている「生まれてはじめて」の歌詞を見てみると
英語では「The window is open, so's that door」
日本語では「まどもドアもあいている」
このようになります。
英語の場合は、1つの音に対して単語が入っていたりと入る言葉が多いのに対して、
日本語は1つの音に対してほとんど1文字です。
これにより英語に比べると日本語はリズムや抑揚をつけづらくなります。
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スタッフ先輩となおこ先生のレッスンでは、日本語で歌うとしてもまず英語で歌ってリズムの感じを把握するということをしています。
1.メロディは付けずにラップのように歌う
2.メロディを付けて英語で歌う
3.日本語に戻して歌う
この工程をすることで、英語での歌い方のニュアンスを日本語でも活かすことができます。
英語が苦手な方は、まずはテンポを落としながらラップのように歌ってみましょう!
私は英語が苦手なので、最初はテンポを落としながらこの工程をしています♪
金子 恭平2025年1月20日 11:38 am
【喉頭の位置をコントロールして音色を変えよう】
声の深さで、歌の印象はガラッと変わりますよね。では声の深さは何によって決まるのでしょう。
答えは共鳴腔の長さです。短い共鳴腔からは高く明るい音、長い共鳴腔からは低く暗い音が出てきます。ソプラノリコーダーとアルトリコーダーの音の違いを思い出してみてください。
歌で共鳴腔の長さを変えるには、喉頭(声帯を収納している軟骨。のど仏)の位置を上げ下げします。喉頭を上げれば、音の発生源(声帯)から音の出口(唇)までの距離は短くなります。つまり音は明るくなるのです。喉頭を下げれば、音は暗くなります。
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下のレッスン動画では、Beforeのスタッフちゃんの歌声が細すぎる印象ですね。明るくて可愛らしい声ですが、もう少し深めの音質のほうが『青と夏』の情緒を表現できそうです。
ヒロキ先生はGowという発音を使ってスタッフちゃんの喉頭を下げています。顎をしっかり落とすほど、喉が上がるのを防いでくれます。
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Afterの声は、より魅力的に聴こえませんか?楽曲の良さも引き立っているように思います。
今回は高い喉を下げる、というレッスンでしたが、声質や楽曲によっては逆もよく行います。
あなたの発声器官は思った以上に多彩な音色を出せます。喉頭の位置をコントロールして、いろいろ試してみてください!
桜田ヒロキ2025年1月19日 11:55 am
【ボイストレーナー向け】
ひっくり返り(フリップ)解消トレーニング
中〜高音域で声がひっくり返る「フリップ」現象に悩む生徒さん、多いですよね。これは、声帯が声門下の圧力に負けてしまうことが主な原因です。
この問題を解消するための効果的なトレーニング方法を2つご紹介します。
1. 喉頭を上げて声門閉鎖を補助するトレーニング
「ネイ」という発音を使った練習がおすすめです。
この音は喉頭を上げやすく、声門の閉鎖をサポートします。
• 練習方法:
「ネイネイネイ」と発声しながら、喉頭を軽く引き上げる感覚を持ちます。これにより、声門の閉鎖が強化され、高音域でも地声の安定性が向上します。
2. 有声破裂音を活用したトレーニング
「ガッ」という破裂音を使う方法です。有声破裂音は声門の閉鎖を助け、さらに子どもがぐずるような音色を加えることで、適度な緊張感を作り出します。
• 練習方法:
最初はスタッカートで「ガッガッガッ」と短く発声し、慣れてきたら徐々にレガートで滑らかに発声します。これにより、声門の閉鎖が促進され、ひっくり返りを防ぐ効果があります。
これらのトレーニングを通じて、歌唱中の安定性を高め、最終的には歌詞を歌う際にもフリップを防げるようになります。生徒さんの声の悩みに合わせて、ぜひ取り入れてみてください!
田栗ななえ2025年1月17日 4:12 pm
【フェイクをなめらかにカッコよく作るの練習方法】
はるか先生とスタッフちゃんがフェイクの練習をしています。
フェイクはどうやって練習したらいい?
3つのポイントです。
①フェイクの音の確認
フェイクは、音の一つ一つが細かく聞こえてきながら、フレーズの流れを作れるととてもカッコよく聞こえます。ピアノなどを使ってきっちり確認すると精度が増します。
②ゆっくりから始める。
ゆっくりのスピードから練習することで音の動きをしっかり出すことができます。ゆっくりスピードでできた事を、「速くしても再現する」ようにスピードアップしていきましょう。速くして団子のように音が固まってしまったら、もう少しゆっくりに戻して慣れていきましょう。
③長いフレーズは分割して練習→繋げる
長いフレーズのフェイクの場合は、いくつかに分割して短いフェイクの塊を作ってみるとやり易くなります。その後に小さいフェイクをつなげて、長いフェイクのフレーズを作っていきます。短いフェイクをしっかり歌えるようになると、その後に長いフレーズを作れる未来が待っています◎
この『Don’t you worry about a thing」は、映画Singで使われている曲ですが、原曲はスティービーワンダーです。また、ジャズファンクバンドのインコグニートもこの曲をカバーしています。同じ曲をそれぞれがどう歌っているのか、比べてみるのも面白いですよね☺︎
桜田ヒロキ2025年1月17日 1:56 pm
「Mrs. GREEN APPLE コロンブス」の難しいサビを攻略する方法
Mrs. GREEN APPLEの「コロンブス」のサビの冒頭、
「いつか僕が眠りにつく日の様な」の部分、難しいと感じる人も多いのではないでしょうか?
その理由は、16分音符の2つ目から歌い始めるという独特のリズムパターンにあります。
このような難しいリズムを克服するために、以下の方法を試してみてください。
1. 「Football Club」リズムを練習する
まず、次のリズムパターンをしっかり練習します。
タンタンタタタンタタタタ-ンタタ
ここに4分音符の位置をマークすると、
【タ】ンタン【タ】タタン【タ】タタタ【-】ンタタ
このリズムを正確に把握するために、次のポイントを意識しましょう。
• 16分音符を1小節分すべて意識する
上のカタカナを参考に、16分音符をリズムとして正確に捉えるように練習します。
• 4分音符をカウントする
動画のように、4分音符をしっかりカウントしながらリズムを刻むことで安定感が生まれます。
2. サビのリズムを攻略する3ステップ
この練習を繰り返すことで、コロンブスで求められる、次のことができるようになります。
1. 1拍目を感じる
リズムの流れをつかみ、1拍目をしっかり意識する。
2. 1拍目を休む
歌い出さず、タイミングを待つ。
3. 16分音符の2つ目から歌い出す
正確にリズムに乗って歌い始める。
難しさを感じる理由と解決策
テンポが遅い曲や8分音符主体の楽曲なら、なんとなく歌えてしまうこともあります。
しかし、「コロンブス」のようにミディアムテンポかつ16分音符の粒立ちが重要な楽曲では、リズムがずれることも多く、曲のキレが失われやすいのです。
楽器演奏ではこういった練習が当たり前ですが、ボーカルでは軽視されることも少なくありません。
もし「難なく歌えている」と感じる場合は、直感的にリズムを捉えているのでしょう。
しかし、難しいと感じる場合は、リズムや音楽の理解を深めることで一気に攻略が進むはずです。
焦らず、しっかりとしたリズム練習を取り入れて、楽しみながら挑戦してみてください!
鈴木はるか2025年1月15日 5:47 pm
声にダイナミクスをつける:身体で響きを作る方法
声にパワーを与えるにはいくつか方法がありますが、今回は声帯ではなく身体そのものにアプローチするやり方をご紹介します!
実は、声が出ない原因って意外なところに潜んでるんですよね。
Before動画で見えた課題
スタッフちゃんの歌唱動画を見てみると、身体が縮こまっていて、少し萎縮している様子が見られました。そのせいで、高音が細くなってしまっていたんです。
そこで「壁を押してみよう!」と提案しました。これは筋肉をしっかり伸ばして、声の鳴りを良くするための方法なんです。
壁を押すってどんな効果があるの?
ちょっと糸電話を想像してみてください。糸がピンと張っていないと音が相手に届きませんよね?音って振動なので、人の身体も同じなんです。筋肉が縮こまっていると身体が鳴りにくくなり、声も出づらくなります。
さらに、面白いのが、実際に壁を押さなくても「押すイメージ」をするだけで筋肉の萎縮がほぐれやすくなること!人間の意識って本当にすごいですよね。
緊張を和らげるコツ
身体が緊張気味の人は、肩が上がったり、力が「内側に引く」動きが多いことが特徴です。そういう場合は、外に向かって押す動きを意識してみてください。
例えば、こんな方法がオススメです:
・壁に手を当てて軽く押してみる
・テーブルや机を押すイメージで手に力を入れる
・身体をストレッチして全体をリラックスさせる
まとめ
声にダイナミクスをつけるには、声帯だけでなく身体全体を使うことがポイントです。筋肉をしっかり伸ばし、身体を「響かせる」状態に整えることで、声の鳴りや響きが一気に良くなります。
まずは「壁を押す」動作やイメージから試してみてくださいね!
桜田ヒロキ2025年1月13日 11:13 pm
【FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」】
歌にグルーヴを持たせる方法
陽香先生がスタッフに歌唱指導をしている中で、「かわいい」というフレーズを「かわっいい」と歌うようアドバイスしている場面があります。この「小さな『っ』を入れる」という技術には、実は明確なロジックが隠されています。
まず、「かわっいい」の「っ」は音を一瞬止めることで、16分休符が入ったような効果を生み出します。この音の位置は8分音符の表拍に当たるため、ここで一瞬の「タメ」を作ることで、まるでギタリストが空ピッキング(弦をパーカッションのようにリズムを刻む技術)を行う際のようなニュアンスを生み出せるのです。空ピッキングはギターのフレーズにグルーヴを与える重要な技術ですが、これを歌に応用していると言えます。
さらに、「っ」を入れることで、「(かわ)いい」というフレーズがより伸びやかに聴こえる効果も得られます。楽曲全体がフレーズの伸縮を通じてグルーヴを生み出すよう設計されているため、このように意識的にリズムを作ることは、「楽曲の求める表現を再現できている」つまり、「楽曲を理解して歌っている」と評価できます。
特に、歌は楽器の学習プロセスと異なり、ノリが弱くなりやすいという課題があります。そのため、ロジックに基づいたリズムの指導は、シンガーにとって非常に有効です。こうしたパターンを繰り返し練習することで、最終的には身体が自然に反応できるようになるでしょう。
金子 恭平2025年1月11日 8:20 pm
【リズム感アップには手を動かして!】
リズム感を鍛えたいという生徒さんに、僕はよく「踊りましょう!」と提案します。リズムの本質は譜面のなかの情報ではなく、身体性を伴ったものだからです。重力のあるこの世界で、僕らがどう身体を動かして音を感じるかが、そのまま歌のグルーヴに影響するのです。
全身を使って踊るのが難しい場合は、身体の一部を動かしてリズムを取ることから始めてみます。
お手本としてレッスン動画を観てみましょう。
―――
少しベッタリとした歌い方のスタッフ後輩ちゃんに対して、真太郎先生が手を動かしながらリズムのイメージを伝えていますね。
その特徴を抜き出すと、
・拍の取り方は4分ではなく8分音符
・円を描いている
・スピードが均一でなくメリハリがある
となります。
どれもノリよく歌うことを助けてくれる動きです。
シャッフルを感じることに更にこだわる場合は、この手の動きに加えて「タッカタッカタッカタッカ」などと声に出して練習するのもよいでしょう。
―――
After歌唱のときのスタッフ後輩ちゃんの手の動かし方も素晴らしいです。
『全体的なスナップ感は維持』しつつ、
『2拍目と4拍目で鋭く』空を叩いています。
練習段階よりもノリが掴めていて、ドラムとしっかり合っていますね。そして、それにつられて歌のアタック感とキレが増しています。
歌唱は身体の動きに左右されるのです。
―――
身体を使ってリズムを取る方法は、腰を基点にうねりを感じたり、手拍子をしたり、足踏みをしたりと様々です。全身が連動しているのが望ましいですが、まずは取り組みやすい練習として手を動かしてみるのはいかがでしょうか。
桜田ヒロキ2025年1月11日 4:15 pm
【ボイストレーナー向け情報】
### ミックスボイスを習得する近道とは?
SLS(Speech Level Singing)を代表とするハリウッド式ボイストレーニングでは、1オクターブ+5度の音階を使用します。この音階の特徴は以下の通りです。
- 1フレーズで楽曲の約1曲分の音域をカバーする
- 比較的歌いやすい3度幅で構成されている
この音階を以下の条件で歌えるようになることで、ミックスボイスの習得を加速させることができます。
- 極端なボリュームの変化がない
- 正確な音階で歌う
- 比較的均一な音色で歌う
その理由の一つは、この音階をスムーズに歌うことで、声帯をコントロールする筋肉である輪状甲状筋(声帯を引っ張る動き)と甲状披裂筋(声帯を縮める動き)の筋力を高めることができるからです。
ただし、この音階を暗記した結果、実際には正確な音程で歌えない方が多く見受けられます。具体的には以下のような問題が考えられます。
- 音程が上ずる場合:声が歌うべき高さに対して裏声に寄りすぎている
- 音程が下がる場合:声が歌うべき高さに対して地声に寄りすぎている
これらの原因を理解することが重要です。逆説的ですが、歌うべき高さと声のコントロールの仕方が合致していれば、適切な発声法(地声↔ミックス↔裏声)に自然と移行しやすくなります。
三浦優子2025年1月11日 10:37 am
【叫びがちな人におすすめ】
スタッフちゃんのbeforeではしっかり歌えていますが、元気になりすぎています。
この延長が叫んでしまうような歌い方になってしまいます。
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【叫ばないようにする方法】
動画では悲しい感じで歌うように指示を出していますが、これは「CRYING」という手法をつかっています。
「子供の泣き始め、ぐずり泣き」のように発声します。
外喉頭筋の動きを緩め、歌唱時に過剰な外喉頭筋の活動が不要なことを神経筋に定着させ、声門の閉鎖を緩やかに弱めます。(外転ではない)
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【ポイント】
「CRYING」を取り入れるときは、あくびをした時に喉頭が下がるときのように、喉頭を下げた状態で行います。
まずは「Ga」という言葉のみで歌っています。
歌詞だといろんな言葉が出てきてしまうので難易度が上がってしまいますが、同じ言葉を使うと歌いやすくなります。
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これができたら普通の声に戻していきますが、戻した時にまた叫びがちになってしまう方は、叫んでしまう部分は「ぐずり泣き」の声を少し残して歌うと叫んでしまうのを防ぐことができるのでお試しください♪
ちなみに、この「ぐずり泣き」の声のままバラードを歌えることもあります。
韓国人シンガーはよく使っているので、気になる方は聴いてみて下さいね!
桜田ヒロキ2025年1月7日 11:00 pm
【高い声を出すためには強い息が必要なのか?】
発声に関する伝統的な考え方では、「高い声は腹圧で出すべき」「腹式呼吸が重要」と言われてきました。しかし、最新の科学的研究によって、この定説には誤りがあることが明らかになっています。
低い音域では、声帯へのストレスが低く、柔らかいため、強い呼気を声帯に当てると声帯がしなり、結果として声帯へのストレスが増加します。この状態では、声帯が硬くなり、ピッチが約3度上昇することが観察されます。
一方、高い音域では、声帯へのストレスが既に強く、硬くなっています。このため、強い呼気を与えてもピッチの上昇はほとんど見られません。
高い音を出すためには、声帯のストレス(硬さ)が重要です。具体的には、輪状甲状筋が声帯を引っ張る力と、甲状披裂筋が声帯を縮める力のバランスを取ることが求められます。
このバランスを上手に調整するための訓練が、現在の科学的知見に基づくボイストレーニングの基本となっています。
金子 恭平2025年1月6日 12:56 pm
あなたは「息っぽい裏声」と「息っぽくない裏声」を使い分けていますか?
ファルセットというと囁くような声を想像することが多いですが、実は体質的に不得意な方も一定数いるのです。どれだけ練習しても息っぽい裏声がうまく出せない場合は、声帯同士の合わさりを強めて息っぽくない声にしてしまうのが得策です。
ゆうり先生のレッスン動画を一緒に観ていきましょう!
―――
Beforeのスタッフちゃんの歌唱では、ファルセット部分が掠れ気味に聞こえますね。彼女は長年歌の訓練をしてきているので声全体がとてもよく発達していますが、唯一息っぽい裏声は苦手なのです。
―――
<Squeaky Door>
エッジ掛かったハミングで、適度な声門閉鎖を確保しつつ、声道(声帯で作られた原音が増幅される共鳴腔)の形を整えます。ドアが軋むような音をイメージしましょう。
声門を閉じることだけに意識が向きがちですが、実はこれは喉のリラックスを目的としたエクササイズでもあります。
2つ目の音階は「ギャロッピングスケール」といって、助走と跳躍を繰り返すようなリズムで歌います。覚えるのが難しかったら、「長い・短い・短い」の順番で音を追うといいですよ。
―――
<Nay>
次はSqueaky Doorと同じ息の量でNayで歌ってみます。
ファルセット部分の過剰な息漏れがなくなりました!メロディを歌ってもバッチリですね。
―――
Afterの歌唱はハリのある良い声になっています。
スタッフちゃんの場合は、裏声部分でもこのくらい声帯を合わせたほうが良いのです。
息っぽい裏声に苦手意識がある方は、この動画のように原曲と違う歌い方を試してみるのも手だと思いますよ!
金子 恭平2025年1月3日 10:29 pm
「力強い高音」と「喉周りのリラックス」の両立ができずに悩んでいませんか?
そんなときに役立つエクササイズを、ななえ先生が紹介してくれています!それは「お辞儀をしながらNayで歌う」というものです。
以下で、このエクササイズがもたらす効能を2点に分けてご紹介しますね。
―――
<効能1>
お辞儀の動きにより喉周りの緊張が抑制されます。最高音の際に最も頭が下がるというタイミングが大切です。音が上に向かっていくイメージが弱くなるため、喉頭の位置が上がりすぎるのを防いでくれます。
―――
<効能2>
Nayと発音する際は舌が前の方で動くので、地声的な強い鳴りを探しやすいです。お辞儀によるリラックス効果と、強烈な共鳴を確保する発音の組み合わせがポイントということですね。
※Nayで緊張が起こってしまう人は、発音をNowなどに変えると良いでしょう。
三浦優子2024年12月29日 12:21 pm
【歌に表情をつける練習方法】
スタッフ後輩ちゃんとなか先生のレッスンでは、リズムに乗せつつ流れるように歌う練習をしています。
______
【母音だけで歌う】
歌にとって母音というのは非常に大事になります!
歌う時に声を響かせられるのは子音ではなく、母音だからです。
______
【なめらかに歌う時のポイント】
このレッスンでは、塔の上のラプンツェルの「輝く未来」を歌っています。
この曲のようにレガート(なめらかに)に歌うことが求められるものは、母音だけで歌う時、特にブツ切れにならないようにします。
______
【歌に表情をつけるために】
母音によって音色が変わらないように揃えることもレガートに歌うポイントになります。
母音によって音色が変わらないようにしながら、クレッシェンド(だんだん大きく)など抑揚をつけるようにすると"棒歌い"にならずに歌うことができます。
歌詞に戻した時、母音のみで歌った時のポイントに気をつけて歌うと表情のある歌になります!
スタッフ後輩ちゃんのBeforeもしっかり歌えていますが、Afterの方が歌の世界観が伝わってきますね(^^)
三浦優子2024年12月24日 1:45 pm
【声のケア&ウォーミングアップにオススメ】
スタッフちゃんと桜田先生のレッスンではストローを使って”声のイガイガ”をケアしています。
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【ストローの選び方】
口径は3.5mm〜4mmくらい。
初心者の方や、声帯が浮腫んでいたり腫れている方は、口径が狭いと圧が強すぎて声帯が音を鳴らしてくれないので4mmから始めてみましょう!
ペットボトルなどに水を入れてストローでプクプクするやり方もありますが、これも原理は同じです。
______
【やり方】
喉の緊張をとる場合はスタッフちゃんがおこなっているように、ストローを吹きながら裏声から地声に降りていきます。
このように裏声から地声に降りていくエクササイズは、声のケアだけでなく、プルチェスト(叫びがちなタイプ)やフリップ(地声と裏声の行き来がスムーズにいかないタイプ)のウォーミングアップにもオススメです。
また、ライトチェスト(地声が弱いタイプ)の方は、同じようにストローを使いながら、低音のみを地声で出したウォーミングアップがオススメです。
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【ストローがない時の応用】
①唇を軽く閉じて口を膨らませた状態で声を出す。(パンパンに空気の入ったタイヤに穴を開けてシュル〜と空気が出ていくような状態を口で作るイメージ)
②開いた口を手でしっかり伏せた状態で声を出す。(手に空気の抵抗を感じる程度でOK)
①と②も口の中で圧が作られるので、ストローと同じ原理になります!
______
ストローを使ったエクササイズは、飲み過ぎた次の日や、カラオケ前にちょっと取り入れるだけでも声が出しやすくなるので忘年会シーズンにもぜひご活用ください♪
金子 恭平2024年12月23日 8:45 pm
長谷川先生が教えてくれる、歌の上達に欠かせない母音の作り方です!
―――
Beforeのスタッフ後輩ちゃんの歌唱、すでに上手に歌えているのですが、歌詞の母音が動くたびに音質も大きく変わっているのが分かりますか?
「あいうえお」それぞれは全く異なる周波数特性を持っているので、お喋りと同じ口の使い方だと響きが統一されません。
スタッフ後輩ちゃんの場合は、「う」や「い」の段をかなり口を閉じ気味に歌っているので、よくよく聴くと音質がキリキリしているのが感じられると思います。
―――
長谷川先生のデモでは「あ」の発音はちょっと「お」寄りに歌い、そのまま顎の位置を変えないで「い」の発音に移っていますね。このように全体的に「Uh(『あ』と『お』が混ざったような発音)」に近いところで母音を作るのが基本になります。僕の知る限り、少なくともイタリアンオペラと、それに影響を受けたハリウッドメソッド(SLS系統)ではこのように発声を作っていきます。
―――
かといって、スタッフ後輩ちゃんの最初の歌い方が絶対に駄目かというと、そんなことはありません!
激ウマ歌手のなかには、上記の基本から外れた発声で魅力的な歌を届けてくれる人たちが沢山いますよね。
僕個人としてはAfterのスタッフ後輩ちゃんの声の方がふくよかな響きで統一されていて好きなのですが、人によって好みは分かれるところかもしれません。
―――
基本の発声から外れてよいかどうかの基準は、「意図的にやっているのか、それともそうなってしまっているのか」だと思います。
例えば「い」の高音を顎を固めて細い音で”しか”出せないという場合は、まずは音声学的に無駄の少ない発音で歌う練習をするのがオススメです。
いざという時に帰ってこられるホームベースとして、「あいうえお」の響きを統一した口の開き方や舌の位置をマスターしましょう!
桜田ヒロキ2024年12月22日 12:21 pm
スタッフちゃんが陽香先生にセミ・オクルーディッド・ボーカルエクササイズについて質問しています。
①リップトリル
②タントリル
③ラズベリー
④ストローエクササイズ
⑤ラックスボックス
Semi-Occluded Vocal Exercisesは、頭文字を取ってSOVTと呼ばれることもあります。Occludedは「閉鎖された」という意味を持つため、「半分閉鎖されたボーカルエクササイズ」と考えられます。声帯より上のどこかで閉鎖されている部分があり、それによって息の流れや声の出力が部分的に妨げられます。
これにより、リップバブルを行うと声帯と唇に圧力が生まれます。
・ 圧力の助けにより声帯を左右対称な滑らかな振動を作りやすくする
・ 空気力学の力により声門の閉鎖期を補助できる
声帯は筋力で無理に閉じるのではなく、一定のところまで筋肉で声帯を引き寄せた後、空気の力で声帯が自ら内側に吸い寄せられることを促すのが理想とされています。実際に声門閉鎖率を計測すると、セミ・オクルーディッド・ボーカルエクササイズを行っている際、本人がリラックスした発声状態だと認識していても、声門閉鎖率は比較的高くなることが分かっています。
【SOVTをボイストレーニングに応用するコツ】
歌唱に耐える発声法としてSOVTを使う場合、SOVT→楽曲、もしくは通常のボーカルエクササイズを行う、これを交互に行うことです。
①これによりSOVTで効率的な発声法を行う
②楽曲で歌う(実環境に適合させる)
これにより、高い効果を得られると思います。
三浦優子2024年12月22日 12:23 am
【地声と裏声のばらつきがある人にオススメ】
スタッフちゃんとゆうり先生のレッスンでは塔の上のラプンツェルの「自由への扉」を練習しています。
高音ではヒョロヒョロな裏声になってしまい、逆に低音ではウエイトの重い地声になってしまっています。
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【裏声から地声へ下降するエクササイズ】
「Wee」という言葉を使い裏声から地声へなめらかにチェンジする練習をしています。
この時のポイントは、地声へ切り替えていく時に声色が急激に変わらないことです。
地声へ下降していくにつれて、舌が奥まってしまったり、口の形が変わっていかないように気をつけましょう。
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【地声から裏声へ上昇するエクササイズ】
裏声から地声で発声した時のクオリティをキープするように上昇するエクササイズを行いましょう。
このように、まずはエクササイズのツールを使って地声と裏声の声の質を統一できるように練習しましょう。
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【エクササイズで使った言葉で歌う】
いきなり歌詞に戻してしまうと、母音によってバラつきが出てきてしまったり、チェンジが上手く行かなくなってしまうことがあります。
なのでまずはエクササイズで使った言葉で歌い、地声と裏声のバラつきを防ぎながらスムーズに行き来できているか確認してみましょう!
その後に歌詞に戻して歌うと、歌いやすくなりますよ♪
桜田ヒロキ2024年12月17日 5:17 pm
【ビブラートのトレーニング方法】
ビブラートのトレーニング方法は沢山の方法が考えられます。
ボイストレーナーによっては「自然な発声法を修得すれば自然に出来るようになる」と考える方が多いです。
確かに声が過緊張な状態ではビブラートは掛かりにくいので、これの考え方には一定の真理はあると思います。
桜田個人的には、ビブラートやトリル、リフのトレーニングを取り入れる事によって間接的に声にリラックス状態を作る事が出来ると考えています。
逆説的に考えると、「発声のリラクゼーション⇔声の瞬発系のトレーニング」を交互に積極的に行う事によって双方ともにメリットが生まれると考えられます。
【中音域での練習】
ビブラートは「拮抗する発声筋群の震え」と言う考えが現在の主流です。
こう考えると、「低音時に優勢になりやすい筋肉群」「高音時に優勢になりやすい筋肉群」が入り交じる中音域くらいでのトレーニングが成功しやすいと思います。
一般的な男性は G3からE4くらいがコントロールしやすいでしょうし、
女性の場合C4からG4くらいがコントロールしやすいでしょう。
【大げさに音程を振る】
ビブラートは音色を豊かにする事を目的にする場合は通常、半音程度。
しっかり聴かせる事が目的であれば全音幅(半音2つ分)程度になります。
「低音時に優勢になりやすい筋肉群」「高音時に優勢になりやすい筋肉群」をそれぞれ活性化するのが目標であれば、振るピッチも普段行わないくらい大きく降るのも作戦になりそうです。
大げさに5度幅(ドからソの幅で半音7つ程度)を素早く振る方法も良い作戦だと思います。
技術的に可能であれば1オクターブ幅ですら素早く振る練習も効果的だと思います。
この様に発声時のフィジカルに起こる事を考えていけば、そこからトレーニング方法を検討する事が出来ます。
もちろん、トレーニングの設計時には多くのトライ&エラー、検証を行う事が大切です。
金子 恭平2024年12月16日 10:45 am
「歌とエクササイズが一致しない」というのはボイトレのお悩みあるあるです。高音発声においてそう感じている人が多いのですが、そもそも歌唱のときとエクササイズのときで歌い方全般が違ってしまっているケースがよく見られます。
歌唱法と発声は切り離せないものなので、エクササイズもなるべく実戦に即した形で行いたいものです。
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【ゆうり先生の動画】
前半の悪い見本と、後半の良い見本の違いをよくよくよく聴いてみてください。音の切り方にフォーカスした説明をしていますが、切り方を意識することでスケール全体の躍動感が増し、母音が整い、とても美しい歌声になっているのが分かると思います。
「声の躍動感」も「整った母音」も、高音発声には欠かせない要素です。
結局のところ、「上手に歌ったほうが上手に発声できる」ということなんです!
音楽的な声を作る過程では、「切り方」や「ビブラート」など、意識しやすいものを一つ選んで取り組んでみるのがオススメです。一つを意識すればそれが引き金となり、他の部分も良くなってきますよ!
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※例外
そもそも「上手な歌い方」を勘違いしているケースだと、音が移動するたびに母音が歪んでしまったり、強弱がつきすぎたりしてしまいます。そうした場合は、エクササイズの際に講師から「あまり歌いすぎないで」と指導されるかもしれません。
よくある勘違いの例としては、「アー」と歌うときに必ず「ハアー」と言ってしまう癖などがありますね。
三浦優子2024年12月15日 12:03 pm
【裏声に逃げない対策】
後輩ちゃんと真太郎先生のレッスンでは、ケロっと裏声にひっくり返ってしまう時の対策をしています。
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【Hの子音が入ってしまう】
「君にいま」の「いま」の部分が「ひま」に聴こえています。
これは声帯を閉じる力に対して、息の流れる量が増えてしまっているからです。
このようになるとひっくり返りが起きてします。
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【Gの子音で調整】
Gは声帯を閉じる力を助けてくれる子音なので「いま」を「ぎま」にして練習をしています。
ここで息の抜けすぎを調整しています。
声帯を閉じる力と息の量のバランスを調整することでひっくり返りを防ぐことができます。
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このように濁点をつけて練習することで裏声に逃げずに歌う事ができます。
今回の動画では歌の一部分に「H」が入ってしまっていますが、歌うと全体的に息漏れをしてしまう場合にも応用が効きます!
その場合も、息が漏れてしまうフレーズを濁点をつけて歌い、息の流れを調整してからまた濁点を外して歌ってみてください♪
加藤真太郎2024年12月13日 8:23 pm
陽香先生とスタッフちゃんによる、高くて強い声を作り上げていくレッスンになります。
「BABYMONSTER / SHEESH」
YG Entertainment発、BLACKPINKの系譜を継ぐBABYMONSTERの王道ガルクラです! さすがにYG発というだけあって、歌もラップもめちゃくちゃ上手いです笑。
さてそんなBABYMONSTERのデビュー曲、SHEESHではBridge(Cメロ)の部分で非常に高い音で、なおかつ力強く歌うフレーズが出てきます。「Fly away, オン セサグル ティジボ, Come on let's ride〜」のところですね。ここずっと高い笑。
【舌の位置とそれが声に与える影響】
そんな難しいフレーズに挑戦しているスタッフちゃんでありますが、入りはすごく綺麗にまとまった声で歌えていますよね。ただその反面、Come on let's rideのところでパワーを作るのが難しくなってしまい、思いっきり声が抜けてしまっているなという印象です。
このbeforeのスタッフちゃんの声を聞いて、なんとなく歌のお姉さんを想起しませんか? いわゆる喉が開いた声というか。
喉はすごくリラックスした状態を作れていると思います。ただこのバランスだと、ここのフレーズを歌うのは難しい。なんとかしてこの声にもっとパワーを入れたいと考えたとき、陽香先生は「YAY(イエイ)」という言葉でエクササイズを行っています。
イとエの母音を発音しているとき、舌は口の中の前の方にポジションを取ります。舌が前の方にあるとき、声色としては明るい音色を作りやすいです。この明るさが声にパワーを与えてくれます。
しっかりYAYでパワーを入れていきますが、練習する音の高さを考えると非常に強度が高いです。そこでビブラートを使ってあげます。
ビブラートが、パワーが入りすぎないように上手く力を分散させることで、声にしなやかさを与えます。力強いかつしなやかな高音の完成です。最初とは全く印象の違うパワフルな歌声になりましたね!
田栗ななえ2024年12月13日 4:09 pm
【歌用の「い」 母音の作り方】
大阪の長谷川先生と後輩ちゃんが、
『い』母音の調整法についてレッスンをしています。
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歌う時の『い』母音は、「縦に開く」形を作っていきます。
縦に開くことで強くなりすぎず、他の母音との共鳴腔も揃えていけるので
声に統一感のある音色をつくっていく事が出来ます。
母音の特性に
「横広がり」→地声に引っ張られる(ex.あ、え)
「縦に開く」→高音に引っ張られる(ex.い、う、お)
というのがあります。
母音の特性を考慮しながらうまく調整していくことが大切です◎
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最後に、『い』母音の作り方のポイントです。
1、歯と歯の間に隙間を作る(手の親指縦1本分ほどの幅)
2、少し唇を前に突き出す
普段喋る時の『い』母音は、歯と歯の間が狭くなりますが、
長谷川先生のデモンストレーションでは、ポイントのように逆方向に開いているのがわかると思います。
そして、舌の位置で母音の調整しているのも見えますね。
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初めて練習する時は、逆方向動きが違和感のように感じるかもしれません。
でも、やっているうちに動きに慣れてくるのでご安心ください!☺︎
三浦優子2024年12月12日 10:55 pm
【高低差のある歌にオススメのエクササイズ】
スタッフちゃんと、はるか先生のレッスンではMrs. GREEN APPLEのライラックを歌っています。
Spotifyが発表した『2024年、国内で最も再生された楽曲』で2位と、とても人気のある曲です!
ですが、歌うには難易度の高い曲でもあります。
このような高低差のある曲は苦しくなりやすいので、エクササイズで調整しています。
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【「Mai」を使ってのエクササイズ】
「ド・ソ・ミ・ド・ソ・ミ・ド・ソ・ミ・ド・ソ・ミ・ド」という難易度の高いスケールを使っています。
繰り返していくうちに音色や口の形が変わらないようにキープすることがとても大切です。
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音が上がったり下がったりと振られやすいスケールなので、楽曲にも応用しやすく、コントロールをするのにとてもオススメのエクササイズになります。
ライラックに限らず、高低差のある曲で苦しくなる時は、まずはこのスケールを使って練習するとスタッフちゃんのAfterのように安定させることができます!
加藤真太郎2024年12月11日 6:33 pm
陽香先生とスタッフ先輩が絢香さんの名曲「三日月」のレッスンをしています!
【プルチェスト(張り上げ、叫び上げ)】
こちらの動画では、スタッフ先輩がサビの
「そう no more cry〜」のcryの部分を地声で張り上げて歌っています。絢香さん本人はここをファルセット(裏声)で歌っていますよね。楽曲のカバー歌唱において、自分の声の特性を生かすということは非常に重要なことです。しかしある程度原曲にリスペクトを持つという気遣いも必要であり、このフレーズというのは誰もが一度は聞いたことがあると思いますので、この歌唱に違和感を持つ人も少なくないはずです。
【GO 1オクターブ幅+トップで4回リピート】
しかしながらスタッフ先輩、声が非常に高い方です(笑)
cryの音の高さがD5なので、高い声を元々持っている女性からするとこの高さというのは難なく地声で張れてしまいます。
この部分をファルセットに逃してエモさを出していこうという作戦立てから、GOという言葉でエクササイズを行っています。
Gの子音が豊かめな音色になるのを助け、オとウの二重の母音が裏声に声を逃すのを助けます。このエクササイズで声に癖づけを行い歌唱に生かしています。原曲のエモさが再現されていますね!
【まとめ】
このGOを発音するときに注意したいのが、「口を縦に開く」ということです。このように裏声に逃したいフレーズであってもそれが難しいと感じる方の場合、原因として口を横に開けすぎているということが考えられます。オ母音で横に開けすぎるとア母音に寄っていきやすいです。ア母音に寄っているとき人は声を張り上げたくなります。声の特性です。
このエクササイズの中であれば、GO(ゴー)がGA(ガー)に寄っていないか録音して確認しながら練習してあげるのも良いかと思います。
どうしても口を縦に開くのが難しいよという人は、ムンクの叫びみたいに手で頬を押さえながらやるのも良いでしょう。
桜田ヒロキ2024年12月11日 12:49 am
「癖がありすぎる人」と言うテーマで作られた動画ですが、いつものスタッフちゃんの声を知っている桜田は冒頭の癖たっぷりの歌を聴いて爆笑しました。(笑)
こう言う癖を誇張して出来るところがスタッフちゃんの技術の高いところの1つですね!
さて!男性、女性ともに「いい声にしよう」「豊かな声にしよう」としすぎた結果、喉頭を下げすぎて暗い音色になりすぎてしまう事があります。
(スタッフちゃんの歌い方ではしゃくり上げも沢山入れていますね!)
こういう場合は声を逆のベクトルで「細い、鋭い」と言ったイメージで練習することも作戦としてはアリです。
ここでは喉頭を上げやすい声色で「ケッケッケ」と歌ってもらっています。
わる〜い魔女の笑い声をイメージすると良いかもしれません。
忘れてはいけないのは、「暗い、太い声」が良い声とは限らず、良い声と言うのは一定の「暗さ」と一定の「明るさ」が同居した豊かな音色と考える事が多いです。
ジャンルやどういう声で自分をプレゼンテーションしたいか等によって声色は影響は受けますが、あくまで「癖をつけすぎない声色の範囲で良い声を目指す」という事がアーティスト性のある声色を探す近道になると思います。
金子 恭平2024年12月10日 4:26 am
陽香先生がスタッフちゃんに可愛く歌うコツを伝授している動画です!
―――
歌詞の「かわいいところ」を「かわっいいところ」と弾ませるよう指示していますね。
音と音を繋げてレガートに歌えば大人っぽい雰囲気になりますし、切るところを増やして歌うと子供っぽい印象になります。
全体的に若々しい歌唱が好まれるJ-POPでは、アメリカンPOPなどと比べると、音を短く切りながらスタッカート気味に歌うことが多いようです。
音節が単調で、「普通に歌うとリズムコンセプトが打ち出しづらい」という言語の特性も関係していると思います。
―――
次はしゃくり上げですね。このときのポイントは、陽香先生が喉頭を上げ気味にして細い声で音程をしゃくり上げているところです。
これ、わざと歌を拙く聞かせているんですよ!「拙さ=子供っぽさ=可愛らしさ」なので、こういう歌唱を聴いたときに僕らはついニッコリしてしまうわけです。
加藤真太郎2024年12月9日 1:38 pm
スタッフちゃんと恭平先生のレッスンです!
高音部→低音部の急激な変化のあるメロディーラインで、ファルセット→地声への切替、着地がスムーズにいかずパンチのない歌唱になってしまっているところからスタートしています。特に女性の軽い声種の方にはこういったことが比較的起こりやすいですし、地声に降りてくるときの母音がイ母音というところもこのタスクの難易度を高めている要因の一つかなと感じます。
【Gee 1オクターブ下降スケール】
エクササイズでファルセット→地声のスムーズな切替を身体に覚えさせていきます。Gの子音をくっつけてあげることで、声門閉鎖を高め地声に降りてきやすくさせてあげているのもポイントかなと思います。
初めは綺麗にグラデーションをつけるように降りてきて、2回目は大袈裟に地声に降りてきているのがわかると思います。このようにして低音側で声をあえて重く歌ってあげることで、歌唱に再度戻ったときに地声に入りやすくしています。コントラストが楽しめる、パンチのある歌唱になっていますね!
【まとめ】
このように歌唱でうまくいかないときに、一つボイトレエクササイズを挟んであげることでハマるケースは往々にしてあります。
この下降スケールエクササイズのやり方として補足しておくと、1回目と2回目のやり方をそれぞれバランスよく行ってあげることが非常に大事かなと考えます。1回目のやり方だけだとパンチは出ないかもだし、2回目のやり方だけでも逆に声に緊張が生まれ、高音〜低音のスムーズな移動がしづらくなる可能性があります。
エクササイズは薬と同じで、正しく用法用量を守ってバランスよく行ってあげることが大切です!
金子 恭平2024年12月9日 1:22 pm
真太郎先生が、表現豊かに歌う方法を教えてくれている動画です!
―――
「あなたを」の『を』、そして「ずっと」の『と』の部分で、放物線を描くように音程を落としていますね。このフォールを説明するとき、僕はよく「音を放り投げるように」などと伝えます。
この歌い方の素敵なところは、やるせなさや切なさといった感情を表現しつつも、「上手に歌おうとしてます感」を見せずに済むことです(笑)
適度にぶっきらぼうに聞こえるので、斉藤和義さんの朴訥としたキャラクターによく似合っているんじゃないでしょうか。
とはいえ全部の語尾をこれで処理してしまうと、癖の強い歌唱になってしまいます!真太郎先生がそうしているように、使い所を見極めるのがポイントですね!
三浦優子2024年12月8日 8:56 pm
【息が出すぎて音量が小さくなっている】
歌う時、吐く息の量が多くなってしまうと、息っぽい声になり音量も小さくなっていますし、息が続かなく苦しくなってしまいがちです。
ーーーーーーーーーーーー
【声門閉鎖を強めるエクササイズ】
「Ga」というのは声門閉鎖を助けてくれる言葉になります。
まずは「Ga」使ったエクササイズで声を調整します。
ーーーーーーーーーーーー
【「Ga」で歌う】
声が整ったら歌でも「Ga」を使って歌います。
いきなり歌詞で歌うよりも声門閉鎖を助けてくれる言葉を使って歌うことでより歌いやすくなります。
ーーーーーーーーーーーー
【歌詞に戻して歌う】
「Ga」で歌った時の息を吐きすぎていない感覚をできるだけキープしながら歌詞に戻して歌います。
もし歌詞に戻すとまた息を吐きすぎてしまう場合は、もう一度「Ga」で歌ってみたり、または、歌詞に濁点をつけて歌ってみるのも良いかもしれません。
三浦優子2024年12月6日 9:15 pm
【喉が上がってしまい苦しくなる人にオススメ】
ななえ先生とスタッフちゃんのレッスンでは喉の深さを調整しています。
喉が高い位置で歌ってしまうと、歌っている本人も苦しくなりますし、
叫んでいるような歌声になってしまったりと、聴き手が好まない音色にもなりかねません。
____________________________
《「Nu」を使ったエクササイズ》
う母音を使うことで喉の位置が下がりやすくなります。
この時のポイントは顎を落とすことです。
顎を落とすことで喉の位置も自然に下げることができます。
また、音色も柔らかくなります。
____________________________
《「Now」を使ったエクササイズ①》
この「Now」という言葉は、息の流れを誘導してくれます。
喉が高い時は声帯を閉じる力も強くなってしまい、息の流れを妨げている場合があるので、調整するのにとても良いです。
そして、お母音と、う母音の二重母音を使うことで、歌唱に応用しやすくします。
____________________________
《「Now」を使ったエクササイズ②》
エクササイズで整ったら、この言葉を使って歌います。
これができたら、この時の口の空き具合などの感覚をキープして歌詞に変えて歌います。
このように段階を踏んでいくことで喉の位置を調整することができます!
桜田ヒロキ2024年12月4日 11:59 pm
【ちゃんとカウントしましょう】
「歌がノッペリしてしまう」と言う方の多くの場合。リズムに問題があります。
歌はアクセントを付けたり、声を小さくしゃくる等して声に躍動感をつけていく必要があります。
拍を認識せずに歌った場合、声の動かし方以前に、(無意識的に)声を躍動させる理由がなくなってしまいます。
楽曲の拍に合わせてリズムを取って歌う事は音楽演奏で基本中の基本になります。
ただ、慣れていない方には難しく感じてしまう事もあります。
理由として一言に「リズムを取って歌う」と言ってもタスクは下記のように分かれます。
・拍の概念を理解して、手や足でリズムを取る
・メロディを歌う(メロディは音の高さ、リズムで構成)
・後ろの演奏と合わせる
この3つのマルチタスクを行う必要があります。
慣れない方は
1. 楽曲を聴きながら拍を数える練習
2. 歌う練習
3. 歌いながら拍を叩く練習
4. 演奏を聴きながら、拍を感じながら(叩きながら)歌う練習
こうすると楽曲のリズムを理解して歌いやすくなります。
僕も慣れないリズムパターンの楽曲やメロディのリズムが慣れない場合、上記のように練習を分割して行います。
どんな複雑な事でもバラして練習する手順を増えば攻略方法が圧倒的に早く見えてくると思います。
田栗ななえ2024年12月4日 6:58 pm
【しっかり芯のある声をコントロール=マイクのりのいい声】
スタッフちゃんと優子先生のレッスンから考察してみます。
Beforeの歌声は、Aメロでのを声を「抑え気味に歌う=息漏れ」が聞こえてきます。息漏れの声は、①マイクにのりにくい、②息がもたなくなる、という困り事が起きやすいです。
この困り事に対処するために、
Gaでしっかりとした芯のある声を作っていきます。Gの子音が声帯を適度に閉じることを助けてくれるので息漏れが改善しています。それによって声の芯がしっかり聞こえてきていますね◎
Afterの声で聞こえてくる
「声の芯=マイクにのる声」になります。
Aメロで「抑え気味の声で歌うこと」は、「ただ弱い声で歌う
こと」ではありません(←ポイント☺︎)。
芯のある声のまま、音量を抑えても歌えるように練習していきます。そうすることで、マイクのりの良い声を保ちながら、声のニュアンスや強弱を作っていけるようになっていきます◎
金子 恭平2024年12月4日 2:39 pm
下の動画では、スタッフ後輩ちゃんと奈央子先生が『青と夏』をどのキーで歌うか話し合っています。
それぞれのキーにおける歌声ついて考察してみましょう。
―――
【原曲キー】
サビ冒頭のフレーズを全体的に力強く、地声で歌えていますね。
一方で、トーンが少し暗い印象もあるかも。
スタッフ後輩ちゃんが「声が抜けない」と申告しているのは、明るく華やかな響きが足りないという意味と解釈してよいかと思います。
―――
【+1】
「夏が始まった」の高音を、ここではまだ地声として感じていそうです。原曲キーよりも声質に明るさが増していますが、すこし喉の緊張も感じるかなー。発声がさらに上達すると、このキーもすごく格好良くなりそう!
―――
【+2】
このキーでは「夏が始まった」の「ま」から頭声に入っていますね。全体的に声の太さと明るさのバランスが良くなってきました!個人的にはこのくらいが一番好きかも。
―――
【+3】
ここでは「夏が始まった」の「は」から頭声に入っています。サビを通して、軽やか&爽やかな印象になりました。声の抜けを重視して、今回はこのキーで決定したようです!スタッフ後輩ちゃんの声のキラキラ感が際立っていますね!
―――
キーを変えるたびに、声のなかの違った特徴が目立つようになるのがお分かりいただけたでしょうか。ご自身の歌唱スタイルやセールスポイント、そして現在の技術レベルに合わせて、最適なキーを見つけたりアップデートしていくことが大切ですね!
山下奈央子2024年12月4日 12:15 pm
【ミックスボイスのボイトレとは】
ここでのミックスボイスとは、地声〜裏声までバランスよく繋がっている状態を目指しています。
あえて普段使わないような声のエクササイズから、徐々に普段の歌声へ繋げていくことでミックスボイスを探していきます!
まずは喉頭を高くした状態で「Ke」という言葉使っています。
イメージは悪い魔女の笑い声のようなとても明るい音色◎
喉頭を上げることにより、分厚い声帯の地声〜薄い弱い裏声になりがちなブリッジングを、強い声門閉鎖で行うことが可能になります!
次に「Ge」を使います。
普通の状態でも出来るように徐々に戻していきましょう。
Gの子音を付けることで、ブリッジングの声門閉鎖をしやすいようにしています。
この時の後輩ちゃんは舌を巻きやすかったので、舌を前方に持ってきやすい「e(え)」母音で引き続きエクササイズ。
1.5 octaveのスケールを使っているのもポイントですね!
低音と高音の歌い方を調和させるのに有効的です。地声〜裏声まで一貫性のある音色になるように気をつけましょう◎
最後は「Nay」です。
Nayで舌は前方に動きやすいようにしつつ、Nの子音でさっきより強度を下げています。
また、octaveスケールのトップをリピートすることで、1.5 octaveのスケールで作ったバランスを声に覚えさせていきます。
そうすることで、エラーが起きやすい音域も適切なバランスで歌えていますね。
いかがでしたでしょうか?
これは後輩ちゃんに合わせた内容なので、自身に合ったボイトレでミックスボイスを作っていきましょう〜♪
桜田ヒロキ2024年11月30日 9:19 pm
【ボイストレーナー向けの内容です。】
ライトチェストと言って「地声が力強く出せない」「低音で著しくパワーが落ちてしまう」と言う声の生徒さんの解決方法。
彼女たち(多くの場合で女性に多いです)は特に高音〜低音域に向かっての下降のフレーズでスカスカな声になってしまいます。
ライトチェストの方は、そもそも低音での歌い方が苦手ですので、中音〜高音から下降するフレーズの場合、声を高音モードにセットするため、そのまま低音モードにする事なく下降してきてしまうのです。
ここでの例は中音域〜低音域に降りてくる「雪の華」を例題にしていますが、このような悪いお手本例になってしまう方は非常に多いです。
この場合、ボイストレーニングでしっかりと低音モードを活性化した上で楽曲練習に入ると感覚をつかみやすいと思います。
低音モードを確認したら、生徒さんには「必ずその低音モードに降りてきてね」と伝え、息漏れしたり、著しく音量が落ちた場合、声の張りがなくなった場合はNGをつけて再挑戦してもらいます。
キャッチボールをしっかり行いながらトレーニングをしてあげる事が大切だと思います。
参考にしてみてくださいね!
桜田ヒロキ2024年11月29日 3:47 pm
【喉頭の位置、舌の位置によって音色をコントロール出来ます】 BEFOREの例は喉頭を上げ、舌を前に持ってきた時の声色です。
比較的、アイドル歌唱のようなイメージになると思います。
キュートな音色にする場合は良い戦略ですね。
AFTERの方は喉頭を下げ、舌はBEFOREと比べるとやや奥に向かいます。(ほんの少しだけです!)
喉頭を下げるために、ここでは「GOW」と言う言葉を使いましたが、お母音を発音しながら喉を触ると若干下がるのが分かると思います。
また破裂音系の子音も喉頭を下げるアシストになりますので、この言葉(?)を選んでいます。
やるべき手順はこんな感じ。
①GOWでしばらく練習する。メロディラインをGOWで歌ってしまっても良いです。この時にかるくあくびをする感覚を足せば喉は下がりやすくなります。声色が太くなるイメージです。
②声色が太くなったら、歌詞にもどしてGOWの時と同じ音色で歌って見ましょう。 ちょっと本格派の歌手の音色を体験出来ると思います!