加藤真太郎2026年2月10日 4:42 pm
歌い方解説をもっと詳しく解説!
私加藤は昨年からInstagramでの発信活動を始めました!
そこで投稿している歌い方解説の、動画では伝えきれないもっと詳しい解説をこちらでしてみます。
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最後の雨 / 中西保志
1992年の楽曲ですがカラオケでよく歌われているランキングを見ると、必ず上位に入っている名曲です。 若い世代の方でも良く歌っている印象があります。
「本気で忘れるくらいなら〜」
・Bメロ後半からメロディーラインや後ろの演奏がドラマチックに盛り上がっていきます。
一瞬無音になり、そこから一気にサビに入っていくため、出だしの「本気〜」には物凄く注目が集まります。ここはBメロで盛り上がったテンションをそのままに、勢いよく入っていきたいところです。
・「忘れる」には、食って入るという解説を入れていますが、ここではシンコペーションというリズムが使われています。
本来ポップスにおいてアクセントは、基本的に表拍にきます。(1・2・3・4)
しかしこのフレーズでは、2拍目のアクセントの前に、そのアクセントをあえてずらしています。
こうすることで、基本的なところから変化させたリズムのノリが生まれます。こういった部分が音楽の楽しい部分なんですよね。
これをシンコペーションと言い、リズムを食うと表現されることが多いです。
このリズムのノリを表現するために、強調してアクセントをつけるようにしたいですね。
「泣けるほど〜愛したりしない」
・vは主に休符の意味で付けることが多いのですが、この休符を感じることでリズムのパワーを歌に伝えることができます。
・「愛したりしない」はこのサビの中で1番盛り上がる部分です。 後ろの激しいドラムの演奏に呼応するように強めにアクセントを置きながら、ビブラートをかけてエモーショナルに歌い上げます。
「誰かに盗られるくらいなら〜」
・ここでは前述のシンコペーションのリズムが出てきます。シンコペーションする歌詞の母音を強調するように歌っていきます。これをやらないと、非常にのっぺりとした機械的な歌に聞こえてしまいます。母音を長く歌うということは、歌い上げるという意味で非常に重要です。
「強く抱いて〜君を壊したい」
・「強く抱いて」には、語るという解説を入れました。音域が低いところへ降りてきているので、ここは一度メリハリをつけるためにボリュームを落として語るように歌ってあげます。
そして最後の、「君を壊したい」でもう一度気持ちを入れて歌い上げることで、ダイナミクスを表現しています。
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歌唱表現において大事なことは、音楽を理解する力です。
抑揚をつけるためにただボリュームを上げ下げするのではなく、音楽を読み取って正しく解釈した表現をできるようにしたいですね!
金子 恭平2026年2月9日 7:12 am
寒さが身に染みる季節ですが、みなさん健康にお過ごしでしょうか?
歌いづらいと感じてはいませんか?
もしそうだとしたら、それは気のせいではありません。
冬の冷たく乾燥した空気は、声帯の粘性(ねばり)を増大させ、自由な発声を妨げるのです。
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▼固まる潤滑油
声帯を保護する粘液は、寒さに触れると粘性が増します。
サラサラだった潤滑油がネバネバになってしまうイメージです。
この変化により、声帯を振動させるのに必要な呼気圧の閾値(Phonation Threshold Pressure)が上がってしまいます。
ある音程を歌うのに、いつもより息の量と力が必要になるのです。
こうなると、繊細な表現は難しくなります。
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▼数値で見える「声の不安定さ」
声帯振動効率の低下は、以下の2つの指標の悪化として観測されます。
ジッター(Jitter):
声帯が閉じるたびに音程が乱れる現象です。この値が上がると、いつもどおりに歌っても狙った音に当たりません。
シマー(Shimmer):
声帯が閉じる強さが不規則になる現象です。この値が上がると、ガサガサとした雑音混じりの声になります。
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▼結局加湿が大事
こうした現象から喉を守るには、やはり加湿しかありません。
1日多めに水を飲んだくらいでは、声帯全体は潤わないといわれています。
歌い手のみなさんは、日ごろから多めの水分摂取を心がけましょうね。
お部屋の湿度は40~60%に保ちたいところです。
それでも寒い時期の喉の不調が絶えない方は、吸入器や濡れマスクの導入も検討してみてください。
吸入器などの蒸気はダイレクトに声帯表面の粘性を下げてくれます。
小野貴之2026年2月7日 7:58 pm
📝鼻声を聴き分ける耳を作ること。"鼻声→プレスするまでがセット"
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軟口蓋が下がっていると鼻への通り道が出来てしまいます。これにより、こもった声になったり、響きの悪い声になってしまいます。音量は稼げず、決してよい声とも呼べません。
◆ですが、ティーチャーは「音量が上がりすぎている声」に対しても「鼻に入ってしまっている」とジャッジすることがあります。
これは、音量が稼げないことを補うために過剰な声門閉鎖(プレス)を行なっているケースです。
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音量(声量)の稼ぎ方には主に2つの要素があり、声門下圧を高めること、もうひとつは声道の形の作り方を工夫して高周波数帯域を強調することです。
◆発声において大切なのはバランスです。やりすぎるとよい声にはなりません。
声門下圧を高めすぎると、小さな声帯はエネルギーを受け止めきれずに不要な筋肉まで巻き込んで過剰な声門閉鎖(プレス)を引き起こします。
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軟口蓋が下がり、高周波数帯域のボリュームが落ちてしまうことに対して、過剰な声門閉鎖で補おうとする。これはかなりよくあるケースです。実際小野も普段レッスンをしていてよく遭遇します。
◆大切なのは聴き分ける耳です。
こもっている、高周波数帯域が減衰している、=即鼻声、でもありません。鼻声には特有の音があります。鼻声プレスの音も、チューニングの乱れが起こるので察知することができます。
声には本当にさまざまなケースがあります。上記のように軟口蓋が下がっているからプレスするケースもありますし、息の量が多すぎるけどプレスはしたくない→息が漏れ過ぎて気づいたら鼻からも漏らしている...などもあります。
私も多くの聞き間違いを経験してここまできましたが、現在はこうした音の聴き分けに自信を持っています。
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ちなみにこんな話をしておいてなんですが、レッスン中には鼻声を指摘せずにデモンストレーションだけで修正することが多いです。なぜなら、軟口蓋は指摘して上げられるようなものではないからです。いい声になったとき、自然と軟口蓋も声門下圧も整っているものなのです。デモと、少し別の言葉を使ったディレクションで声を探してもらい、よい声を出していただいた後で、最初のあのエクササイズは鼻に入っちゃってたんですよ、というように教えたりします。
◆あとで録音を聴き返すことは優れたイヤートレーニングになります。自分で練習するには、よい声とそうでない声の聴き分ける力が必要です。
ちなみに、イヤートレーニングに最適なのはVT-RVです。歌声をトレーニングする上で必要な能力は、半分は耳なのです。
田栗ななえ2026年2月7日 12:26 am
【ダイナミクスで切なさを表現しよう/絢香:三日月】
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今回、加藤先生のレッスンでは、絢香の「三日月」を切なく歌うことをテーマにレッスンを行っています。このレッスンでは、ダイナミクス(強弱)の変化を使って、切なさを表現していきます。
ダイナミクスとは、音の強弱のことです。
単に音を大きく出すことだけでなく、表現に合わせて音量を小さくコントロールすることも重要です。また、歌詞の意味とダイナミクスがリンクすることで、筆で曲のストーリーを描いていくような流れを作ることができます。
ポイントは、音の大きさそのものではなく、小さくコントロールした声とのコントラストを作ること。それによって、強弱がより自然に聴こえてきます。
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今回のレッスンポイント(絢香「三日月」)
・君がいない夜だって
【ダイナミクス】
→「みー」でクレッシェンド、「だって」でデクレッシェンド
【歌詞とのリンク】
→クレッシェンドによって「君」が強調され、「君」への思いの強さが表れます。
「だって」でデクレッシェンドすることで、「いない夜の寂しさ」を表現します。
・そう no more cry
→「cry」でビブラート。
「no more cry」という歌詞ですが、「泣きたいけれど泣かない」その間にある感情を意識したビブラートにすると、より世界観が作れそう。
・もうなかないよ
→「もう」でエッジボイス(音量は小さく)。
エッジボイスで「泣きたい気持ち」と決別するように、感情を切ります。
・頑張っているからねって
強くなるからねって
【ダイナミクス】
→「頑張って」「強く」を力強く歌い、サビ前半との変化をつける
【歌詞とのリンク】
→力強く言い切ることで、言葉から強い意思が感じられます。同時に、前半との強弱のギャップによって、無理をしながらも前に進もうとする姿が見えるので、より切なさが伝わってくるのではないでしょうか。
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ダイナミクスを意識しながら、ぜひ試してみてください☺︎
桜田ヒロキ2026年2月6日 11:39 am
【なぜ歌唱では母音が重要なの?】
歌唱において「母音が重要である」という点は、多くのボイストレーナーや歌手が感覚的には理解しています。
しかし、その理由を発声構造や歌唱特性の観点から具体的に理解は少し難しいかもしれません。
【会話と歌唱では、声の使われ方が違う】
日常会話では、意味の識別において子音が大きな役割を果たします。
一方、歌唱では事情が異なります。
フレーズの中で時間的に最も長く保持されるのは母音であり、実際に「歌声として鳴っている時間」の大半は母音です。
【発話と歌唱における母音の持続時間】
発話における母音の持続時間は、一般的におよそ 80〜150ミリ秒 程度とされています。
母音は子音と連続しながら短く処理され、言語の意味を伝える役割を担います。
一方、歌唱では母音の持続時間は大きく伸びます。
フレーズやテンポにもよりますが、500ミリ秒〜数秒以上 同じ母音を保持することも珍しくありません。
つまり歌唱では、発話時の 数倍から十数倍 の時間、同一母音を安定して維持する能力が求められます。
この持続時間の差こそが、「歌声の印象の多くが母音で決まる」最大の理由です。
【歌声の印象は母音で決まる】
聴き手が受け取っている音色、響き、声の明るさや重さといった要素は、長く鳴っている母音の質によってほぼ決定されます。
子音が正確でも、母音が不安定であれば、歌声は整って聴こえません。
【日本語歌唱と五母音の関係】
日本語は五母音「あ・い・う・え・お」を基本とする言語です。
日本語歌唱では、この五母音をさまざまな音域・音量・表現の中で、どれだけ均質な音色で安定させられるかが、歌唱の完成度を大きく左右します。言い方を変えると、「どの母音をどの高さで歌っても、その歌手のキャラクターから逸脱しないようにする必要がある」とも言えます。
【母音は発声の安定性にも影響する】
母音ごとに舌の位置、口腔の広がり、声道の形状は変化します。
これらの調整が不十分なまま音域が上がると、声が詰まる、押し出される、あるいは息が過剰に漏れるといった問題が起こりやすくなります。
【ボイストレーニングでの捉え方】
ボイストレーニングにおいて「良い声を出す」という表現は抽象的ですが、日本語の歌唱に限って言えば、「広い音域にわたって、五母音を長時間・安定した音色で維持できる状態」と言い換えることができます。これは一言で述べれば端的ですが、歌手はこれを習得するために何年もトレーニングを積むのです、、、!
【母音が整うと、歌は自然に変わる】
母音の質が整うと、ピッチの安定、響きのまとまり、フレーズの流れが自然に改善します。
良い声になった!歌が上達した!と感じる瞬間の多くは、母音の持続と安定性が変化した結果として現れると思います。
【まとめ:歌声の土台は母音にある】
もし歌唱中に、声が不安定に感じる、響きが浅い、音域によって歌いにくさが変わる場合、筋力や支えを強める前に、まず母音を「どれだけ安定して保てているか」を見直してみてください。
歌声の土台は、常に母音の中にあります。
塚本奈加2026年2月4日 9:28 pm
Beforeの歌い方では、音のグルーヴ感(推進感)がやや弱く、リズムがもたついて聞こえる印象があります。
曲のカウントをダウンビート(表拍)だけで捉えるのではなく、アップビート(裏拍)も意識し、倍のカウントで感じることで、より細かなリズムを正確に把握できるようになります。
その結果、フレーズの入りが明確になり、歌がもたついたり遅れてしまうことを防ぐことができます。
特にスローテンポの楽曲では、この点を意識することがとても重要です。
もう一つのポイントは、口の開け方です。
歌う音域に合わせて母音を適切に調整することが、音色づくりの鍵になります。
この例では「こころ」の「こ」を歌う際、母音をややワイドに、つまり口を広めに開けて発声することで、地声的な成分が加わり、より力強く明るい響きが生まれています。
さらに、全体的にビブラートを加えることで、歌声に明るさと表情が加わっています。
ぜひご自身でも試してみてください。
そして、音色の変化を心地よく感じられるようであれば、その感覚をご自身のものにしていきましょう。
塚本奈加
桜田ヒロキ2026年1月22日 12:46 am
【なぜ発声治療は「喉頭マッサージとSOVT」に偏りやすいのか】
発声障害の治療内容を振り返ると、喉頭マッサージやSOVT(ストロー発声など)が中心になっているケースが非常に多く見られます。
これらは安全性が高く、短時間で声が出しやすくなる変化を感じやすいため、初期介入として選ばれやすい合理的な手法だと思います。
【即効性が生む「治療の錯覚」】
喉頭マッサージによって喉周辺の緊張が下がると、声が軽くなった、楽に出る、といった変化が起こります。
SOVTも発声効率を一時的に高めるため、患者にとっては「良くなった」と感じやすい治療です。
加えて喉頭マッサージ、SOVT共に効果が”研究で実証されています。”
しかし、この即効性こそが落とし穴になることがあります。
【機能性発声障害の本質は「筋緊張」ではない】
機能性発声障害は、しばしば「喉の筋肉が固い状態」と理解されます。
しかし実際には、多くのケースで発声の使い方そのものが誤って学習され、固定化している状態であることが問題になります。
発声の誤学習により起こった筋緊張は結果であり、原因ではない場合も少なくないと考えています。
【発声は「動作」であり、学習される】
発声は反射ではなく、運動制御を伴う行動です。
誤った発声パターンで歌い続ければ、その使い方が身体に学習され、無意識に再生されます。
この状態では、いくら緊張を取っても、歌唱という高負荷な状況で同じエラーが繰り返されます。
【会話レベルの改善では歌手は救われない】
多くの発声治療は、日常会話の改善をゴールに設計されています。
しかし歌唱は、音域、音量、音色、ダイナミクスなど、会話とは比べものにならないほど高度なタスクです。
会話が改善しても歌えない、という状況は、治療のゴール設定そのもののズレから生じます。
【なぜ「治った気がする」で終わってしまうのか】
喉頭マッサージやSOVTによって一時的に声が楽になると、治療が完了したように感じてしまうことがあります。
しかし発声行動が変わっていなければ、本番や強い発声環境で再発する可能性は高いままです。
この「感覚的な改善」と「機能的な回復」のズレが、発声障害が長引く大きな要因になります。
【必要なのは発声行動の再学習】
機能性発声障害の根本的な改善には、発声の使い方そのものを見直し、再学習するプロセスが欠かせません。
喉頭マッサージやSOVTは、その準備段階として有効ですが、それだけで完結するものではありません。
歌手にとって重要なのは、歌唱環境でも再現可能な発声動作を獲得することです。
【まとめ】
喉頭マッサージやSOVTは、発声治療において重要な役割を果たします。
ただし、それらを「ゴール」にしてしまうと、歌手が本当に必要としている回復に届かなくなる可能性があります。
治療の役割と限界を正しく理解することが、発声障害からの回復を現実的なものにしてくれる、と考えています。
桜田ヒロキ2026年1月18日 11:27 pm
【歌手の発声障害。医療チームから発声治療を受けたのに「治らない」と感じる理由】
発声障害で医療機関を受診した歌手や声を使う仕事の方から、
「治療を受けたが、思ったように改善しなかった」
という声を聞くことは少なくありません。
検査では大きな異常が見つからず、それでも歌うと声が詰まる、思うように出ない。
こうした違和感は、決して珍しいものではありません。
【現場で多く聞かれる治療内容】
これまでの治療内容を尋ねると、
「喉頭マッサージを受けた」
「ストロー発声などの練習をした」
という回答が非常に多く見られます。
これらは安全性が高く、短時間で声が楽になる感覚を得やすい方法です。
発声治療の現場で広く用いられているのも、自然な流れと言えると思います。
【治療が似通ってしまう背景】
喉頭マッサージやSOVT(ストロー発声など)は、患者にとって効果を実感しやすく、医療側にとっても再現性が高いリハビリ手段です。
そして研究でも一定の成果が上げられています。
そのため、初期対応として選ばれやすく、結果的に治療内容が画一的に見えてしまう構造があります。
【歌唱が「楽になった」と「治った」は異なる】
声が楽に出るようになること自体は、回復に向かう大切なステップです。
しかし、それだけで発声障害が根本的に解決したとは限りません。
特に歌手の場合、会話では問題がなくても、歌唱のような高い負荷がかかる場面で再び症状が現れることがあります。
このズレが、「治療を受けたのに治らない」という感覚につながります。
【歌唱と会話の決定的な違い】
歌唱は、音域・音量・音色・母音変化など、日常会話とは比べものにならないほど複雑な発声タスクです。
診察や評価が会話中心になると、歌唱特有の問題が十分に評価されないまま治療が進むこともあります。
「異常なし」と言われたが歌えない、という状況は、この評価のギャップから生じることがあります。
【治療を否定したいわけではない】
ここで重要なのは、喉頭マッサージやSOVTが間違っている、という話ではありません。
(桜田の歌唱におけるリハビリでも用いられる手法です!)
これらは発声治療において重要な役割を果たす、有効な手法です。
問題は、それが治療のすべてになってしまったときに、歌手が本当に必要としている改善に届かなくなる可能性がある点です。
【なぜこの問題を整理する必要があるのか】
発声障害が長引いたり、再発を繰り返したりする背景には、治療内容と、実際に求められる発声能力とのズレがあります。
この構造を理解せずにいると、「努力が足りない」「体質の問題」と誤解されがちです。
だからこそ、発声治療の現状を整理し、歌手の立場から考え直す視点が必要になります。
【次に考えるべき視点】
では、なぜ発声治療はこのような構造を持ち、それが「治った気がする」で終わってしまう原因になるのでしょうか。
次回は、機能性発声障害の捉え方や、発声がどのように学習され、固定化されるのかという視点から、この問題をさらに掘り下げていきます。