桜田ヒロキ2026年8月1日 10:47 pm
【天然ミックスボイスってなに?】
天然ミックスとは、地声と裏声の境目をほとんど感じさせない人です。
話し声の段階から比較的声が高く、実際にエクササイズを行ってみると、換声点付近の音域もほとんど苦労せずに通過します。
地声から別の声へ大きく切り替えるというより、地声の延長線上を軽やかに上がっていくように、高音まで歌えてしまうのです。
本人にも、
「ここで地声から裏声へ切り替えた」
「地声と裏声をつないだ」
という感覚が、ほとんどないことがあります。
周囲が難しいと感じる音域も、本人にとっては自然な声の延長として処理出来ているように聞こえます。
もちろん、天然ミックス型の人に、地声と裏声の違いがないわけではありません。
僕は、地声から裏声へ移動するときに必要な調整幅が、もともと小さいのではないかと考えています。
例えば、
・声帯が比較的薄い
・高音に必要な張力を作りやすい
・声門を強く閉じすぎていない
・高い声門下圧に依存していない
・話し声から高音側に近い条件を使っている
こうした条件が重なることで、声区の変化が外側から見えにくくなっている可能性があります。
実際に研究でもこれらの操作法は発声においてエラーを出しにくい事も分かっています。
ではこの発声パターンからボイストレーニング法を検討する事も出来そうです。
例えば
・声帯を比較的薄く使う
・声門を強く閉じすぎない
・高い声門下圧に依存しすぎない
・軽やかな状態で声を動かす
という条件です。
これらの事をよく考え、どのようなトレーニング方法が考えられるのか検討出来るのが優秀なボイストレーナーの素養なのかもしれませんね。