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歌い方・表現力のボイトレ解説

フレーズの歌い方、リズムや休符、ジャンル別(ジャズ・R&B・ポップス・ロック)の歌い方など、表現力を高めるための投稿をまとめています。

67件の投稿 トピック一覧へ

桜田ヒロキ 東京スタジオ・

米津玄師「ガラクタ」—表現力をグッと高める歌い方のコツ!

米津玄師「ガラクタ」—表現力をグッと高める歌い方のコツ!

「歌に強弱や抑揚をつけるのは大事」とよく言われますが、具体的にどうすればいいのかわからない…という方も多いのではないでしょうか?

今回、スタッフちゃんと恭平先生が「ガラクタ」のあるセクションに注目し、歌い回しをブラッシュアップしました。

注目ポイントはここ!
「構わないから 僕のそばで生きていてよ」

一般的なアプローチは以下の通りです:
•音程が低いセクション → 優しく語るニュアンス
•音程が高いセクション → 力強く歌うニュアンス

このフレーズの場合、
「構わないから 僕のそばで【語るように歌う】」
「生きていてよ【しっかり歌い上げる】」

こうしたアプローチで、曲の持つ感情をより豊かに伝えることができます。
シンガーが楽曲に書かれているニュアンスを少し誇張するだけで、表現力が格段に上がり、聴き手に「上手い!」と思わせる効果が生まれるんです。

参考:桜田の解釈例(サビセクション)
•例えばあなたがずっと壊れていても【しっかり歌い上げる】
•二度と戻りはしなくても【しっかり歌い上げる】
•構わないから 僕のそばで【語る】生きていてよ【しっかり歌い上げる】
•どこかで失くしたものを探しにいこう【しっかり歌い上げる】
•どこにもなくっても【しっかり歌い上げる】
•どこにもなかったねと【語る】
•笑う二人はがらくた【しっかり歌い上げる】

米津玄師さんの歌い方をじっくり聴きながら、自分なりの表現を探してみてくださいね!

金子 恭平 東京スタジオ・

ビブラートを速くするエクササイズ!

歌唱を聴いて「ビブラートがくどい」と感じることがあったら、音程変化の速さに注意してみてください。たいていの場合、不快に感じるビブラートは遅いはずです。音程の波が大きすぎるんですね。

※海外では、適正な振幅数(1秒間に6回前後)で揺らした声を「Vibrato」、速すぎるものを「Tremoro」、遅すぎるものを「Wobble」と呼び分ける先生もいるようです。

真太郎先生が、ビブラートの速さを上げる(音の波を小さくする)エクササイズを紹介してくれています。一緒に動画を観ていきましょう!

―――
スタッフ後輩ちゃんのBefore歌唱は、遅いビブラートが悪目立ちしています。

スタッカートを使ったフレーズの伸ばす部分を揺らして練習します。スタッカートそのものがビブラートに近い動きなので、自然な音程変化を誘発してくれるでしょう。
このときの母音は「い」です。

―――
その後は歌詞に合わせて、母音を「あ」に変更して同じ練習をします。
「あ」は「い」よりも声帯が強く合わさりやすいので、ビブラートも遅くなりがちです。意識して先ほど作ったスピードを維持しましょう。

―――
Afterの歌唱では、ビブラートの速さが適切になりました!語尾が生き生きと、躍動感をもって響いていますね。

金子 恭平 東京スタジオ・

メロディをブツ切りにしないで!

歌は基本的にレガート(滑らか)であるべきです。速い曲でも、グルーヴが売りの曲でも。

「レガートかつリズムコンセプトが伝わる歌唱」が多くの人に好まれるので、プロ歌手は大抵そのように歌っています。

※例外パターン
僕が10代でアイドルをやっていた頃は、プロデューサーからとにかくアタック(音の立ち上がりの強調)を沢山つけるよう指示されていました。僕の歌唱力が低かったので、ブツ切りにしてでもリズムを引き出してくれていたのだと思います。
また一部の音楽ジャンルでは拙い雰囲気が好まれるので、そうした狙いがある場合はあえてチョッピ―(ブツ切り)に歌うのもアリでしょう。

―――
さて、今回は滑らかな歌唱の効果を実感させてくれる動画を観ていきましょう。スタッフ後輩ちゃんが、ちゃんみなさんの『Never Grow Up』を練習しています。

Beforeはまさにブツ切り歌唱ですね。
アタックが付きすぎていますし、語尾の余韻も感じられません。下手ではないけれど、子供っぽい印象を受けるのではないでしょうか。

―――
奈加先生の指示は
・リラックス(正門閉鎖をゆるめる)
・語尾を意識して柔らかさを出す
です。レガートになるよう導いていますね。

ちなみに奈加先生の「狂わせた」の伸ばし方がめちゃくちゃ格好いいです!ハスキーな声とほんの少しのしゃくり上げで、ニュアンスが爆増しています。

先生の指導を受けて、スタッフ後輩ちゃんの歌い方も少しずつよくなっていきます。

―――
「最後のキス あぁ」の「あぁ」の頭に、あえてHをつけるように指示が入りました。

ウィスパー成分が増して、やるせない感情が強調されています。

―――
After歌唱、すごく良くなっていますね!
切なくてセクシーで、それでいてしっかりリズムコンセプトが聞こえてきます!

三浦優子 東京スタジオ・

ディズニーやミュージカルソングを日本語で歌うポイント

日本語になると幼い歌い方になってしまうと思っている方、いらっしゃいませんか?

これは、英語より日本語の方が言葉の数が少ないからです。
ディズニーやミュージカルソングは英語の曲を日本語に変えていることがよくありますよね。

スタッフ先輩が歌っている「生まれてはじめて」の歌詞を見てみると

英語では「The window is open, so's that door」
日本語では「まどもドアもあいている」

このようになります。
英語の場合は、1つの音に対して単語が入っていたりと入る言葉が多いのに対して、
日本語は1つの音に対してほとんど1文字です。
これにより英語に比べると日本語はリズムや抑揚をつけづらくなります。

_______
スタッフ先輩となおこ先生のレッスンでは、日本語で歌うとしてもまず英語で歌ってリズムの感じを把握するということをしています。

1.メロディは付けずにラップのように歌う
2.メロディを付けて英語で歌う
3.日本語に戻して歌う
 
この工程をすることで、英語での歌い方のニュアンスを日本語でも活かすことができます。
 
英語が苦手な方は、まずはテンポを落としながらラップのように歌ってみましょう!
私は英語が苦手なので、最初はテンポを落としながらこの工程をしています♪

田栗ななえ 東京スタジオ・

フェイクをなめらかにカッコよく作るの練習方法

はるか先生とスタッフちゃんがフェイクの練習をしています。
フェイクはどうやって練習したらいい?
3つのポイントです。

①フェイクの音の確認
フェイクは、音の一つ一つが細かく聞こえてきながら、フレーズの流れを作れるととてもカッコよく聞こえます。ピアノなどを使ってきっちり確認すると精度が増します。

②ゆっくりから始める。
ゆっくりのスピードから練習することで音の動きをしっかり出すことができます。ゆっくりスピードでできた事を、「速くしても再現する」ようにスピードアップしていきましょう。速くして団子のように音が固まってしまったら、もう少しゆっくりに戻して慣れていきましょう。

③長いフレーズは分割して練習→繋げる
長いフレーズのフェイクの場合は、いくつかに分割して短いフェイクの塊を作ってみるとやり易くなります。その後に小さいフェイクをつなげて、長いフェイクのフレーズを作っていきます。短いフェイクをしっかり歌えるようになると、その後に長いフレーズを作れる未来が待っています◎

この『Don’t you worry about a thing」は、映画Singで使われている曲ですが、原曲はスティービーワンダーです。また、ジャズファンクバンドのインコグニートもこの曲をカバーしています。同じ曲をそれぞれがどう歌っているのか、比べてみるのも面白いですよね☺︎

桜田ヒロキ 東京スタジオ・

「Mrs. GREEN APPLE コロンブス」の難しいサビを攻略する方法

「Mrs. GREEN APPLE コロンブス」の難しいサビを攻略する方法

Mrs. GREEN APPLEの「コロンブス」のサビの冒頭、
「いつか僕が眠りにつく日の様な」の部分、難しいと感じる人も多いのではないでしょうか?
その理由は、16分音符の2つ目から歌い始めるという独特のリズムパターンにあります。

このような難しいリズムを克服するために、以下の方法を試してみてください。

1. 「Football Club」リズムを練習する

まず、次のリズムパターンをしっかり練習します。
タンタンタタタンタタタタ-ンタタ

ここに4分音符の位置をマークすると、
【タ】ンタン【タ】タタン【タ】タタタ【-】ンタタ

このリズムを正確に把握するために、次のポイントを意識しましょう。
• 16分音符を1小節分すべて意識する
上のカタカナを参考に、16分音符をリズムとして正確に捉えるように練習します。
• 4分音符をカウントする
動画のように、4分音符をしっかりカウントしながらリズムを刻むことで安定感が生まれます。

2. サビのリズムを攻略する3ステップ

この練習を繰り返すことで、コロンブスで求められる、次のことができるようになります。
1. 1拍目を感じる
リズムの流れをつかみ、1拍目をしっかり意識する。
2. 1拍目を休む
歌い出さず、タイミングを待つ。
3. 16分音符の2つ目から歌い出す
正確にリズムに乗って歌い始める。

難しさを感じる理由と解決策

テンポが遅い曲や8分音符主体の楽曲なら、なんとなく歌えてしまうこともあります。
しかし、「コロンブス」のようにミディアムテンポかつ16分音符の粒立ちが重要な楽曲では、リズムがずれることも多く、曲のキレが失われやすいのです。

楽器演奏ではこういった練習が当たり前ですが、ボーカルでは軽視されることも少なくありません。
もし「難なく歌えている」と感じる場合は、直感的にリズムを捉えているのでしょう。
しかし、難しいと感じる場合は、リズムや音楽の理解を深めることで一気に攻略が進むはずです。

焦らず、しっかりとしたリズム練習を取り入れて、楽しみながら挑戦してみてください!

桜田ヒロキ 東京スタジオ・

FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」

歌にグルーヴを持たせる方法

陽香先生がスタッフに歌唱指導をしている中で、「かわいい」というフレーズを「かわっいい」と歌うようアドバイスしている場面があります。この「小さな『っ』を入れる」という技術には、実は明確なロジックが隠されています。

まず、「かわっいい」の「っ」は音を一瞬止めることで、16分休符が入ったような効果を生み出します。この音の位置は8分音符の表拍に当たるため、ここで一瞬の「タメ」を作ることで、まるでギタリストが空ピッキング(弦をパーカッションのようにリズムを刻む技術)を行う際のようなニュアンスを生み出せるのです。空ピッキングはギターのフレーズにグルーヴを与える重要な技術ですが、これを歌に応用していると言えます。

さらに、「っ」を入れることで、「(かわ)いい」というフレーズがより伸びやかに聴こえる効果も得られます。楽曲全体がフレーズの伸縮を通じてグルーヴを生み出すよう設計されているため、このように意識的にリズムを作ることは、「楽曲の求める表現を再現できている」つまり、「楽曲を理解して歌っている」と評価できます。

特に、歌は楽器の学習プロセスと異なり、ノリが弱くなりやすいという課題があります。そのため、ロジックに基づいたリズムの指導は、シンガーにとって非常に有効です。こうしたパターンを繰り返し練習することで、最終的には身体が自然に反応できるようになるでしょう。

金子 恭平 東京スタジオ・

リズム感アップには手を動かして!

リズム感を鍛えたいという生徒さんに、僕はよく「踊りましょう!」と提案します。リズムの本質は譜面のなかの情報ではなく、身体性を伴ったものだからです。重力のあるこの世界で、僕らがどう身体を動かして音を感じるかが、そのまま歌のグルーヴに影響するのです。
全身を使って踊るのが難しい場合は、身体の一部を動かしてリズムを取ることから始めてみます。

お手本としてレッスン動画を観てみましょう。
―――
少しベッタリとした歌い方のスタッフ後輩ちゃんに対して、真太郎先生が手を動かしながらリズムのイメージを伝えていますね。
その特徴を抜き出すと、

・拍の取り方は4分ではなく8分音符
・円を描いている
・スピードが均一でなくメリハリがある

となります。
どれもノリよく歌うことを助けてくれる動きです。
シャッフルを感じることに更にこだわる場合は、この手の動きに加えて「タッカタッカタッカタッカ」などと声に出して練習するのもよいでしょう。
―――
After歌唱のときのスタッフ後輩ちゃんの手の動かし方も素晴らしいです。

『全体的なスナップ感は維持』しつつ、
『2拍目と4拍目で鋭く』空を叩いています。

練習段階よりもノリが掴めていて、ドラムとしっかり合っていますね。そして、それにつられて歌のアタック感とキレが増しています。

歌唱は身体の動きに左右されるのです。
―――
身体を使ってリズムを取る方法は、腰を基点にうねりを感じたり、手拍子をしたり、足踏みをしたりと様々です。全身が連動しているのが望ましいですが、まずは取り組みやすい練習として手を動かしてみるのはいかがでしょうか。

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