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ボイスケア・声の健康のボイトレ解説

喉の不調、声枯れ、声帯のケア、ウォーミングアップやクールダウンなど、声のコンディションを整えるための投稿をまとめています。

57件の投稿 トピック一覧へ

三浦優子 東京スタジオ・

喉の位置は下げた方がいい?

「喉が上がるのは良くない」と耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。
喉が過度に上がった状態で叫ぶように歌ってしまったり、鼻声のような音色になるのは好ましくありません。
  
動画でもゆうり先生が解説されていますが、楽曲や求められる歌声によって調整できることがベストです。
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ハリウッド式ではミックスボイスを作る過程にあえて喉を上げて発声をしたり、喉を下げて発声をするということをする時があります。 
ゆうり先生が紹介しているエクササイズでは、喉を上げてスタートし、高い音のところで喉を徐々に下げているということをしています。
  
喉を上げてエクササイズをすることで、息の成分が多くなりがちなところを、声の密度が高く張りのある発声にすることができます。
ですが、この状態では歌唱として求められている声とは離れているので、喉を上げた時の声と息のバランスの体感をキープしつつ、喉の高さをニュートラルに戻して行くということをしています。
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「喉は上げてはいけない」という言葉だけに惑わされ、喉を下げようとして逆に下げすぎてしまうと、過度な緊張を招く場合があります。
喉は上げられるし、下げられる。柔軟に動かせられることが大切です。

桜田ヒロキ 東京スタジオ・

一瞬でわかる!鼻声チェック方法

「鼻声かもって言われるけど、実感がわかない…」という方、意外と多いのではないでしょうか?

実はこれ、よくある話なんです。人は自分の癖には気づきにくく、無意識のうちに自然な発声として定着してしまっているから。周りの人には気になっても、自分では意外と気づかないものなんですよね。

そこで、優子先生が紹介していた「ガ」という音を使った鼻声チェック方法が役に立ちます!

「ガ」の発音で鼻声チェック!

「ガ」は破裂音と呼ばれる音で、これを発音するときには、口と鼻の間にある「口蓋帆(こうがいはん)」という部分がしっかり閉じるのが理想です。
この口蓋帆が閉じることで、口の中の気圧が高まり、口を開いたときに音がはじけるように出るんです。

でも、もし「ガ」が「ンガ」のように聞こえてしまったら…それは鼻声のサインかもしれません。

鼻声になると、母音部分も鼻にかかった音色になりがちです。その結果、歌声が「こもった感じ」や「濁った印象」になってしまうことが多いんです。

鼻声は個性?でも効率的ではないかも

確かに、鼻声が特徴的な歌手の方もいますが、発声の観点から見ると効率的に声が響いているわけではありません。(科学的にはアンチフォルマントと呼ばれる、声のパワーの減少が起こります)
できれば避けた方が良い発声なんですね。

鼻声を改善するためのボイストレーニング方法はたくさんありますので、気になる方はぜひ今後もVTチームの動画をチェックしてみてくださいね!

加藤真太郎 名古屋スタジオ・

ロングトーンを歌う時のイメージと、それが声に与える影響

ロングトーンを真っすぐ歌うことは、意外と技術が求められます。自分では歌えていると思って録音を聞いてみると、少しずつ音が下がっているなと感じたことがある方も多いかなと思います。
サビの終わりだったり最後の締めとしてロングトーンのメロディが書かれているような曲だと、声が多少疲労している中で歌わなければならないので、喉が苦しくなった結果音程が下がるということが起こりやすいです。せっかくそれまで上手に歌えていても、最後にそういうミスがあるとすごく残念な印象になってしまいます。

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この動画ではそのロングトーンを真っすぐ歌う時のイメージ、マインドセットが紹介されています。
桜田先生は”動力を送り続ける意識”を持つことがその助けになると紹介しています。ここでいう動力とはつまり息です。
「じゃあ吐く息の量を増やせばいいのか」という発想になりがちですが、大事なのは”声門の間”の息の量を増やすことです。
あ母音を打ち込み続けるという意識の時と、ただ音を伸ばしている時の声を聴き比べてみると、後者に比べて前者では柔らかい音が聞こえてくるのがわかります。
この時、声帯が閉じる力と声帯の間を流れる息の量はおおよそ半々くらいのバランスになっていると考えられます。
韓国ではJ.Y Park先生の「声半分、息半分」という言葉が有名ですが、このバランスが発声において非常に重要です。
”動力を送り続ける意識”が、結果的に声門間の息の量を増やす助けになり得ると考えます。特に喉が緊張しやすいという方には発声の良いヒントになるかもしれません。

金子 恭平 東京スタジオ・

“お腹から声を出す”は正解で不正解

 僕がアイドルとしてデビューする前に、事務所からたくさんのボイストレーニングを受けさせてもらいました。
 
 特に記憶に残っている内容としては以下のようなものがあります。
 
・走りながら歌う
・お腹を踏まれながら歌う
・時間いっぱい腹筋運動をさせられる

 これらは、それぞれ別の先生のレッスン内容です。

 当時は腹式呼吸信仰が音楽業界を席捲していました。
 今でも「あの人はいい歌手だね。お腹から声が出てるもん!」といった言葉を聞く機会は、結構あるんじゃないでしょうか。
  
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 現在の僕の立場からすると、“お腹から声を出す”は正しいけれど不完全、という認識です。
 腹式呼吸(正確には横隔膜呼吸)は大切なのですが、全てを解決する万能薬ではありません。やみくもに腹筋トレーニングに励むのもお勧めできません。
 しかし、リスナーが想像する「お腹から出ている声」を作ることには意味があると考えます。

 求められるのは、以下の二点でしょう。

1.喉頭(のど仏)が上がりすぎていない
2.声量がある

 喉頭は、「下がっている」ではなく「上がりすぎていない」というのがポイントです。
 地声のトーンで中高音を歌おうとすれば必ず喉頭は上がります。喉のスペースが狭くならなければ、地声に聞こえる周波数を稼ぐことができないからです。 
 しかし一方で、訓練されていない歌手の喉頭は過剰に引き上がるものです。この場合はスペースが狭くなりすぎて、無理に絞り出したような音が出てしまいます。このか細い声を嫌うからこそ、「お腹で歌う=うまい」というイメージが広まったわけです。ちなみに日本の古典芸能でも、肚(ハラ)から声を出すことは重要視されてきたようです。
 
 声量に関しては、歌唱のスタイルにより大きかったり小さかったりするものです。しかしその人が持つ声帯と共鳴腔の適正範囲内で、大きな音量も使いこなせる必要はあります。

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「喉頭位置の安定」と「大きな声量」を獲得するには何が必要でしょうか。
 ここで真っ先に挙がりがちなのが『横隔膜呼吸』です。
 
 横隔膜は肺に、肺は声帯につながっています。そのため横隔膜を引き下げると、喉頭の過度な上昇を防いでくれます。
 また、大音量を作り出すには多くの息が必要になります。吸気を増やすうえで、横隔膜の下垂運動は欠かせません。
 こう聞くと、横隔膜呼吸さえ身につければ全て上手くいきそうな気がしてきます。
 
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 しかし実際には、これだけでは発声の問題は解決しません。だから多くの歌手が悩んでいるのです。

 横隔膜呼吸が本当に役立ちはじめるのは、声帯周りの筋肉の扱い方を覚えてからです。
 声帯を引き伸ばす筋肉、縮める筋肉、閉じる筋肉――これらを必要なだけ稼働し、かつ拮抗させられるようになって初めて、発声器官の準備が整った状態となります。
 走ったり跳躍したりするためには、まずは立って歩けなければならないのと同じです。
 この順番を間違えると、横隔膜呼吸による大量の呼気を、分厚く合わせた声帯に吹き当てることになりがちです。超強力な張り上げ発声です。ポリープや声帯結節を抱えるリスクが激増します。
 声のタイプによって訓練の過程はさまざまですが、基本的に扱う息の量は少ないところから始めて、上達に合わせて増やしていくのが安全でしょう。

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 余談ですが、メソッドによっては腹直筋に力を入れるよう指導されることもあります。横隔膜を下げる(結果的に腹圧が掛かる)ことと、お腹の表面を固めることを混同しているのかもしれません。僕もお腹を踏まれながら歌わされていましたし……。

 これについては優子先生が面白い実験を提案してくれているので、ぜひ皆さんも試してみてください。

加藤真太郎 名古屋スタジオ・

ボーカルフライから声門閉鎖&正しい息の量を学ぼう

声に対して息の割合が多くなってしまう、いわゆる息漏れ声になってしまう方多いと思います。そういった方におすすめなのが、ボーカルフライ(エッジボイス)から始めて徐々に声につなげていくという練習方法です。
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「あ゛あ゛あ゛」というブツブツ揚げ物を揚げている時の音を連想させるこのボーカルフライという声の状態では、主に声帯を閉じる筋肉だけがアクティブになっていると考えられています。息が漏れやすい方の場合、この声帯を閉じる筋肉が上手く機能していないと考えられます。ボーカルフライ→声とつなげていくことで、しっかり声帯を閉じる感覚を養うことができます。
またそれと同時に、発声においての正しい息の量を認識することにもつながるのかなと思います。息漏れ声になってしまったり、逆に叫ぶように歌ってしまうなどして発声が上手くいかないなと感じている方の場合、息をたくさん吐きすぎてしまっていることが多いです。声帯は大体爪くらいの大きさだと言われています。そう考えると、声帯が受け止めきれる息の量ってそんなに多くなさそうですよね。
自分の息が多くなりやすい音域を考え練習してあげてください!
またボーカルフライを練習する際、必要以上に喉周りが締まってしまい上手くブツブツ音が出ない方は、首を回しながらリラックスしてやってあげてください。

桜田ヒロキ 東京スタジオ・

Internal Hydration(身体の内側からの加湿)について

冬から春先にかけての乾燥は、歌う人にとって本当に辛いものですよね。

加湿には、次の2つの側面があります。

1. 身体の内側からの加湿(水分摂取)
2. 身体の外側からの加湿(加湿器などの環境調整)

どちらが重要か、という話ではなくどちらも同じくらい大切です。
今回はそのうち、身体の内側からの加湿についてお話しします。

水分はどれくらい必要?

健康的な身体を維持するためには、一般的に1日30〜40mlの水分が必要と言われています。
例えば、体重50kgの方であれば、1.5〜2リットル程度が目安になります。
この量には食事から摂取される水分も含まれますが、特に女性は意識しないとこの量に達していないことが多いです。

水分不足が声に与える影響

水分が不足すると、声帯の粘膜が硬くなり、粘り気が増してしまいます。
その結果、声がかすれやすくなったり、喉が絡むような感覚が出やすくなります。
実際に、水分摂取量を見直したことで「声の出やすさが改善した」というケースも少なくありません。

水分不足では練習の効果もダウン

いくら発声を改善しようとしても、水分が足りていない状態では思うように声が出ないことがあります。
声のコンディションと水分摂取は密接に関係しています。
シンガーの皆さんは、ぜひ意識的な水分摂取を心がけてみてくださいね

桜田ヒロキ 東京スタジオ・

ボイストレーナー向け

鼻声、生徒さんに多くないですか?

鼻声に悩む生徒さん、結構いませんか?
今回の例は「開鼻声」といって、鼻に音を導きすぎた結果、濁った鼻声になってしまうケースです。
開鼻声になると、声の出力が弱まるだけでなく、声色も鈍くなってしまうため、効率的な発声とは言えません。

ただし、「ま行」や「な行」のような子音は鼻声になるのが正しい場面もあります。これらは鼻声子音と呼ばれ、発音時に鼻に響く必要があります。
しかし、母音を発声しているときに鼻声になってしまう場合、それは改善が必要です。

鼻声を治すエクササイズ

効果的な方法のひとつが、B子音やG子音などの破裂音を使ったエクササイズです。鼻声は母音を発声する際に口蓋帆(こうがいはん)が下がることで起こります。
破裂音を発音する際には口蓋帆が自然と上がり、口腔内の気圧を高めてから音を出すので、鼻声を防ぐ助けになります。

ただし、口蓋帆が下がりすぎると「んがぁ〜」のような濁った音になりやすいので注意しましょう。
このエクササイズを繰り返すことで、口蓋帆を正しくコントロールできるようになり、鼻声を改善できます。

コツは「お手本」を作ること

まずは鼻声になりにくい発声をしっかり練習して、自分の中に「正解の感覚」を作りましょう。
一度お手本ができると、正解と不正解を明確に区別できるようになるので、練習の質がグッと上がります!

鼻声の改善は時間がかかることもありますが、地道な練習で確実に変化が出ます。生徒さんのサポートにぜひ役立ててください!

金子 恭平 東京スタジオ・

高音発声に息の量はとっても大事!

歌声を決める要素は下の3つです。

・息の量
・声帯の閉じ具合
・母音(喉や口の中など、声の通り道の形)

発声に問題を感じるときは、このうちのどれか、もしくは複数に問題が起きています。

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今日もレッスン動画を観ていきましょう。

スタッフちゃんが優子先生と『Subtitle(Official髭男dism)』を練習しています。

Beforeの歌唱は少し苦しそうですね。特に、「したくても」の部分で声帯に息を当てすぎているのが気になります。全体的に歌が上手いので分かりづらいですが、高音で怒鳴っているのです。

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これを受けて、優子先生はNayを処方します。狭い口内を使って効率のいい共鳴を探しつつ、息の量を調整しています。
優子先生のデモを聴くと、省エネかつ芯のある声が出ていますよね。

ちなみに、このときの優子先生の声帯は裏声モードで振動しています(地声で歌うこともあります)。

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高すぎる喉頭を少し下げて、曲にふさわしいトーンに調整します。ハリウッド式のボイトレでは、このように段階を踏んで発声を改善していくことが多いです。

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Afterでは息の量が適切になり、滑らかに歌えていますね。

高音で叫んだり怒鳴ったりしてしまう方は、動画と同じ手順を踏んでみると上手くいくかもしれませんよ!

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