小野貴之2026年8月16日 11:13 pm
答えを教えないことの大切さがあります。むしろ答えは僕にもわからないかもしれません。
レッスンにお越しいただいた生徒さんで「答えを知りたがる」方は一定数いらっしゃいます。
「ひっくり返らない為には何を行えばいいですか?」
「喉を常に下げればいいということですね?」
「歌う前に必ず行った方がいい練習はなんですか!?」
これらを仰る方は、すぐに効く薬(コツ)を欲しがっているんですね。
僕はこれらの質問に対して、あまり明確な回答をしません。(もちろんレッスン内で”ひっくり返らない”体験はしてもらいます)
人の心にふれる歌を歌いたいなら、上達をショートカットしようとしないことなんです。マップをみて、チャッピーに聞いて、目的地に最短距離で行こうとする人は道を覚えません。スマホがなくなったら終わりです。
楽曲を自分の声で歌えるようになるというのは、高い音が「苦しそうでもいいから出る」というような世界ではありません。富士山じゃなくていいんです。高尾山の1番好きなルートを探して、虫の音まで気に入って、自分の足で歩くこと。
歌うということは、競い合うことでも記録と戦うことでもなく、楽しむことです。そして歌を聴かせるということは、心の底から楽しんでいるあなたが滲み出るということです。