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TIMELINEタイムライン

三浦優子2025年3月26日 10:52 am

【歌うと首や胸に力が入ってしまう】

高音など特に頑張りたいところになると余計に力んでしまって歌いづらいという方もいらっしゃるかもしれません。
発声練習をしても気持ちよく歌えない、思ったより声が出ないという時は、身体の力みが原因の時があります。
特に首や肩、胸に力が入ってしまう場合はダイレクトに発声に関わる筋肉に影響があります。
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ここで紹介している胸のストレッチを解説します。
腕を抱えるストレッチを行っています。
この時に脇付近の胸と腕が重なっている部分にあえて力を入れ続けるというアプローチをしています。
これは、筋肉は収縮すると緩むという性質があり、これを利用した胸のストレッチをしています。
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胸を緩めるということ以外にも狙いがありました。
それは肩甲骨の位置を補正することです。
左右の肩甲骨が寄りづらい原因の1つに胸の硬さがあります。
なので胸を緩めることによって肩甲骨も補正しやすくなります。
  
肩甲骨と舌骨を繋ぐ肩甲骨舌骨筋というものがあります。
肩甲骨の位置が良いところにある方が肩甲舌骨筋の働きもスムーズになるからです。
特に現代人はデスクワークやスマホの利用によって巻き方になってしまう方が多くいらっしゃいます。
巻き方になると背中も丸くなるので、首が前に行く傾向があります。
首が前に出ると、発声に関わる胸骨舌骨筋の働きも悪くなってしまいます。
  
また、鎖骨と肩甲骨は連動するので、胸まわりが力んでいると鎖骨と肩甲骨の力みにも繋がります。
  
身体が力んでしまう場合にはぜひストレッチを取り入れてみて下さい♪

金子 恭平2025年3月24日 12:44 pm

【“お腹から声を出す”は正解で不正解】

 僕がアイドルとしてデビューする前に、事務所からたくさんのボイストレーニングを受けさせてもらいました。
 
 特に記憶に残っている内容としては以下のようなものがあります。
 
・走りながら歌う
・お腹を踏まれながら歌う
・時間いっぱい腹筋運動をさせられる

 これらは、それぞれ別の先生のレッスン内容です。

 当時は腹式呼吸信仰が音楽業界を席捲していました。
 今でも「あの人はいい歌手だね。お腹から声が出てるもん!」といった言葉を聞く機会は、結構あるんじゃないでしょうか。
  
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 現在の僕の立場からすると、“お腹から声を出す”は正しいけれど不完全、という認識です。
 腹式呼吸(正確には横隔膜呼吸)は大切なのですが、全てを解決する万能薬ではありません。やみくもに腹筋トレーニングに励むのもお勧めできません。
 しかし、リスナーが想像する「お腹から出ている声」を作ることには意味があると考えます。

 求められるのは、以下の二点でしょう。

1.喉頭(のど仏)が上がりすぎていない
2.声量がある

 喉頭は、「下がっている」ではなく「上がりすぎていない」というのがポイントです。
 地声のトーンで中高音を歌おうとすれば必ず喉頭は上がります。喉のスペースが狭くならなければ、地声に聞こえる周波数を稼ぐことができないからです。 
 しかし一方で、訓練されていない歌手の喉頭は過剰に引き上がるものです。この場合はスペースが狭くなりすぎて、無理に絞り出したような音が出てしまいます。このか細い声を嫌うからこそ、「お腹で歌う=うまい」というイメージが広まったわけです。ちなみに日本の古典芸能でも、肚(ハラ)から声を出すことは重要視されてきたようです。
 
 声量に関しては、歌唱のスタイルにより大きかったり小さかったりするものです。しかしその人が持つ声帯と共鳴腔の適正範囲内で、大きな音量も使いこなせる必要はあります。

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「喉頭位置の安定」と「大きな声量」を獲得するには何が必要でしょうか。
 ここで真っ先に挙がりがちなのが『横隔膜呼吸』です。
 
 横隔膜は肺に、肺は声帯につながっています。そのため横隔膜を引き下げると、喉頭の過度な上昇を防いでくれます。
 また、大音量を作り出すには多くの息が必要になります。吸気を増やすうえで、横隔膜の下垂運動は欠かせません。
 こう聞くと、横隔膜呼吸さえ身につければ全て上手くいきそうな気がしてきます。
 
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 しかし実際には、これだけでは発声の問題は解決しません。だから多くの歌手が悩んでいるのです。

 横隔膜呼吸が本当に役立ちはじめるのは、声帯周りの筋肉の扱い方を覚えてからです。
 声帯を引き伸ばす筋肉、縮める筋肉、閉じる筋肉――これらを必要なだけ稼働し、かつ拮抗させられるようになって初めて、発声器官の準備が整った状態となります。
 走ったり跳躍したりするためには、まずは立って歩けなければならないのと同じです。
 この順番を間違えると、横隔膜呼吸による大量の呼気を、分厚く合わせた声帯に吹き当てることになりがちです。超強力な張り上げ発声です。ポリープや声帯結節を抱えるリスクが激増します。
 声のタイプによって訓練の過程はさまざまですが、基本的に扱う息の量は少ないところから始めて、上達に合わせて増やしていくのが安全でしょう。

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 余談ですが、メソッドによっては腹直筋に力を入れるよう指導されることもあります。横隔膜を下げる(結果的に腹圧が掛かる)ことと、お腹の表面を固めることを混同しているのかもしれません。僕もお腹を踏まれながら歌わされていましたし……。

 これについては優子先生が面白い実験を提案してくれているので、ぜひ皆さんも試してみてください。

三浦優子2025年3月21日 8:44 pm

【ぶつ切れな歌に感じる時】

なめらかに歌っているつもりが、ぶつ切れに聴こえてしまう時は、子音に注目するのもとても良いです!
母音は響きを司っているのに対し、子音は声門閉鎖に影響を及ぼしやすい性質があります。

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《子音の特性について》
各種子音によっても特徴があり大きく3つに分けることができます。
  
《息の流れを止める子音》
P・B・T・K・G等
《息を増加させる摩擦子音》
F・S・SH等
《柔らかい子音》
M・N・W等
  
この中でも、P・T・Kのような無声子音は、声帯の振動を伴わないため、歌のフレーズは途切れ途切れになりやすい特徴があります。
また子音はパーカッションの役割にもなります。
ぶつ切れに聴こえるような歌い方になってしまう場合は、子音が強調されたような歌い方をしている可能性が高いです。
  

そのため、母音のみを取り出して歌うことで、息の流れを止めずに歌うことができます。
また響きが揃っているかも確認することができます。

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なめらかに歌いたい時は子音は強調しすぎず、逆にリズムを強調したい時などは子音を立ててあげると表現に繋がるので、ぜひ上手に使い分けてみてくださいね♪

桜田ヒロキ2025年3月20日 2:59 pm

【異性のクライアントの指導に悩んでいませんか?】

異性のクライアントを指導する際、「自分とは音域や発声の特性が違いすぎて、どうアプローチすべきか分からない…」と感じることはありませんか?

私自身、良いボイストレーナーの一つの指標は「異性の生徒を的確に指導できること」だと考えています。

男性と女性ではさまざまな違いがありますが、最も大きな違いは音域にあります。

一般的に、
•男性は音域のうち 約2/3が胸声、約1/3が頭声
•女性は音域のうち 約1/3が胸声、約2/3が頭声

と言われています。これが声の性質の違いにつながるのです。

さらに、この特性により問題が起こりやすい音域も異なります。
•男性の場合は E4〜G4 付近で、低緊張や過緊張が起こりやすい
•女性の場合は A4〜C5 付近で問題が起こりやすい

つまり、どんな楽曲や音階練習でも、以下の3点に注目することがポイントになります。
1. どの音域で問題が起きているのか?
2. なぜその問題が起きているのか?
3. どのような方法で改善できるのか?

これらを意識するだけでも、指導の際に頭の中が整理され、効果的なレッスンの組み立てがしやすくなるはずです。

異性の生徒に対する指導のヒントとして、ぜひ活用してみてください!

加藤真太郎2025年3月19日 8:23 pm

【ボーカルフライから声門閉鎖&正しい息の量を学ぼう】
声に対して息の割合が多くなってしまう、いわゆる息漏れ声になってしまう方多いと思います。そういった方におすすめなのが、ボーカルフライ(エッジボイス)から始めて徐々に声につなげていくという練習方法です。
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「あ゛あ゛あ゛」というブツブツ揚げ物を揚げている時の音を連想させるこのボーカルフライという声の状態では、主に声帯を閉じる筋肉だけがアクティブになっていると考えられています。息が漏れやすい方の場合、この声帯を閉じる筋肉が上手く機能していないと考えられます。ボーカルフライ→声とつなげていくことで、しっかり声帯を閉じる感覚を養うことができます。
またそれと同時に、発声においての正しい息の量を認識することにもつながるのかなと思います。息漏れ声になってしまったり、逆に叫ぶように歌ってしまうなどして発声が上手くいかないなと感じている方の場合、息をたくさん吐きすぎてしまっていることが多いです。声帯は大体爪くらいの大きさだと言われています。そう考えると、声帯が受け止めきれる息の量ってそんなに多くなさそうですよね。
自分の息が多くなりやすい音域を考え練習してあげてください!
またボーカルフライを練習する際、必要以上に喉周りが締まってしまい上手くブツブツ音が出ない方は、首を回しながらリラックスしてやってあげてください。

山下奈央子2025年3月19日 5:52 pm

【楽曲の研究】
皆さんは楽曲を練習する時、何に気をつけていますか?
プロの歌手は、聞いている人を飽きさせないようにテクニック的な歌い回しをたくさんしています!
同じような技術を習得するためには、完コピの練習がオススメ。
どういうところに注目しているのか解説していきます。

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「ずっと ずっと」は「と」の時にブレッシーな声になっているのが印象的です。
Tは無声子音なので、発音する瞬間は声帯の振動を伴いません。
そうすると歌のフレーズは途切れやすいため、後輩ちゃんはあんまりをTを発音せずに綺麗に繋げて歌ってくれています。
フレーズは繋げたいけど、息の流れは止めたくない。
ということで「と」→「ツォ」してみたというわけです。

「好きな」の音程はC・C・C#です。
力強く歌うにはちょっと高く感じる音程ですが、C#に向かって躍動していっています。
どんな音域であっても固めて歌うとしんどいので、「好き」のCはちょっとstaccatoするイメージでC#に入るとダイナミクスもついて歌いやすいかと思います。

最後の「を」でwをしっかり入れて歌うのは、定番の歌い回しではないでしょうか?
でも、そういう歌い方があるというインプットがないと聞き逃してしまいがち。
これを読んだあなたは今インプット出来たので、意識しながら本家を聞いてみてください^^

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表現力がない、と悩んでいる人の多くが圧倒的インプット不足だと思います。
プロは本当に細かいところまでこだわって歌っているので、時にはすごく集中して曲を聴いてみてくださいね!!

田栗ななえ2025年3月19日 9:59 am

「口を開けましょう!」の『口』ってどう開ける?
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歯医者さんで「口を開けて」と言われたら、唇を大きく開くことをイメージするかもしれません。おそらく、歯医者さんではそれが正解です。

一方、歌を歌うときの「口」はどうでしょうか?

歌でいう「口」は、
・『咽頭(喉)』→『口の中(口腔)』→『唇』
までの一繋がりを指します。
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今回のスタッフちゃんのBeforeでは、口が閉じているように見えるほど開きが狭くなっていました。そうなると、

◼️共鳴する空間が狭くなる
◼️舌の位置が正しく形づくれない

その結果、 声がうまく響かず、言葉が聞き取りにくくなってしまいます。
せっかくの素晴らしい声、しっかり響かせたいですよね!
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◆ゆうこ先生のアドバイス
・奥歯に指をかますようにしながら、口が閉じない状態をキープする。
※ 口を開けたときにできる、顎と顎の間のくぼみを保つイメージ。
※歯と歯の間に適度な空間を作るのもおすすめ。
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Afterでは、声がしっかり響き、言葉もクリアになってます!
口の開け方ひとつで、歌の印象は大きく変わります。ぜひ試してみてくださいね☺︎

三浦優子2025年3月18日 4:28 pm

【上手くいかない時の母音はどうなっている?】
 
高音で怒鳴りがちになる時は、母音に注目してみましょう!
動画のbeforeでは、「into the unknown」の「ノ」の母音が「ア」っぽく聴こえてしまっています。
「ア」という母音は出力される母音でもあるので、怒鳴りがちになる傾向があります。
「口が横に広がってしまっているので、広がらないように」と長谷川先生は指示をしています。
自分では「オ」を出しているつもりでも、無意識に口が横に広がってしまい「ア」に近い母音を発声してしまうこともあるので、鏡を見て口の形を確認するのも良いです!
beforeのなおこ先生の声もしっかり出ていて良いと思いますが、afterで口を縦にしたことで声がまとまって、より良くなっていますね♫
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逆に、高音で張りがなくなってしまう場合には、あえて口を横に開いて「ア」っぽく歌って出力をさせるということも有効です!
いろんなアーティストの曲を耳をそば立てて聴いてみてください。
高音で「オ」を「ア」っぽく歌っていたりなどと、あえてニュートラルな母音で歌っていないケースもあります!
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このように音色のために母音を調整するのはテクニックの1つとして良いですが、意図せずに口が横に開きすぎていたり、口が全然開いていないがために母音が崩れてしまうのは好ましくありません。
まずは上手くいかない部分は口の開け方や母音がどうなっているかをよく聴いて確認してみてくださいね!

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