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TIMELINEタイムライン

三浦優子2025年1月25日 7:06 pm

【ディズニーやミュージカルソングを日本語で歌うポイント】

日本語になると幼い歌い方になってしまうと思っている方、いらっしゃいませんか?

これは、英語より日本語の方が言葉の数が少ないからです。
ディズニーやミュージカルソングは英語の曲を日本語に変えていることがよくありますよね。

スタッフ先輩が歌っている「生まれてはじめて」の歌詞を見てみると

英語では「The window is open, so's that door」
日本語では「まどもドアもあいている」

このようになります。
英語の場合は、1つの音に対して単語が入っていたりと入る言葉が多いのに対して、
日本語は1つの音に対してほとんど1文字です。
これにより英語に比べると日本語はリズムや抑揚をつけづらくなります。

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スタッフ先輩となおこ先生のレッスンでは、日本語で歌うとしてもまず英語で歌ってリズムの感じを把握するということをしています。

1.メロディは付けずにラップのように歌う
2.メロディを付けて英語で歌う
3.日本語に戻して歌う
 
この工程をすることで、英語での歌い方のニュアンスを日本語でも活かすことができます。
 
英語が苦手な方は、まずはテンポを落としながらラップのように歌ってみましょう!
私は英語が苦手なので、最初はテンポを落としながらこの工程をしています♪

金子 恭平2025年1月20日 11:38 am

【喉頭の位置をコントロールして音色を変えよう】

声の深さで、歌の印象はガラッと変わりますよね。では声の深さは何によって決まるのでしょう。

答えは共鳴腔の長さです。短い共鳴腔からは高く明るい音、長い共鳴腔からは低く暗い音が出てきます。ソプラノリコーダーとアルトリコーダーの音の違いを思い出してみてください。

歌で共鳴腔の長さを変えるには、喉頭(声帯を収納している軟骨。のど仏)の位置を上げ下げします。喉頭を上げれば、音の発生源(声帯)から音の出口(唇)までの距離は短くなります。つまり音は明るくなるのです。喉頭を下げれば、音は暗くなります。

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下のレッスン動画では、Beforeのスタッフちゃんの歌声が細すぎる印象ですね。明るくて可愛らしい声ですが、もう少し深めの音質のほうが『青と夏』の情緒を表現できそうです。

ヒロキ先生はGowという発音を使ってスタッフちゃんの喉頭を下げています。顎をしっかり落とすほど、喉が上がるのを防いでくれます。

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Afterの声は、より魅力的に聴こえませんか?楽曲の良さも引き立っているように思います。

今回は高い喉を下げる、というレッスンでしたが、声質や楽曲によっては逆もよく行います。

あなたの発声器官は思った以上に多彩な音色を出せます。喉頭の位置をコントロールして、いろいろ試してみてください!

桜田ヒロキ2025年1月19日 11:55 am

【ボイストレーナー向け】
ひっくり返り(フリップ)解消トレーニング

中〜高音域で声がひっくり返る「フリップ」現象に悩む生徒さん、多いですよね。これは、声帯が声門下の圧力に負けてしまうことが主な原因です。
この問題を解消するための効果的なトレーニング方法を2つご紹介します。

1. 喉頭を上げて声門閉鎖を補助するトレーニング

「ネイ」という発音を使った練習がおすすめです。
この音は喉頭を上げやすく、声門の閉鎖をサポートします。

• 練習方法:
「ネイネイネイ」と発声しながら、喉頭を軽く引き上げる感覚を持ちます。これにより、声門の閉鎖が強化され、高音域でも地声の安定性が向上します。

2. 有声破裂音を活用したトレーニング

「ガッ」という破裂音を使う方法です。有声破裂音は声門の閉鎖を助け、さらに子どもがぐずるような音色を加えることで、適度な緊張感を作り出します。

• 練習方法:
最初はスタッカートで「ガッガッガッ」と短く発声し、慣れてきたら徐々にレガートで滑らかに発声します。これにより、声門の閉鎖が促進され、ひっくり返りを防ぐ効果があります。

これらのトレーニングを通じて、歌唱中の安定性を高め、最終的には歌詞を歌う際にもフリップを防げるようになります。生徒さんの声の悩みに合わせて、ぜひ取り入れてみてください!

田栗ななえ2025年1月17日 4:12 pm

【フェイクをなめらかにカッコよく作るの練習方法】

はるか先生とスタッフちゃんがフェイクの練習をしています。
フェイクはどうやって練習したらいい?
3つのポイントです。

①フェイクの音の確認
フェイクは、音の一つ一つが細かく聞こえてきながら、フレーズの流れを作れるととてもカッコよく聞こえます。ピアノなどを使ってきっちり確認すると精度が増します。

②ゆっくりから始める。
ゆっくりのスピードから練習することで音の動きをしっかり出すことができます。ゆっくりスピードでできた事を、「速くしても再現する」ようにスピードアップしていきましょう。速くして団子のように音が固まってしまったら、もう少しゆっくりに戻して慣れていきましょう。

③長いフレーズは分割して練習→繋げる
長いフレーズのフェイクの場合は、いくつかに分割して短いフェイクの塊を作ってみるとやり易くなります。その後に小さいフェイクをつなげて、長いフェイクのフレーズを作っていきます。短いフェイクをしっかり歌えるようになると、その後に長いフレーズを作れる未来が待っています◎

この『Don’t you worry about a thing」は、映画Singで使われている曲ですが、原曲はスティービーワンダーです。また、ジャズファンクバンドのインコグニートもこの曲をカバーしています。同じ曲をそれぞれがどう歌っているのか、比べてみるのも面白いですよね☺︎

桜田ヒロキ2025年1月17日 1:56 pm

「Mrs. GREEN APPLE コロンブス」の難しいサビを攻略する方法

Mrs. GREEN APPLEの「コロンブス」のサビの冒頭、
「いつか僕が眠りにつく日の様な」の部分、難しいと感じる人も多いのではないでしょうか?
その理由は、16分音符の2つ目から歌い始めるという独特のリズムパターンにあります。

このような難しいリズムを克服するために、以下の方法を試してみてください。

1. 「Football Club」リズムを練習する

まず、次のリズムパターンをしっかり練習します。
タンタンタタタンタタタタ-ンタタ

ここに4分音符の位置をマークすると、
【タ】ンタン【タ】タタン【タ】タタタ【-】ンタタ

このリズムを正確に把握するために、次のポイントを意識しましょう。
• 16分音符を1小節分すべて意識する
上のカタカナを参考に、16分音符をリズムとして正確に捉えるように練習します。
• 4分音符をカウントする
動画のように、4分音符をしっかりカウントしながらリズムを刻むことで安定感が生まれます。

2. サビのリズムを攻略する3ステップ

この練習を繰り返すことで、コロンブスで求められる、次のことができるようになります。
1. 1拍目を感じる
リズムの流れをつかみ、1拍目をしっかり意識する。
2. 1拍目を休む
歌い出さず、タイミングを待つ。
3. 16分音符の2つ目から歌い出す
正確にリズムに乗って歌い始める。

難しさを感じる理由と解決策

テンポが遅い曲や8分音符主体の楽曲なら、なんとなく歌えてしまうこともあります。
しかし、「コロンブス」のようにミディアムテンポかつ16分音符の粒立ちが重要な楽曲では、リズムがずれることも多く、曲のキレが失われやすいのです。

楽器演奏ではこういった練習が当たり前ですが、ボーカルでは軽視されることも少なくありません。
もし「難なく歌えている」と感じる場合は、直感的にリズムを捉えているのでしょう。
しかし、難しいと感じる場合は、リズムや音楽の理解を深めることで一気に攻略が進むはずです。

焦らず、しっかりとしたリズム練習を取り入れて、楽しみながら挑戦してみてください!

鈴木はるか2025年1月15日 5:47 pm

声にダイナミクスをつける:身体で響きを作る方法

声にパワーを与えるにはいくつか方法がありますが、今回は声帯ではなく身体そのものにアプローチするやり方をご紹介します!
実は、声が出ない原因って意外なところに潜んでるんですよね。

Before動画で見えた課題

スタッフちゃんの歌唱動画を見てみると、身体が縮こまっていて、少し萎縮している様子が見られました。そのせいで、高音が細くなってしまっていたんです。

そこで「壁を押してみよう!」と提案しました。これは筋肉をしっかり伸ばして、声の鳴りを良くするための方法なんです。

壁を押すってどんな効果があるの?

ちょっと糸電話を想像してみてください。糸がピンと張っていないと音が相手に届きませんよね?音って振動なので、人の身体も同じなんです。筋肉が縮こまっていると身体が鳴りにくくなり、声も出づらくなります。

さらに、面白いのが、実際に壁を押さなくても「押すイメージ」をするだけで筋肉の萎縮がほぐれやすくなること!人間の意識って本当にすごいですよね。

緊張を和らげるコツ

身体が緊張気味の人は、肩が上がったり、力が「内側に引く」動きが多いことが特徴です。そういう場合は、外に向かって押す動きを意識してみてください。

例えば、こんな方法がオススメです:
・壁に手を当てて軽く押してみる
・テーブルや机を押すイメージで手に力を入れる
・身体をストレッチして全体をリラックスさせる

まとめ

声にダイナミクスをつけるには、声帯だけでなく身体全体を使うことがポイントです。筋肉をしっかり伸ばし、身体を「響かせる」状態に整えることで、声の鳴りや響きが一気に良くなります。

まずは「壁を押す」動作やイメージから試してみてくださいね!

桜田ヒロキ2025年1月13日 11:13 pm

【FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」】
歌にグルーヴを持たせる方法

陽香先生がスタッフに歌唱指導をしている中で、「かわいい」というフレーズを「かわっいい」と歌うようアドバイスしている場面があります。この「小さな『っ』を入れる」という技術には、実は明確なロジックが隠されています。

まず、「かわっいい」の「っ」は音を一瞬止めることで、16分休符が入ったような効果を生み出します。この音の位置は8分音符の表拍に当たるため、ここで一瞬の「タメ」を作ることで、まるでギタリストが空ピッキング(弦をパーカッションのようにリズムを刻む技術)を行う際のようなニュアンスを生み出せるのです。空ピッキングはギターのフレーズにグルーヴを与える重要な技術ですが、これを歌に応用していると言えます。

さらに、「っ」を入れることで、「(かわ)いい」というフレーズがより伸びやかに聴こえる効果も得られます。楽曲全体がフレーズの伸縮を通じてグルーヴを生み出すよう設計されているため、このように意識的にリズムを作ることは、「楽曲の求める表現を再現できている」つまり、「楽曲を理解して歌っている」と評価できます。

特に、歌は楽器の学習プロセスと異なり、ノリが弱くなりやすいという課題があります。そのため、ロジックに基づいたリズムの指導は、シンガーにとって非常に有効です。こうしたパターンを繰り返し練習することで、最終的には身体が自然に反応できるようになるでしょう。

金子 恭平2025年1月11日 8:20 pm

【リズム感アップには手を動かして!】

リズム感を鍛えたいという生徒さんに、僕はよく「踊りましょう!」と提案します。リズムの本質は譜面のなかの情報ではなく、身体性を伴ったものだからです。重力のあるこの世界で、僕らがどう身体を動かして音を感じるかが、そのまま歌のグルーヴに影響するのです。
全身を使って踊るのが難しい場合は、身体の一部を動かしてリズムを取ることから始めてみます。

お手本としてレッスン動画を観てみましょう。
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少しベッタリとした歌い方のスタッフ後輩ちゃんに対して、真太郎先生が手を動かしながらリズムのイメージを伝えていますね。
その特徴を抜き出すと、

・拍の取り方は4分ではなく8分音符
・円を描いている
・スピードが均一でなくメリハリがある

となります。
どれもノリよく歌うことを助けてくれる動きです。
シャッフルを感じることに更にこだわる場合は、この手の動きに加えて「タッカタッカタッカタッカ」などと声に出して練習するのもよいでしょう。
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After歌唱のときのスタッフ後輩ちゃんの手の動かし方も素晴らしいです。

『全体的なスナップ感は維持』しつつ、
『2拍目と4拍目で鋭く』空を叩いています。

練習段階よりもノリが掴めていて、ドラムとしっかり合っていますね。そして、それにつられて歌のアタック感とキレが増しています。

歌唱は身体の動きに左右されるのです。
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身体を使ってリズムを取る方法は、腰を基点にうねりを感じたり、手拍子をしたり、足踏みをしたりと様々です。全身が連動しているのが望ましいですが、まずは取り組みやすい練習として手を動かしてみるのはいかがでしょうか。

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