扁平足が発声を妨げているかも!?〜身体から考えた声の作り方〜
2023.02.14
皆さん、こんにちは!VTボイストレーナーの三浦優子です。
突然ですが、ご自身の足の裏がどんな状態か把握できていますか?
足の裏のアーチが潰れて扁平足になっていませんか?
偏平足が発声を妨げる原因
扁平足とは土踏まずがなく、足の裏全体がペタッと平らになってしまっている状態です。
後天的な場合、足裏のアーチを作る靭帯や腱が年齢や体重の増加によって変性してしまったり、運動不足や歩き方などいろいろな原因が考えられます。
足裏のアーチが保たれているのが理想ですが、後脛骨筋という筋肉の働きが落ちるとアーチが崩れやすくなると言われています。
扁平足になると姿勢が崩れてしまいます。
アーチが潰れた分、内くるぶしが沈み、そしてO脚になり、骨盤が後傾し猫背になってしまい首が前に出てしまします。
以前、YouTubeで姿勢についてお話しさせていただきましたが、首が前に出ると舌骨と肩甲骨をつなぐ、肩甲舌骨筋や喉まわりの筋肉の働きが悪くなって発声を妨げてしまう恐れがあります。
後脛骨筋の働きが悪いと舌骨や横隔膜の働きにも影響が・・・
そして後脛骨筋というのは筋筋膜の視点から見ても重要です。
筋膜とは筋肉や内臓などを包んでいる網目状でできたボディスーツのようなものです。
その一つにディープ・フロント・ラインという首から足底までの深層部の筋肉の繋がりがあります。
このディープ・フロント・ラインには後脛骨筋だけでなく、発声に大事な舌骨上筋・舌骨下筋、横隔膜も含まれていています。
なので、後脛骨筋の働きが悪いと舌骨や横隔膜の働きにも影響が出てくると言われています。
足裏アーチを取り戻すおすすめのエクササイズ
では、足裏のアーチを取り戻すおすすめのエクササイズを1つご紹介します。
カーフレイズと言って踵を上げ下げする運動です。
足幅は拳一つ分くらい開き、踵を外側に開き内股にします。
つま先の方向によって効いてくる筋肉が変わってきます。
今回は後脛骨筋に効かせたいので内股です。
そしてリズムよく踵を上げ下げしていきましょう。
この時、余裕のある方は踵を完全に床に下ろさずに寸止めで行いましょう。
これは手軽にできるエクササイズなので、歯を磨きながらなどできる時にぜひ行ってみて下さいね。
解説しているインストラクター
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大阪音楽大学短期大学部ミュージカルコース卒業
宝塚音楽学校附属宝塚コドモアテネ卒業
幼少の頃からクラシックバレエを習い、毎年行われる発表会やその他数々の公演、業界最大手の舞浜大手テーマパークのショーやパレードに出演。
ダンスパフォーマンスにおいては特に活躍を遂げ、忙しい日々を送ると同時にボイストレーニングを続けるが、自分の悩みを解決できる先生となかなか出会えず「これで上達できるのか?」と不安を感じ、次第に歌を諦めてしまう。
そんな中、発声を科学的に捉え、的確なトレーニングを行えるVTチームの存在を友人から聞き、VTチームのレッスンを受講。
ハリウッド式ボイストレーニングに感銘を受ける。
現在は自身の「踊りながら歌う難しさ」を克服した経験を活かし
「ダンサーとしてミュージカルの舞台に立ちたい」
「ミュージカルに出演しているが、シンガーの枠に入りたい」
という方々を中心としたサポートに向け、勢力的にトレーニングを行っている。
全米ヨガアライアンスRYT200を取得し、ヨガインストラクターとしても活躍中。
クライアント一人ひとりに合った姿勢矯正を行うことにより、発声の改善、呼吸の改善、ダンスの改善を行い、クライアント様から高い評価を得ている。
このインストラクターの動画
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