【2025年版】劇団四季オーディション合格に向けた3つの対策とOGからのアドバイス
こんにちは!ボイストレーナーの三浦優子です。
2025年度の劇団四季の研究生オーディション募集がスタートします。
例年より約2ヶ月も早い発表に、「まだ準備ができていない…」と焦っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は劇団四季オーディションの書類審査に向けた実践的な対策を3つに絞ってお伝えします。
劇団四季オーディションとは?【2025年最新情報】
劇団四季は、日本を代表するミュージカル劇団。今回は研究生のオーディションが実施されます。動画提出による書類審査や実技審査など、応募者には総合的な表現力が求められます。
2025年度のオーディションは6月30日(月)からエントリー開始。
詳細は劇団四季公式サイトをご確認ください。
https://www.shiki.jp/group/audition/
【対策①】選曲は「今のあなたの魅力」が伝わる曲を選ぼう
「何を歌おうか…」と悩まれる方も多いと思いますが、ここで大事なのは、“あなたの魅力をしっかり伝えられる得意な曲”を選ぶことです。
新しい曲に挑戦したくなる気持ちも分かりますが、オーディションでは完成度が何より重要です。これまで練習してきた曲の方が、安定感も表現力も伝わりやすいです。
以前レッスンで、「この曲どう?」と生徒さんにおすすめした際、「高音の見せ場がないので…」と断られたことがありました。
大切なのは、見せ場よりも、今のあなたの良さを表現できる曲にすることです。
高音に無理に挑戦するより、今できる範囲で一番完成度の高い一曲を選びましょう。
その曲が、あなたの第一印象を決める鍵になります。
選曲は、あなたの現在地を伝える自己紹介です。無理なく、でも自信を持って歌える曲を選んでください。
【対策②】動画審査では「見た目・表情・雰囲気」も評価対象
2025年の劇団四季オーディションの書類選考は動画審査がメイン。つまり、歌唱力だけでなく、第一印象や表情・カメラ映えする雰囲気も審査の重要なポイントになります。
そこで気をつけたいのが、「映り方」です。
一般的に、第一印象は出会ってわずか3秒で決まり、そのうち55%が視覚情報によるものだと言われています。 オーディションの場でも、審査員は「この人が舞台に立つ姿が想像できるか?」を見ています。
劇団四季に合格すれば、あなたは「劇団四季の俳優」として舞台に立つことになります。
プロとしてふさわしい印象を与えられるかどうかも、準備すべき要素のひとつです。
歌の練習だけでなく、動画を撮って自分の表情や姿勢を確認する習慣をつけましょう。
客観的に自分を見つめることが、仕上がりの質を大きく左右します。
【対策③】劇団四季出身の現役インストラクターが語る「合格のヒント」
ここまでは、オーディション全般に通じる準備についてお話ししてきました。
ここからは、劇団四季出身で、現在も現役舞台俳優として活躍されているVTインストラクター・長谷川ゆうり先生に伺ったリアルなアドバイスをご紹介します。
Q1:審査では何が見られますか?ゆうり先生:人間性、見た目、技術、などなど色々含めた、ポテンシャルと将来性だと思います。特に研究生の場合は現在の実力に加え、将来劇団にとってどんな存在になれるかを見ていると思います。
Q2:歌唱審査の練習では、どこを意識すればいい?ゆうり先生: 技術はもちろん、歌っている姿やパフォーマンスの伝わり方にも意識を向けてください。 書類審査が動画提出になった今、表情や雰囲気も含めた“見せ方”が重要です。 普段のレッスンや自主練習でも動画を撮ってチェックすると、新たな気づきがありますよ。
Q3:書類審査の曲はどんな曲が良い?避けるべき曲は?ゆうり先生: 一番のポイントは、自分の良さが最大限に引き出せる“得意な曲”であることです。
劇団四季のオーディションだからといって、必ずしも四季の楽曲を選ぶ必要はありません。
また、背伸びして難易度の高い曲を選ぶのもおすすめしません。うまく歌いこなせなければ、かえって印象を下げてしまう可能性があります。
さらに気をつけたいのが、競争率の高い定番曲。 誰もが選ぶような人気曲は、比較対象が多くなる分、完成度が高くないと埋もれてしまいやすいです。
選ぶ際は、自分らしさが出せるか、周囲と差別化できるかを意識してください。
Q4:研究生を目指す人に向けて、アドバイスをお願いします!ゆうり先生: まずは、オーディションや舞台の場数をできるだけ多く踏むこと。そして、ジャンルや言語にとらわれず、さまざまな曲に挑戦することが大切です。
劇団四季のオーディションを目標にすることは素晴らしいですが、年に一度のチャンスにだけ集中し、四季の曲だけを練習している状態では正直厳しいです。
オーディションには、幼い頃から舞台経験を積んできた人や、国内外で活躍しているプロフェッショナルたちも応募しています。
そうした多様なライバルたちと同じ土俵に立つには、日々の経験と積み重ねが欠かせません。
本番で自分らしくいられるためにも、日常的に「人前で表現する場」に慣れておくことを意識していきましょう。
【現実】オーディション直前からのレッスンでは、間に合わないことも
ここまで、劇団四季オーディションの準備についてお伝えしてきました。現役舞台俳優であり、劇団四季出身の長谷川ゆうりVTインストラクターのアドバイスも、ぜひ参考にしてくださいね。
そして最後に、少し厳しい“現実的な話”もお伝えさせてください。
VTでも、オーディションの情報が出てから、あわててレッスンに駆け込んでくる生徒さんも多いのですが……. 。本気で合格を目指すなら、「直前だけの準備」では間に合わないことがほとんどです。
特にボイストレーニングでは、より良い発声のために一度、今の声の出し方を崩すというプロセスが必要になることもあります。その過程で動画審査に臨んでも、ベストなパフォーマンスは引き出せません。
そして何より、審査員はプロフェッショナル。 昨日今日で身につけた“浅い技術”は、簡単に見抜かれてしまいます。
だからこそ、普段からのレッスンや経験が何よりも大切なのです。
もちろん、「受けたい!」という気持ちがあるなら、迷わず挑戦すべきです。でも、「合格したい」「舞台で活躍したい」という本気の想いがあるなら、日常的にレッスンを続けて、いつチャンスが来てもいい状態を整えておくことが必要です。
とはいえ、「今できることを全力でやりたい!」という方も多いはず。
その気持ちを大切に、今から始められる準備にしっかり取り組んでください。
あなたの「今の一歩」が、未来の舞台につながる
劇団四季のオーディションは、夢の第一歩。チャンスは年に一度ですが、その準備は日々の積み重ねからしか生まれません。
VTでは、劇団四季出身者をはじめ、ミュージカルの現場を知り尽くしたインストラクター陣が、本気で挑戦するあなたを全力でサポートします。
ひとりでは不安な準備も、私たちと一緒なら、きっと自信に変わっていきます。
「オーディションを受けてみたい」その気持ちがあるなら、今こそ行動するとき。 そして「受かりたい」「舞台に立ちたい」という想いがあるなら、未来の自分のために、できる準備を積み重ねていきましょう!
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投稿者プロフィール

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大阪音楽大学短期大学部ミュージカルコース卒業
宝塚音楽学校附属宝塚コドモアテネ卒業
幼少の頃からクラシックバレエを習い、毎年行われる発表会やその他数々の公演、業界最大手の舞浜大手テーマパークのショーやパレードに出演。
ダンスパフォーマンスにおいては特に活躍を遂げ、忙しい日々を送ると同時にボイストレーニングを続けるが、自分の悩みを解決できる先生となかなか出会えず「これで上達できるのか?」と不安を感じ、次第に歌を諦めてしまう。
そんな中、発声を科学的に捉え、的確なトレーニングを行えるVTチームの存在を友人から聞き、VTチームのレッスンを受講。
ハリウッド式ボイストレーニングに感銘を受ける。
現在は自身の「踊りながら歌う難しさ」を克服した経験を活かし
「ダンサーとしてミュージカルの舞台に立ちたい」
「ミュージカルに出演しているが、シンガーの枠に入りたい」
という方々を中心としたサポートに向け、勢力的にトレーニングを行っている。
全米ヨガアライアンスRYT200を取得し、ヨガインストラクターとしても活躍中。
クライアント一人ひとりに合った姿勢矯正を行うことにより、発声の改善、呼吸の改善、ダンスの改善を行い、クライアント様から高い評価を得ている。
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