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TIMELINEタイムライン

三浦優子2025年3月31日 10:53 am

【喉の位置は下げた方がいい?】

「喉が上がるのは良くない」と耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。
喉が過度に上がった状態で叫ぶように歌ってしまったり、鼻声のような音色になるのは好ましくありません。
  
動画でもゆうり先生が解説されていますが、楽曲や求められる歌声によって調整できることがベストです。
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ハリウッド式ではミックスボイスを作る過程にあえて喉を上げて発声をしたり、喉を下げて発声をするということをする時があります。 
ゆうり先生が紹介しているエクササイズでは、喉を上げてスタートし、高い音のところで喉を徐々に下げているということをしています。
  
喉を上げてエクササイズをすることで、息の成分が多くなりがちなところを、声の密度が高く張りのある発声にすることができます。
ですが、この状態では歌唱として求められている声とは離れているので、喉を上げた時の声と息のバランスの体感をキープしつつ、喉の高さをニュートラルに戻して行くということをしています。
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「喉は上げてはいけない」という言葉だけに惑わされ、喉を下げようとして逆に下げすぎてしまうと、過度な緊張を招く場合があります。
喉は上げられるし、下げられる。柔軟に動かせられることが大切です。

桜田ヒロキ2025年3月29日 9:21 pm

【一瞬でわかる!鼻声チェック方法】

「鼻声かもって言われるけど、実感がわかない…」という方、意外と多いのではないでしょうか?

実はこれ、よくある話なんです。人は自分の癖には気づきにくく、無意識のうちに自然な発声として定着してしまっているから。周りの人には気になっても、自分では意外と気づかないものなんですよね。

そこで、優子先生が紹介していた「ガ」という音を使った鼻声チェック方法が役に立ちます!

「ガ」の発音で鼻声チェック!

「ガ」は破裂音と呼ばれる音で、これを発音するときには、口と鼻の間にある「口蓋帆(こうがいはん)」という部分がしっかり閉じるのが理想です。
この口蓋帆が閉じることで、口の中の気圧が高まり、口を開いたときに音がはじけるように出るんです。

でも、もし「ガ」が「ンガ」のように聞こえてしまったら…それは鼻声のサインかもしれません。

鼻声になると、母音部分も鼻にかかった音色になりがちです。その結果、歌声が「こもった感じ」や「濁った印象」になってしまうことが多いんです。

鼻声は個性?でも効率的ではないかも

確かに、鼻声が特徴的な歌手の方もいますが、発声の観点から見ると効率的に声が響いているわけではありません。(科学的にはアンチフォルマントと呼ばれる、声のパワーの減少が起こります)
できれば避けた方が良い発声なんですね。

鼻声を改善するためのボイストレーニング方法はたくさんありますので、気になる方はぜひ今後もVTチームの動画をチェックしてみてくださいね!

加藤真太郎2025年3月26日 8:10 pm

【ロングトーンを歌う時のイメージと、それが声に与える影響】

ロングトーンを真っすぐ歌うことは、意外と技術が求められます。自分では歌えていると思って録音を聞いてみると、少しずつ音が下がっているなと感じたことがある方も多いかなと思います。
サビの終わりだったり最後の締めとしてロングトーンのメロディが書かれているような曲だと、声が多少疲労している中で歌わなければならないので、喉が苦しくなった結果音程が下がるということが起こりやすいです。せっかくそれまで上手に歌えていても、最後にそういうミスがあるとすごく残念な印象になってしまいます。

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この動画ではそのロングトーンを真っすぐ歌う時のイメージ、マインドセットが紹介されています。
桜田先生は”動力を送り続ける意識”を持つことがその助けになると紹介しています。ここでいう動力とはつまり息です。
「じゃあ吐く息の量を増やせばいいのか」という発想になりがちですが、大事なのは”声門の間”の息の量を増やすことです。
あ母音を打ち込み続けるという意識の時と、ただ音を伸ばしている時の声を聴き比べてみると、後者に比べて前者では柔らかい音が聞こえてくるのがわかります。
この時、声帯が閉じる力と声帯の間を流れる息の量はおおよそ半々くらいのバランスになっていると考えられます。
韓国ではJ.Y Park先生の「声半分、息半分」という言葉が有名ですが、このバランスが発声において非常に重要です。
”動力を送り続ける意識”が、結果的に声門間の息の量を増やす助けになり得ると考えます。特に喉が緊張しやすいという方には発声の良いヒントになるかもしれません。

三浦優子2025年3月26日 10:52 am

【歌うと首や胸に力が入ってしまう】

高音など特に頑張りたいところになると余計に力んでしまって歌いづらいという方もいらっしゃるかもしれません。
発声練習をしても気持ちよく歌えない、思ったより声が出ないという時は、身体の力みが原因の時があります。
特に首や肩、胸に力が入ってしまう場合はダイレクトに発声に関わる筋肉に影響があります。
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ここで紹介している胸のストレッチを解説します。
腕を抱えるストレッチを行っています。
この時に脇付近の胸と腕が重なっている部分にあえて力を入れ続けるというアプローチをしています。
これは、筋肉は収縮すると緩むという性質があり、これを利用した胸のストレッチをしています。
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胸を緩めるということ以外にも狙いがありました。
それは肩甲骨の位置を補正することです。
左右の肩甲骨が寄りづらい原因の1つに胸の硬さがあります。
なので胸を緩めることによって肩甲骨も補正しやすくなります。
  
肩甲骨と舌骨を繋ぐ肩甲骨舌骨筋というものがあります。
肩甲骨の位置が良いところにある方が肩甲舌骨筋の働きもスムーズになるからです。
特に現代人はデスクワークやスマホの利用によって巻き方になってしまう方が多くいらっしゃいます。
巻き方になると背中も丸くなるので、首が前に行く傾向があります。
首が前に出ると、発声に関わる胸骨舌骨筋の働きも悪くなってしまいます。
  
また、鎖骨と肩甲骨は連動するので、胸まわりが力んでいると鎖骨と肩甲骨の力みにも繋がります。
  
身体が力んでしまう場合にはぜひストレッチを取り入れてみて下さい♪

金子 恭平2025年3月24日 12:44 pm

【“お腹から声を出す”は正解で不正解】

 僕がアイドルとしてデビューする前に、事務所からたくさんのボイストレーニングを受けさせてもらいました。
 
 特に記憶に残っている内容としては以下のようなものがあります。
 
・走りながら歌う
・お腹を踏まれながら歌う
・時間いっぱい腹筋運動をさせられる

 これらは、それぞれ別の先生のレッスン内容です。

 当時は腹式呼吸信仰が音楽業界を席捲していました。
 今でも「あの人はいい歌手だね。お腹から声が出てるもん!」といった言葉を聞く機会は、結構あるんじゃないでしょうか。
  
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 現在の僕の立場からすると、“お腹から声を出す”は正しいけれど不完全、という認識です。
 腹式呼吸(正確には横隔膜呼吸)は大切なのですが、全てを解決する万能薬ではありません。やみくもに腹筋トレーニングに励むのもお勧めできません。
 しかし、リスナーが想像する「お腹から出ている声」を作ることには意味があると考えます。

 求められるのは、以下の二点でしょう。

1.喉頭(のど仏)が上がりすぎていない
2.声量がある

 喉頭は、「下がっている」ではなく「上がりすぎていない」というのがポイントです。
 地声のトーンで中高音を歌おうとすれば必ず喉頭は上がります。喉のスペースが狭くならなければ、地声に聞こえる周波数を稼ぐことができないからです。 
 しかし一方で、訓練されていない歌手の喉頭は過剰に引き上がるものです。この場合はスペースが狭くなりすぎて、無理に絞り出したような音が出てしまいます。このか細い声を嫌うからこそ、「お腹で歌う=うまい」というイメージが広まったわけです。ちなみに日本の古典芸能でも、肚(ハラ)から声を出すことは重要視されてきたようです。
 
 声量に関しては、歌唱のスタイルにより大きかったり小さかったりするものです。しかしその人が持つ声帯と共鳴腔の適正範囲内で、大きな音量も使いこなせる必要はあります。

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「喉頭位置の安定」と「大きな声量」を獲得するには何が必要でしょうか。
 ここで真っ先に挙がりがちなのが『横隔膜呼吸』です。
 
 横隔膜は肺に、肺は声帯につながっています。そのため横隔膜を引き下げると、喉頭の過度な上昇を防いでくれます。
 また、大音量を作り出すには多くの息が必要になります。吸気を増やすうえで、横隔膜の下垂運動は欠かせません。
 こう聞くと、横隔膜呼吸さえ身につければ全て上手くいきそうな気がしてきます。
 
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 しかし実際には、これだけでは発声の問題は解決しません。だから多くの歌手が悩んでいるのです。

 横隔膜呼吸が本当に役立ちはじめるのは、声帯周りの筋肉の扱い方を覚えてからです。
 声帯を引き伸ばす筋肉、縮める筋肉、閉じる筋肉――これらを必要なだけ稼働し、かつ拮抗させられるようになって初めて、発声器官の準備が整った状態となります。
 走ったり跳躍したりするためには、まずは立って歩けなければならないのと同じです。
 この順番を間違えると、横隔膜呼吸による大量の呼気を、分厚く合わせた声帯に吹き当てることになりがちです。超強力な張り上げ発声です。ポリープや声帯結節を抱えるリスクが激増します。
 声のタイプによって訓練の過程はさまざまですが、基本的に扱う息の量は少ないところから始めて、上達に合わせて増やしていくのが安全でしょう。

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 余談ですが、メソッドによっては腹直筋に力を入れるよう指導されることもあります。横隔膜を下げる(結果的に腹圧が掛かる)ことと、お腹の表面を固めることを混同しているのかもしれません。僕もお腹を踏まれながら歌わされていましたし……。

 これについては優子先生が面白い実験を提案してくれているので、ぜひ皆さんも試してみてください。

三浦優子2025年3月21日 8:44 pm

【ぶつ切れな歌に感じる時】

なめらかに歌っているつもりが、ぶつ切れに聴こえてしまう時は、子音に注目するのもとても良いです!
母音は響きを司っているのに対し、子音は声門閉鎖に影響を及ぼしやすい性質があります。

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《子音の特性について》
各種子音によっても特徴があり大きく3つに分けることができます。
  
《息の流れを止める子音》
P・B・T・K・G等
《息を増加させる摩擦子音》
F・S・SH等
《柔らかい子音》
M・N・W等
  
この中でも、P・T・Kのような無声子音は、声帯の振動を伴わないため、歌のフレーズは途切れ途切れになりやすい特徴があります。
また子音はパーカッションの役割にもなります。
ぶつ切れに聴こえるような歌い方になってしまう場合は、子音が強調されたような歌い方をしている可能性が高いです。
  

そのため、母音のみを取り出して歌うことで、息の流れを止めずに歌うことができます。
また響きが揃っているかも確認することができます。

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なめらかに歌いたい時は子音は強調しすぎず、逆にリズムを強調したい時などは子音を立ててあげると表現に繋がるので、ぜひ上手に使い分けてみてくださいね♪

桜田ヒロキ2025年3月20日 2:59 pm

【異性のクライアントの指導に悩んでいませんか?】

異性のクライアントを指導する際、「自分とは音域や発声の特性が違いすぎて、どうアプローチすべきか分からない…」と感じることはありませんか?

私自身、良いボイストレーナーの一つの指標は「異性の生徒を的確に指導できること」だと考えています。

男性と女性ではさまざまな違いがありますが、最も大きな違いは音域にあります。

一般的に、
•男性は音域のうち 約2/3が胸声、約1/3が頭声
•女性は音域のうち 約1/3が胸声、約2/3が頭声

と言われています。これが声の性質の違いにつながるのです。

さらに、この特性により問題が起こりやすい音域も異なります。
•男性の場合は E4〜G4 付近で、低緊張や過緊張が起こりやすい
•女性の場合は A4〜C5 付近で問題が起こりやすい

つまり、どんな楽曲や音階練習でも、以下の3点に注目することがポイントになります。
1. どの音域で問題が起きているのか?
2. なぜその問題が起きているのか?
3. どのような方法で改善できるのか?

これらを意識するだけでも、指導の際に頭の中が整理され、効果的なレッスンの組み立てがしやすくなるはずです。

異性の生徒に対する指導のヒントとして、ぜひ活用してみてください!

加藤真太郎2025年3月19日 8:23 pm

【ボーカルフライから声門閉鎖&正しい息の量を学ぼう】
声に対して息の割合が多くなってしまう、いわゆる息漏れ声になってしまう方多いと思います。そういった方におすすめなのが、ボーカルフライ(エッジボイス)から始めて徐々に声につなげていくという練習方法です。
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「あ゛あ゛あ゛」というブツブツ揚げ物を揚げている時の音を連想させるこのボーカルフライという声の状態では、主に声帯を閉じる筋肉だけがアクティブになっていると考えられています。息が漏れやすい方の場合、この声帯を閉じる筋肉が上手く機能していないと考えられます。ボーカルフライ→声とつなげていくことで、しっかり声帯を閉じる感覚を養うことができます。
またそれと同時に、発声においての正しい息の量を認識することにもつながるのかなと思います。息漏れ声になってしまったり、逆に叫ぶように歌ってしまうなどして発声が上手くいかないなと感じている方の場合、息をたくさん吐きすぎてしまっていることが多いです。声帯は大体爪くらいの大きさだと言われています。そう考えると、声帯が受け止めきれる息の量ってそんなに多くなさそうですよね。
自分の息が多くなりやすい音域を考え練習してあげてください!
またボーカルフライを練習する際、必要以上に喉周りが締まってしまい上手くブツブツ音が出ない方は、首を回しながらリラックスしてやってあげてください。

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