三浦優子2024年12月24日 1:45 pm
【声のケア&ウォーミングアップにオススメ】
スタッフちゃんと桜田先生のレッスンではストローを使って”声のイガイガ”をケアしています。
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【ストローの選び方】
口径は3.5mm〜4mmくらい。
初心者の方や、声帯が浮腫んでいたり腫れている方は、口径が狭いと圧が強すぎて声帯が音を鳴らしてくれないので4mmから始めてみましょう!
ペットボトルなどに水を入れてストローでプクプクするやり方もありますが、これも原理は同じです。
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【やり方】
喉の緊張をとる場合はスタッフちゃんがおこなっているように、ストローを吹きながら裏声から地声に降りていきます。
このように裏声から地声に降りていくエクササイズは、声のケアだけでなく、プルチェスト(叫びがちなタイプ)やフリップ(地声と裏声の行き来がスムーズにいかないタイプ)のウォーミングアップにもオススメです。
また、ライトチェスト(地声が弱いタイプ)の方は、同じようにストローを使いながら、低音のみを地声で出したウォーミングアップがオススメです。
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【ストローがない時の応用】
①唇を軽く閉じて口を膨らませた状態で声を出す。(パンパンに空気の入ったタイヤに穴を開けてシュル〜と空気が出ていくような状態を口で作るイメージ)
②開いた口を手でしっかり伏せた状態で声を出す。(手に空気の抵抗を感じる程度でOK)
①と②も口の中で圧が作られるので、ストローと同じ原理になります!
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ストローを使ったエクササイズは、飲み過ぎた次の日や、カラオケ前にちょっと取り入れるだけでも声が出しやすくなるので忘年会シーズンにもぜひご活用ください♪
金子 恭平2024年12月23日 8:45 pm
長谷川先生が教えてくれる、歌の上達に欠かせない母音の作り方です!
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Beforeのスタッフちゃんの歌唱、すでに上手に歌えているのですが、歌詞の母音が動くたびに音質も大きく変わっているのが分かりますか?
「あいうえお」それぞれは全く異なる周波数特性を持っているので、お喋りと同じ口の使い方だと響きが統一されません。
スタッフちゃんの場合は、「う」や「い」の段をかなり口を閉じ気味に歌っているので、よくよく聴くと音質がキリキリしているのが感じられると思います。
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長谷川先生のデモでは「あ」の発音はちょっと「お」寄りに歌い、そのまま顎の位置を変えないで「い」の発音に移っていますね。このように全体的に「Uh(『あ』と『お』が混ざったような発音)」に近いところで母音を作るのが基本になります。僕の知る限り、少なくともイタリアンオペラと、それに影響を受けたハリウッドメソッド(SLS系統)ではこのように発声を作っていきます。
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かといって、スタッフちゃんの最初の歌い方が絶対に駄目かというと、そんなことはありません!
激ウマ歌手のなかには、上記の基本から外れた発声で魅力的な歌を届けてくれる人たちが沢山いますよね。
僕個人としてはA、fterのスタッフちゃんの声の方がふくよかな響きで統一されていて好きなのですが、人によって好みは分かれるところかもしれません。
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基本の発声から外れてよいかどうかの基準は、「意図的にやっているのか、それともそうなってしまっているのか」だと思います。
例えば「い」の高音を顎を固めて細い音で”しか”出せないという場合は、まずは音声学的に無駄の少ない発音で歌う練習をするのがオススメです。
いざという時に帰ってこられるホームベースとして、「あいうえお」の響きを統一した口の開き方や舌の位置をマスターしましょう!
桜田ヒロキ2024年12月22日 12:21 pm
スタッフちゃんが陽香先生にセミ・オクルーディッド・ボーカルエクササイズについて質問しています。
①リップトリル
②タントリル
③ラズベリー
④ストローエクササイズ
⑤ラックスボックス
Semi-Occluded Vocal Exercisesは、頭文字を取ってSOVTと呼ばれることもあります。Occludedは「閉鎖された」という意味を持つため、「半分閉鎖されたボーカルエクササイズ」と考えられます。声帯より上のどこかで閉鎖されている部分があり、それによって息の流れや声の出力が部分的に妨げられます。
これにより、リップバブルを行うと声帯と唇に圧力が生まれます。
・ 圧力の助けにより声帯を左右対称な滑らかな振動を作りやすくする
・ 空気力学の力により声門の閉鎖期を補助できる
声帯は筋力で無理に閉じるのではなく、一定のところまで筋肉で声帯を引き寄せた後、空気の力で声帯が自ら内側に吸い寄せられることを促すのが理想とされています。実際に声門閉鎖率を計測すると、セミ・オクルーディッド・ボーカルエクササイズを行っている際、本人がリラックスした発声状態だと認識していても、声門閉鎖率は比較的高くなることが分かっています。
【SOVTをボイストレーニングに応用するコツ】
歌唱に耐える発声法としてSOVTを使う場合、SOVT→楽曲、もしくは通常のボーカルエクササイズを行う、これを交互に行うことです。
①これによりSOVTで効率的な発声法を行う
②楽曲で歌う(実環境に適合させる)
これにより、高い効果を得られると思います。
三浦優子2024年12月22日 12:23 am
【地声と裏声のばらつきがある人にオススメ】
スタッフちゃんとゆうり先生のレッスンでは塔の上のラプンツェルの「自由への扉」を練習しています。
高音ではヒョロヒョロな裏声になってしまい、逆に低音ではウエイトの重い地声になってしまっています。
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【裏声から地声へ下降するエクササイズ】
「Wee」という言葉を使い裏声から地声へなめらかにチェンジする練習をしています。
この時のポイントは、地声へ切り替えていく時に声色が急激に変わらないことです。
地声へ下降していくにつれて、舌が奥まってしまったり、口の形が変わっていかないように気をつけましょう。
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【地声から裏声へ上昇するエクササイズ】
裏声から地声で発声した時のクオリティをキープするように上昇するエクササイズを行いましょう。
このように、まずはエクササイズのツールを使って地声と裏声の声の質を統一できるように練習しましょう。
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【エクササイズで使った言葉で歌う】
いきなり歌詞に戻してしまうと、母音によってバラつきが出てきてしまったり、チェンジが上手く行かなくなってしまうことがあります。
なのでまずはエクササイズで使った言葉で歌い、地声と裏声のバラつきを防ぎながらスムーズに行き来できているか確認してみましょう!
その後に歌詞に戻して歌うと、歌いやすくなりますよ♪
桜田ヒロキ2024年12月17日 5:17 pm
【ビブラートのトレーニング方法】
ビブラートのトレーニング方法は沢山の方法が考えられます。
ボイストレーナーによっては「自然な発声法を修得すれば自然に出来るようになる」と考える方が多いです。
確かに声が過緊張な状態ではビブラートは掛かりにくいので、これの考え方には一定の真理はあると思います。
桜田個人的には、ビブラートやトリル、リフのトレーニングを取り入れる事によって間接的に声にリラックス状態を作る事が出来ると考えています。
逆説的に考えると、「発声のリラクゼーション⇔声の瞬発系のトレーニング」を交互に積極的に行う事によって双方ともにメリットが生まれると考えられます。
【中音域での練習】
ビブラートは「拮抗する発声筋群の震え」と言う考えが現在の主流です。
こう考えると、「低音時に優勢になりやすい筋肉群」「高音時に優勢になりやすい筋肉群」が入り交じる中音域くらいでのトレーニングが成功しやすいと思います。
一般的な男性は G3からE4くらいがコントロールしやすいでしょうし、
女性の場合C4からG4くらいがコントロールしやすいでしょう。
【大げさに音程を振る】
ビブラートは音色を豊かにする事を目的にする場合は通常、半音程度。
しっかり聴かせる事が目的であれば全音幅(半音2つ分)程度になります。
「低音時に優勢になりやすい筋肉群」「高音時に優勢になりやすい筋肉群」をそれぞれ活性化するのが目標であれば、振るピッチも普段行わないくらい大きく降るのも作戦になりそうです。
大げさに5度幅(ドからソの幅で半音7つ程度)を素早く振る方法も良い作戦だと思います。
技術的に可能であれば1オクターブ幅ですら素早く振る練習も効果的だと思います。
この様に発声時のフィジカルに起こる事を考えていけば、そこからトレーニング方法を検討する事が出来ます。
もちろん、トレーニングの設計時には多くのトライ&エラー、検証を行う事が大切です。
金子 恭平2024年12月16日 10:45 am
「歌とエクササイズが一致しない」というのはボイトレのお悩みあるあるです。高音発声においてそう感じている人が多いのですが、そもそも歌唱のときとエクササイズのときで歌い方全般が違ってしまっているケースがよく見られます。
歌唱法と発声は切り離せないものなので、エクササイズもなるべく実戦に即した形で行いたいものです。
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【ゆうり先生の動画】
前半の悪い見本と、後半の良い見本の違いをよくよくよく聴いてみてください。音の切り方にフォーカスした説明をしていますが、切り方を意識することでスケール全体の躍動感が増し、母音が整い、とても美しい歌声になっているのが分かると思います。
「声の躍動感」も「整った母音」も、高音発声には欠かせない要素です。
結局のところ、「上手に歌ったほうが上手に発声できる」ということなんです!
音楽的な声を作る過程では、「切り方」や「ビブラート」など、意識しやすいものを一つ選んで取り組んでみるのがオススメです。一つを意識すればそれが引き金となり、他の部分も良くなってきますよ!
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※例外
そもそも「上手な歌い方」を勘違いしているケースだと、音が移動するたびに母音が歪んでしまったり、強弱がつきすぎたりしてしまいます。そうした場合は、エクササイズの際に講師から「あまり歌いすぎないで」と指導されるかもしれません。
よくある勘違いの例としては、「アー」と歌うときに必ず「ハアー」と言ってしまう癖などがありますね。
三浦優子2024年12月15日 12:03 pm
【裏声に逃げない対策】
後輩ちゃんと真太郎先生のレッスンでは、ケロっと裏声にひっくり返ってしまう時の対策をしています。
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【Hの子音が入ってしまう】
「君にいま」の「いま」の部分が「ひま」に聴こえています。
これは声帯を閉じる力に対して、息の流れる量が増えてしまっているからです。
このようになるとひっくり返りが起きてします。
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【Gの子音で調整】
Gは声帯を閉じる力を助けてくれる子音なので「いま」を「ぎま」にして練習をしています。
ここで息の抜けすぎを調整しています。
声帯を閉じる力と息の量のバランスを調整することでひっくり返りを防ぐことができます。
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このように濁点をつけて練習することで裏声に逃げずに歌う事ができます。
今回の動画では歌の一部分に「H」が入ってしまっていますが、歌うと全体的に息漏れをしてしまう場合にも応用が効きます!
その場合も、息が漏れてしまうフレーズを濁点をつけて歌い、息の流れを調整してからまた濁点を外して歌ってみてください♪
加藤真太郎2024年12月13日 8:23 pm
陽香先生とスタッフちゃんによる、高くて強い声を作り上げていくレッスンになります。
「BABYMONSTER / SHEESH」
YG Entertainment発、BLACKPINKの系譜を継ぐBABYMONSTERの王道ガルクラです! さすがにYG発というだけあって、歌もラップもめちゃくちゃ上手いです笑。
さてそんなBABYMONSTERのデビュー曲、SHEESHではBridge(Cメロ)の部分で非常に高い音で、なおかつ力強く歌うフレーズが出てきます。「Fly away, オン セサグル ティジボ, Come on let's ride〜」のところですね。ここずっと高い笑。
【舌の位置とそれが声に与える影響】
そんな難しいフレーズに挑戦しているスタッフちゃんでありますが、入りはすごく綺麗にまとまった声で歌えていますよね。ただその反面、Come on let's rideのところでパワーを作るのが難しくなってしまい、思いっきり声が抜けてしまっているなという印象です。
このbeforeのスタッフちゃんの声を聞いて、なんとなく歌のお姉さんを想起しませんか? いわゆる喉が開いた声というか。
喉はすごくリラックスした状態を作れていると思います。ただこのバランスだと、ここのフレーズを歌うのは難しい。なんとかしてこの声にもっとパワーを入れたいと考えたとき、陽香先生は「YAY(イエイ)」という言葉でエクササイズを行っています。
イとエの母音を発音しているとき、舌は口の中の前の方にポジションを取ります。舌が前の方にあるとき、声色としては明るい音色を作りやすいです。この明るさが声にパワーを与えてくれます。
しっかりYAYでパワーを入れていきますが、練習する音の高さを考えると非常に強度が高いです。そこでビブラートを使ってあげます。
ビブラートが、パワーが入りすぎないように上手く力を分散させることで、声にしなやかさを与えます。力強いかつしなやかな高音の完成です。最初とは全く印象の違うパワフルな歌声になりましたね!
田栗ななえ2024年12月13日 4:09 pm
【歌用の「い」 母音の作り方】
大阪の長谷川先生と後輩ちゃんが、
『い』母音の調整法についてレッスンをしています。
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歌う時の『い』母音は、「縦に開く」形を作っていきます。
縦に開くことで強くなりすぎず、他の母音との共鳴腔も揃えていけるので
声に統一感のある音色をつくっていく事が出来ます。
母音の特性に
「横広がり」→地声に引っ張られる(ex.あ、え)
「縦に開く」→高音に引っ張られる(ex.い、う、お)
というのがあります。
母音の特性を考慮しながらうまく調整していくことが大切です◎
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最後に、『い』母音の作り方のポイントです。
1、歯と歯の間に隙間を作る(手の親指縦1本分ほどの幅)
2、少し唇を前に突き出す
普段喋る時の『い』母音は、歯と歯の間が狭くなりますが、
長谷川先生のデモンストレーションでは、ポイントのように逆方向に開いているのがわかると思います。
そして、舌の位置で母音の調整しているのも見えますね。
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初めて練習する時は、逆方向動きが違和感のように感じるかもしれません。
でも、やっているうちに動きに慣れてくるのでご安心ください!☺︎
三浦優子2024年12月12日 10:55 pm
【高低差のある歌にオススメのエクササイズ】
スタッフちゃんと、はるか先生のレッスンではMrs. GREEN APPLEのライラックを歌っています。
Spotifyが発表した『2024年、国内で最も再生された楽曲』で2位と、とても人気のある曲です!
ですが、歌うには難易度の高い曲でもあります。
このような高低差のある曲は苦しくなりやすいので、エクササイズで調整しています。
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【「Mai」を使ってのエクササイズ】
「ド・ソ・ミ・ド・ソ・ミ・ド・ソ・ミ・ド・ソ・ミ・ド」という難易度の高いスケールを使っています。
繰り返していくうちに音色や口の形が変わらないようにキープすることがとても大切です。
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音が上がったり下がったりと振られやすいスケールなので、楽曲にも応用しやすく、コントロールをするのにとてもオススメのエクササイズになります。
ライラックに限らず、高低差のある曲で苦しくなる時は、まずはこのスケールを使って練習するとスタッフちゃんのAfterのように安定させることができます!
加藤真太郎2024年12月11日 6:33 pm
陽香先生とスタッフ先輩が絢香さんの名曲「三日月」のレッスンをしています!
【プルチェスト(張り上げ、叫び上げ)】
こちらの動画では、スタッフ先輩がサビの
「そう no more cry〜」のcryの部分を地声で張り上げて歌っています。絢香さん本人はここをファルセット(裏声)で歌っていますよね。楽曲のカバー歌唱において、自分の声の特性を生かすということは非常に重要なことです。しかしある程度原曲にリスペクトを持つという気遣いも必要であり、このフレーズというのは誰もが一度は聞いたことがあると思いますので、この歌唱に違和感を持つ人も少なくないはずです。
【GO 1オクターブ幅+トップで4回リピート】
しかしながらスタッフ先輩、声が非常に高い方です(笑)
cryの音の高さがD5なので、高い声を元々持っている女性からするとこの高さというのは難なく地声で張れてしまいます。
この部分をファルセットに逃してエモさを出していこうという作戦立てから、GOという言葉でエクササイズを行っています。
Gの子音が豊かめな音色になるのを助け、オとウの二重の母音が裏声に声を逃すのを助けます。このエクササイズで声に癖づけを行い歌唱に生かしています。原曲のエモさが再現されていますね!
【まとめ】
このGOを発音するときに注意したいのが、「口を縦に開く」ということです。このように裏声に逃したいフレーズであってもそれが難しいと感じる方の場合、原因として口を横に開けすぎているということが考えられます。オ母音で横に開けすぎるとア母音に寄っていきやすいです。ア母音に寄っているとき人は声を張り上げたくなります。声の特性です。
このエクササイズの中であれば、GO(ゴー)がGA(ガー)に寄っていないか録音して確認しながら練習してあげるのも良いかと思います。
どうしても口を縦に開くのが難しいよという人は、ムンクの叫びみたいに手で頬を押さえながらやるのも良いでしょう。
桜田ヒロキ2024年12月11日 12:49 am
「癖がありすぎる人」と言うテーマで作られた動画ですが、いつものスタッフちゃんの声を知っている桜田は冒頭の癖たっぷりの歌を聴いて爆笑しました。(笑)
こう言う癖を誇張して出来るところがスタッフちゃんの技術の高いところの1つですね!
さて!男性、女性ともに「いい声にしよう」「豊かな声にしよう」としすぎた結果、喉頭を下げすぎて暗い音色になりすぎてしまう事があります。
(スタッフちゃんの歌い方ではしゃくり上げも沢山入れていますね!)
こういう場合は声を逆のベクトルで「細い、鋭い」と言ったイメージで練習することも作戦としてはアリです。
ここでは喉頭を上げやすい声色で「ケッケッケ」と歌ってもらっています。
わる〜い魔女の笑い声をイメージすると良いかもしれません。
忘れてはいけないのは、「暗い、太い声」が良い声とは限らず、良い声と言うのは一定の「暗さ」と一定の「明るさ」が同居した豊かな音色と考える事が多いです。
ジャンルやどういう声で自分をプレゼンテーションしたいか等によって声色は影響は受けますが、あくまで「癖をつけすぎない声色の範囲で良い声を目指す」という事がアーティスト性のある声色を探す近道になると思います。
金子 恭平2024年12月10日 4:26 am
陽香先生がスタッフちゃんに可愛く歌うコツを伝授している動画です!
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歌詞の「かわいいところ」を「かわっいいところ」と弾ませるよう指示していますね。
音と音を繋げてレガートに歌えば大人っぽい雰囲気になりますし、切るところを増やして歌うと子供っぽい印象になります。
全体的に若々しい歌唱が好まれるJ-POPでは、アメリカンPOPなどと比べると、音を短く切りながらスタッカート気味に歌うことが多いようです。
音節が単調で、「普通に歌うとリズムコンセプトが打ち出しづらい」という言語の特性も関係していると思います。
―――
次はしゃくり上げですね。このときのポイントは、陽香先生が喉頭を上げ気味にして細い声で音程をしゃくり上げているところです。
これ、わざと歌を拙く聞かせているんですよ!「拙さ=子供っぽさ=可愛らしさ」なので、こういう歌唱を聴いたときに僕らはついニッコリしてしまうわけです。
加藤真太郎2024年12月9日 1:38 pm
スタッフちゃんと恭平先生のレッスンです!
高音部→低音部の急激な変化のあるメロディーラインで、ファルセット→地声への切替、着地がスムーズにいかずパンチのない歌唱になってしまっているところからスタートしています。特に女性の軽い声種の方にはこういったことが比較的起こりやすいですし、地声に降りてくるときの母音がイ母音というところもこのタスクの難易度を高めている要因の一つかなと感じます。
【Gee 1オクターブ下降スケール】
エクササイズでファルセット→地声のスムーズな切替を身体に覚えさせていきます。Gの子音をくっつけてあげることで、声門閉鎖を高め地声に降りてきやすくさせてあげているのもポイントかなと思います。
初めは綺麗にグラデーションをつけるように降りてきて、2回目は大袈裟に地声に降りてきているのがわかると思います。このようにして低音側で声をあえて重く歌ってあげることで、歌唱に再度戻ったときに地声に入りやすくしています。コントラストが楽しめる、パンチのある歌唱になっていますね!
【まとめ】
このように歌唱でうまくいかないときに、一つボイトレエクササイズを挟んであげることでハマるケースは往々にしてあります。
この下降スケールエクササイズのやり方として補足しておくと、1回目と2回目のやり方をそれぞれバランスよく行ってあげることが非常に大事かなと考えます。1回目のやり方だけだとパンチは出ないかもだし、2回目のやり方だけでも逆に声に緊張が生まれ、高音〜低音のスムーズな移動がしづらくなる可能性があります。
エクササイズは薬と同じで、正しく用法用量を守ってバランスよく行ってあげることが大切です!
金子 恭平2024年12月9日 1:22 pm
真太郎先生が、表現豊かに歌う方法を教えてくれている動画です!
―――
「あなたを」の『を』、そして「ずっと」の『と』の部分で、放物線を描くように音程を落としていますね。このフォールを説明するとき、僕はよく「音を放り投げるように」などと伝えます。
この歌い方の素敵なところは、やるせなさや切なさといった感情を表現しつつも、「上手に歌おうとしてます感」を見せずに済むことです(笑)
適度にぶっきらぼうに聞こえるので、斉藤和義さんの朴訥としたキャラクターによく似合っているんじゃないでしょうか。
とはいえ全部の語尾をこれで処理してしまうと、癖の強い歌唱になってしまいます!真太郎先生がそうしているように、使い所を見極めるのがポイントですね!
三浦優子2024年12月8日 8:56 pm
【息が出すぎて音量が小さくなっている】
歌う時、吐く息の量が多くなってしまうと、息っぽい声になり音量も小さくなっていますし、息が続かなく苦しくなってしまいがちです。
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【声門閉鎖を強めるエクササイズ】
「Ga」というのは声門閉鎖を助けてくれる言葉になります。
まずは「Ga」使ったエクササイズで声を調整します。
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【「Ga」で歌う】
声が整ったら歌でも「Ga」を使って歌います。
いきなり歌詞で歌うよりも声門閉鎖を助けてくれる言葉を使って歌うことでより歌いやすくなります。
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【歌詞に戻して歌う】
「Ga」で歌った時の息を吐きすぎていない感覚をできるだけキープしながら歌詞に戻して歌います。
もし歌詞に戻すとまた息を吐きすぎてしまう場合は、もう一度「Ga」で歌ってみたり、または、歌詞に濁点をつけて歌ってみるのも良いかもしれません。
三浦優子2024年12月6日 9:15 pm
【喉が上がってしまい苦しくなる人にオススメ】
ななえ先生とスタッフちゃんのレッスンでは喉の深さを調整しています。
喉が高い位置で歌ってしまうと、歌っている本人も苦しくなりますし、
叫んでいるような歌声になってしまったりと、聴き手が好まない音色にもなりかねません。
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《「Nu」を使ったエクササイズ》
う母音を使うことで喉の位置が下がりやすくなります。
この時のポイントは顎を落とすことです。
顎を落とすことで喉の位置も自然に下げることができます。
また、音色も柔らかくなります。
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《「Now」を使ったエクササイズ①》
この「Now」という言葉は、息の流れを誘導してくれます。
喉が高い時は声帯を閉じる力も強くなってしまい、息の流れを妨げている場合があるので、調整するのにとても良いです。
そして、お母音と、う母音の二重母音を使うことで、歌唱に応用しやすくします。
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《「Now」を使ったエクササイズ②》
エクササイズで整ったら、この言葉を使って歌います。
これができたら、この時の口の空き具合などの感覚をキープして歌詞に変えて歌います。
このように段階を踏んでいくことで喉の位置を調整することができます!
桜田ヒロキ2024年12月4日 11:59 pm
【ちゃんとカウントしましょう】
「歌がノッペリしてしまう」と言う方の多くの場合。リズムに問題があります。
歌はアクセントを付けたり、声を小さくしゃくる等して声に躍動感をつけていく必要があります。
拍を認識せずに歌った場合、声の動かし方以前に、(無意識的に)声を躍動させる理由がなくなってしまいます。
楽曲の拍に合わせてリズムを取って歌う事は音楽演奏で基本中の基本になります。
ただ、慣れていない方には難しく感じてしまう事もあります。
理由として一言に「リズムを取って歌う」と言ってもタスクは下記のように分かれます。
・拍の概念を理解して、手や足でリズムを取る
・メロディを歌う(メロディは音の高さ、リズムで構成)
・後ろの演奏と合わせる
この3つのマルチタスクを行う必要があります。
慣れない方は
1. 楽曲を聴きながら拍を数える練習
2. 歌う練習
3. 歌いながら拍を叩く練習
4. 演奏を聴きながら、拍を感じながら(叩きながら)歌う練習
こうすると楽曲のリズムを理解して歌いやすくなります。
僕も慣れないリズムパターンの楽曲やメロディのリズムが慣れない場合、上記のように練習を分割して行います。
どんな複雑な事でもバラして練習する手順を増えば攻略方法が圧倒的に早く見えてくると思います。
田栗ななえ2024年12月4日 6:58 pm
【しっかり芯のある声をコントロール=マイクのりのいい声】
スタッフちゃんと優子先生のレッスンから考察してみます。
Beforeの歌声は、Aメロでのを声を「抑え気味に歌う=息漏れ」が聞こえてきます。息漏れの声は、①マイクにのりにくい、②息がもたなくなる、という困り事が起きやすいです。
この困り事に対処するために、
Gaでしっかりとした芯のある声を作っていきます。Gの子音が声帯を適度に閉じることを助けてくれるので息漏れが改善しています。それによって声の芯がしっかり聞こえてきていますね◎
Afterの声で聞こえてくる
「声の芯=マイクにのる声」になります。
Aメロで「抑え気味の声で歌うこと」は、「ただ弱い声で歌う
こと」ではありません(←ポイント☺︎)。
芯のある声のまま、音量を抑えても歌えるように練習していきます。そうすることで、マイクのりの良い声を保ちながら、声のニュアンスや強弱を作っていけるようになっていきます◎
金子 恭平2024年12月4日 2:39 pm
下の動画では、スタッフちゃんと奈央子先生が『青と夏』をどのキーで歌うか話し合っています。
それぞれのキーにおける歌声ついて考察してみましょう。
―――
【原曲キー】
サビ冒頭のフレーズを全体的に力強く、地声で歌えていますね。
一方で、トーンが少し暗い印象もあるかも。
スタッフちゃんが「声が抜けない」と申告しているのは、明るく華やかな響きが足りないという意味と解釈してよいかと思います。
―――
【+1】
「夏が始まった」の高音を、ここではまだ地声として感じていそうです。原曲キーよりも声質に明るさが増していますが、すこし喉の緊張も感じるかなー。発声がさらに上達すると、このキーもすごく格好良くなりそう!
―――
【+2】
このキーでは「夏が始まった」の「ま」から頭声に入っていますね。全体的に声の太さと明るさのバランスが良くなってきました!個人的にはこのくらいが一番好きかも。
―――
【+3】
ここでは「夏が始まった」の「は」から頭声に入っています。サビを通して、軽やか&爽やかな印象になりました。声の抜けを重視して、今回はこのキーで決定したようです!スタッフちゃんの声のキラキラ感が際立っていますね!
―――
キーを変えるたびに、声のなかの違った特徴が目立つようになるのがお分かりいただけたでしょうか。ご自身の歌唱スタイルやセールスポイント、そして現在の技術レベルに合わせて、最適なキーを見つけたりアップデートしていくことが大切ですね!
山下奈央子2024年12月4日 12:15 pm
【ミックスボイスのボイトレとは】
ここでのミックスボイスとは、地声〜裏声までバランスよく繋がっている状態を目指しています。
あえて普段使わないような声のエクササイズから、徐々に普段の歌声へ繋げていくことでミックスボイスを探していきます!
まずは喉頭を高くした状態で「Ke」という言葉使っています。
イメージは悪い魔女の笑い声のようなとても明るい音色◎
喉頭を上げることにより、分厚い声帯の地声〜薄い弱い裏声になりがちなブリッジングを、強い声門閉鎖で行うことが可能になります!
次に「Ge」を使います。
普通の状態でも出来るように徐々に戻していきましょう。
Gの子音を付けることで、ブリッジングの声門閉鎖をしやすいようにしています。
この時の後輩ちゃんは舌を巻きやすかったので、舌を前方に持ってきやすい「e(え)」母音で引き続きエクササイズ。
1.5 octaveのスケールを使っているのもポイントですね!
低音と高音の歌い方を調和させるのに有効的です。地声〜裏声まで一貫性のある音色になるように気をつけましょう◎
最後は「Nay」です。
Nayで舌は前方に動きやすいようにしつつ、Nの子音でさっきより強度を下げています。
また、octaveスケールのトップをリピートすることで、1.5 octaveのスケールで作ったバランスを声に覚えさせていきます。
そうすることで、エラーが起きやすい音域も適切なバランスで歌えていますね。
いかがでしたでしょうか?
これは後輩ちゃんに合わせた内容なので、自身に合ったボイトレでミックスボイスを作っていきましょう〜♪
桜田ヒロキ2024年11月30日 9:19 pm
【ボイストレーナー向けの内容です。】
ライトチェストと言って「地声が力強く出せない」「低音で著しくパワーが落ちてしまう」と言う声の生徒さんの解決方法。
彼女たち(多くの場合で女性に多いです)は特に高音〜低音域に向かっての下降のフレーズでスカスカな声になってしまいます。
ライトチェストの方は、そもそも低音での歌い方が苦手ですので、中音〜高音から下降するフレーズの場合、声を高音モードにセットするため、そのまま低音モードにする事なく下降してきてしまうのです。
ここでの例は中音域〜低音域に降りてくる「雪の華」を例題にしていますが、このような悪いお手本例になってしまう方は非常に多いです。
この場合、ボイストレーニングでしっかりと低音モードを活性化した上で楽曲練習に入ると感覚をつかみやすいと思います。
低音モードを確認したら、生徒さんには「必ずその低音モードに降りてきてね」と伝え、息漏れしたり、著しく音量が落ちた場合、声の張りがなくなった場合はNGをつけて再挑戦してもらいます。
キャッチボールをしっかり行いながらトレーニングをしてあげる事が大切だと思います。
参考にしてみてくださいね!
桜田ヒロキ2024年11月29日 3:47 pm
【喉頭の位置、舌の位置によって音色をコントロール出来ます】 BEFOREの例は喉頭を上げ、舌を前に持ってきた時の声色です。
比較的、アイドル歌唱のようなイメージになると思います。
キュートな音色にする場合は良い戦略ですね。
AFTERの方は喉頭を下げ、舌はBEFOREと比べるとやや奥に向かいます。(ほんの少しだけです!)
喉頭を下げるために、ここでは「GOW」と言う言葉を使いましたが、お母音を発音しながら喉を触ると若干下がるのが分かると思います。
また破裂音系の子音も喉頭を下げるアシストになりますので、この言葉(?)を選んでいます。
やるべき手順はこんな感じ。
①GOWでしばらく練習する。メロディラインをGOWで歌ってしまっても良いです。この時にかるくあくびをする感覚を足せば喉は下がりやすくなります。声色が太くなるイメージです。
②声色が太くなったら、歌詞にもどしてGOWの時と同じ音色で歌って見ましょう。 ちょっと本格派の歌手の音色を体験出来ると思います!