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TIMELINEタイムライン

金子 恭平2025年1月11日 8:20 pm

【リズム感アップには手を動かして!】

リズム感を鍛えたいという生徒さんに、僕はよく「踊りましょう!」と提案します。リズムの本質は譜面のなかの情報ではなく、身体性を伴ったものだからです。重力のあるこの世界で、僕らがどう身体を動かして音を感じるかが、そのまま歌のグルーヴに影響するのです。
全身を使って踊るのが難しい場合は、身体の一部を動かしてリズムを取ることから始めてみます。

お手本としてレッスン動画を観てみましょう。
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少しベッタリとした歌い方のスタッフ後輩ちゃんに対して、真太郎先生が手を動かしながらリズムのイメージを伝えていますね。
その特徴を抜き出すと、

・拍の取り方は4分ではなく8分音符
・円を描いている
・スピードが均一でなくメリハリがある

となります。
どれもノリよく歌うことを助けてくれる動きです。
シャッフルを感じることに更にこだわる場合は、この手の動きに加えて「タッカタッカタッカタッカ」などと声に出して練習するのもよいでしょう。
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After歌唱のときのスタッフ後輩ちゃんの手の動かし方も素晴らしいです。

『全体的なスナップ感は維持』しつつ、
『2拍目と4拍目で鋭く』空を叩いています。

練習段階よりもノリが掴めていて、ドラムとしっかり合っていますね。そして、それにつられて歌のアタック感とキレが増しています。

歌唱は身体の動きに左右されるのです。
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身体を使ってリズムを取る方法は、腰を基点にうねりを感じたり、手拍子をしたり、足踏みをしたりと様々です。全身が連動しているのが望ましいですが、まずは取り組みやすい練習として手を動かしてみるのはいかがでしょうか。

桜田ヒロキ2025年1月11日 4:15 pm

【ボイストレーナー向け情報】
### ミックスボイスを習得する近道とは?

SLS(Speech Level Singing)を代表とするハリウッド式ボイストレーニングでは、1オクターブ+5度の音階を使用します。この音階の特徴は以下の通りです。

- 1フレーズで楽曲の約1曲分の音域をカバーする
- 比較的歌いやすい3度幅で構成されている

この音階を以下の条件で歌えるようになることで、ミックスボイスの習得を加速させることができます。

- 極端なボリュームの変化がない
- 正確な音階で歌う
- 比較的均一な音色で歌う

その理由の一つは、この音階をスムーズに歌うことで、声帯をコントロールする筋肉である輪状甲状筋(声帯を引っ張る動き)と甲状披裂筋(声帯を縮める動き)の筋力を高めることができるからです。

ただし、この音階を暗記した結果、実際には正確な音程で歌えない方が多く見受けられます。具体的には以下のような問題が考えられます。

- 音程が上ずる場合:声が歌うべき高さに対して裏声に寄りすぎている
- 音程が下がる場合:声が歌うべき高さに対して地声に寄りすぎている

これらの原因を理解することが重要です。逆説的ですが、歌うべき高さと声のコントロールの仕方が合致していれば、適切な発声法(地声↔ミックス↔裏声)に自然と移行しやすくなります。

三浦優子2025年1月11日 10:37 am

【叫びがちな人におすすめ】
スタッフちゃんのbeforeではしっかり歌えていますが、元気になりすぎています。
この延長が叫んでしまうような歌い方になってしまいます。
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【叫ばないようにする方法】
動画では悲しい感じで歌うように指示を出していますが、これは「CRYING」という手法をつかっています。
「子供の泣き始め、ぐずり泣き」のように発声します。
外喉頭筋の動きを緩め、歌唱時に過剰な外喉頭筋の活動が不要なことを神経筋に定着させ、声門の閉鎖を緩やかに弱めます。(外転ではない)
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【ポイント】
「CRYING」を取り入れるときは、あくびをした時に喉頭が下がるときのように、喉頭を下げた状態で行います。
まずは「Ga」という言葉のみで歌っています。
歌詞だといろんな言葉が出てきてしまうので難易度が上がってしまいますが、同じ言葉を使うと歌いやすくなります。
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これができたら普通の声に戻していきますが、戻した時にまた叫びがちになってしまう方は、叫んでしまう部分は「ぐずり泣き」の声を少し残して歌うと叫んでしまうのを防ぐことができるのでお試しください♪
ちなみに、この「ぐずり泣き」の声のままバラードを歌えることもあります。
韓国人シンガーはよく使っているので、気になる方は聴いてみて下さいね!

桜田ヒロキ2025年1月7日 11:00 pm

【高い声を出すためには強い息が必要なのか?】

発声に関する伝統的な考え方では、「高い声は腹圧で出すべき」「腹式呼吸が重要」と言われてきました。しかし、最新の科学的研究によって、この定説には誤りがあることが明らかになっています。

低い音域では、声帯へのストレスが低く、柔らかいため、強い呼気を声帯に当てると声帯がしなり、結果として声帯へのストレスが増加します。この状態では、声帯が硬くなり、ピッチが約3度上昇することが観察されます。

一方、高い音域では、声帯へのストレスが既に強く、硬くなっています。このため、強い呼気を与えてもピッチの上昇はほとんど見られません。

高い音を出すためには、声帯のストレス(硬さ)が重要です。具体的には、輪状甲状筋が声帯を引っ張る力と、甲状披裂筋が声帯を縮める力のバランスを取ることが求められます。
このバランスを上手に調整するための訓練が、現在の科学的知見に基づくボイストレーニングの基本となっています。

金子 恭平2025年1月6日 12:56 pm

あなたは「息っぽい裏声」と「息っぽくない裏声」を使い分けていますか?
ファルセットというと囁くような声を想像することが多いですが、実は体質的に不得意な方も一定数いるのです。どれだけ練習しても息っぽい裏声がうまく出せない場合は、声帯同士の合わさりを強めて息っぽくない声にしてしまうのが得策です。
ゆうり先生のレッスン動画を一緒に観ていきましょう!
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Beforeのスタッフちゃんの歌唱では、ファルセット部分が掠れ気味に聞こえますね。彼女は長年歌の訓練をしてきているので声全体がとてもよく発達していますが、唯一息っぽい裏声は苦手なのです。
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<Squeaky Door>
エッジ掛かったハミングで、適度な声門閉鎖を確保しつつ、声道(声帯で作られた原音が増幅される共鳴腔)の形を整えます。ドアが軋むような音をイメージしましょう。
声門を閉じることだけに意識が向きがちですが、実はこれは喉のリラックスを目的としたエクササイズでもあります。
2つ目の音階は「ギャロッピングスケール」といって、助走と跳躍を繰り返すようなリズムで歌います。覚えるのが難しかったら、「長い・短い・短い」の順番で音を追うといいですよ。
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<Nay>
次はSqueaky Doorと同じ息の量でNayで歌ってみます。
ファルセット部分の過剰な息漏れがなくなりました!メロディを歌ってもバッチリですね。
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Afterの歌唱はハリのある良い声になっています。
スタッフちゃんの場合は、裏声部分でもこのくらい声帯を合わせたほうが良いのです。
息っぽい裏声に苦手意識がある方は、この動画のように原曲と違う歌い方を試してみるのも手だと思いますよ!

金子 恭平2025年1月3日 10:29 pm

「力強い高音」と「喉周りのリラックス」の両立ができずに悩んでいませんか?
そんなときに役立つエクササイズを、ななえ先生が紹介してくれています!それは「お辞儀をしながらNayで歌う」というものです。

以下で、このエクササイズがもたらす効能を2点に分けてご紹介しますね。

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<効能1>
お辞儀の動きにより喉周りの緊張が抑制されます。最高音の際に最も頭が下がるというタイミングが大切です。音が上に向かっていくイメージが弱くなるため、喉頭の位置が上がりすぎるのを防いでくれます。

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<効能2>
Nayと発音する際は舌が前の方で動くので、地声的な強い鳴りを探しやすいです。お辞儀によるリラックス効果と、強烈な共鳴を確保する発音の組み合わせがポイントということですね。
※Nayで緊張が起こってしまう人は、発音をNowなどに変えると良いでしょう。

三浦優子2024年12月29日 12:21 pm

【歌に表情をつける練習方法】
スタッフ後輩ちゃんとなか先生のレッスンでは、リズムに乗せつつ流れるように歌う練習をしています。
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【母音だけで歌う】
歌にとって母音というのは非常に大事になります!
歌う時に声を響かせられるのは子音ではなく、母音だからです。
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【なめらかに歌う時のポイント】
このレッスンでは、塔の上のラプンツェルの「輝く未来」を歌っています。
この曲のようにレガート(なめらかに)に歌うことが求められるものは、母音だけで歌う時、特にブツ切れにならないようにします。
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【歌に表情をつけるために】
母音によって音色が変わらないように揃えることもレガートに歌うポイントになります。
母音によって音色が変わらないようにしながら、クレッシェンド(だんだん大きく)など抑揚をつけるようにすると"棒歌い"にならずに歌うことができます。
  
歌詞に戻した時、母音のみで歌った時のポイントに気をつけて歌うと表情のある歌になります!
スタッフ後輩ちゃんのBeforeもしっかり歌えていますが、Afterの方が歌の世界観が伝わってきますね(^^)

三浦優子2024年12月24日 1:45 pm

【声のケア&ウォーミングアップにオススメ】
スタッフちゃんと桜田先生のレッスンではストローを使って”声のイガイガ”をケアしています。
 
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【ストローの選び方】
口径は3.5mm〜4mmくらい。
初心者の方や、声帯が浮腫んでいたり腫れている方は、口径が狭いと圧が強すぎて声帯が音を鳴らしてくれないので4mmから始めてみましょう!
ペットボトルなどに水を入れてストローでプクプクするやり方もありますが、これも原理は同じです。
  
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【やり方】
喉の緊張をとる場合はスタッフちゃんがおこなっているように、ストローを吹きながら裏声から地声に降りていきます。
このように裏声から地声に降りていくエクササイズは、声のケアだけでなく、プルチェスト(叫びがちなタイプ)やフリップ(地声と裏声の行き来がスムーズにいかないタイプ)のウォーミングアップにもオススメです。
  
また、ライトチェスト(地声が弱いタイプ)の方は、同じようにストローを使いながら、低音のみを地声で出したウォーミングアップがオススメです。
 
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【ストローがない時の応用】
①唇を軽く閉じて口を膨らませた状態で声を出す。(パンパンに空気の入ったタイヤに穴を開けてシュル〜と空気が出ていくような状態を口で作るイメージ)
②開いた口を手でしっかり伏せた状態で声を出す。(手に空気の抵抗を感じる程度でOK)
 
①と②も口の中で圧が作られるので、ストローと同じ原理になります!
 
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ストローを使ったエクササイズは、飲み過ぎた次の日や、カラオケ前にちょっと取り入れるだけでも声が出しやすくなるので忘年会シーズンにもぜひご活用ください♪

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