レ・ミゼラブルオーディションの必勝法!大切なのは「好印象」な個性
2020.09.14
世界的に有名なミュージカル「レ・ミゼラブル」は、日本でももちろん大人気。
「レミゼ」の舞台に立つことを目指して歌を練習している方も多いでしょう。
そこで今回は、「レ・ミゼラブル」のオーディションを受ける際に、絶対に知っておいた方がよいことをお話しします。
「レ・ミゼラブル」以外のオーディションにも共通する部分が多くあるため、これからオーディションを受ける予定の方、受けたいと思っている方はぜひ最後まで読んでみてください。
一次審査では自分を最大限に発揮できる曲を選ぼう
「レ・ミゼラブル」オーディションの一次審査は音源審査です。
歌唱映像をYouTubeにアップする、CDに曲を収録して送る方法がありますが、どちらも収録曲は1曲(日本語)で、劇中歌はNGです。
課題曲ではなく、自分の得意な曲を選ぶスタイルとなっています。
裏話的ですが・・・
「複数収録は失格」とされていますが、実際のところはずば抜けて上手であれば、2曲・3曲入れても失格にはなることはないでしょう。
また、ミュージカルのオーディションだからといって、歌う曲はミュージカル曲である必要はありません。
個性を発揮できる曲を選んでいますか?
大切なのは、オーディションの目的を理解すること。
劇団は「優秀な人材を見つける」ためにオーディションを開催するのです。
優秀な人材を見つけるためには「どんな個性を持っているのか」を知りたいと思うのは必然でしょう。
そのため、自分を最大限に発揮できる曲を選ぶことが大切です。
「迫力のある低音が出せる」「高音域で歌っても声に表情がある」「中音の抜けがピカイチ」など、自分の魅力が伝わる曲を選びましょう。
また、宣材写真も音源と同様に、自分の個性が出せる部分です。
よくある結婚式の二次会のような服装は避け、自分らしい魅力を表現してみてください。
メジャーすぎる選曲は避けよう
オーディションでは、メジャーすぎる曲は避けたほうがベターです。
シンガーの絢香さんが「三日月」を発売した年から数年、オーディションでの「三日月」率が非常に高くなりました。曲自体はよい曲なのですが、一次審査を行う人は規模によっては数千回も「三日月」を聴くことになるのです。
こうなると、よほど突き抜けた歌唱力がない限り埋もれてしまいます。メジャーな曲は歌ってはいけないというわけではありませんが、あえて激戦に飛び込む必要はありませんよね。
同じアーティストの曲を選ぶとしても、みんなが選びそうな曲と少し違った選曲をすることで、聴く人に新鮮な印象を与えることができます。
二次審査のアンサンブルは実力をしっかり見られる
「レ・ミゼラブル」オーディションの二次審査では、アンサンブルの「一日の終わりに」が課題曲です。(2019年)
「レ・ミゼラブル」に限らず、一般枠から募集するのは基本的にアンサンブル(役名のないキャスト)です。アンサンブルでキャリアを積み、周囲から実力があると認められてこそプリンシパル(メインキャスト)を狙いにいけるようになるため、アンサンブルは目標を叶えるために絶対に通らなければならない道といえます。
しかしこの曲はテンポが早く、さりげない転調があり、後半は高音の連続…
聴いただけで難しい曲なのがわかりますよね。女性はG5までの音域を使います。
かなりの高音ですが、音域は発声を鍛えていくことで広がります。
求められる声をしっかりと出すために、発声の訓練を怠らないようにしましょう。
シンガーのレベルは日々上がっているため、「あ」という一音を出しただけでも違いを感じさせられることが大切です。そのためには、やはり発声を地道に鍛えることが大切となってきます。
発声は今日練習して明日劇的にうまくなるというものではないので、日々の積み重ねが大切です。
しっかりした実力をつけ、オーディションで存分に発揮しましょう。
ミュージカルのオーディションでは声の個性を知っておこう
ミュージカルの登場人物には、それぞれ声のキャラクター(個性)があります。
声のキャラクターを理解せずに歌ってしまうと「イメージが違う」「役を理解する気がない」と思われてしまうことも。
そのため、登場人物の声はどんな特徴なのか、どんな印象を与えるのか、どんな出し方なのかを理解して歌うことが大切なのです。
「レ・ミゼラブル」でいえば、登場人物の声のキャラクターは次のように分けられます。
自分と違うキャラクターも演じられるのが理想的ですが、まずは自分の声のキャラクターをしっかりと把握し、演じる人物とミスマッチになっていないかを確認することが大切です。
奇を衒うのはNG!好印象な個性を心がけて
オーディションで周囲と差をつけようとして、奇を衒ったパフォーマンスをするのはNGです。
「課題曲に自分で振付けて、会場を動き回って歌う」「登場人物のコスプレのようになってしまっている」などのパフォーマンスは、審査の対象から外れてしまうことがあるので注意しましょう。
「絶対にこのオーディションに受かりたい」という気持ちから、変わった行動をして目を惹きたくなる気持ちはわかります。しかし、オーディションはあくまでも実力と個性を発揮する場所ですから、無理のあるパフォーマンスをしても審査をする人から見れば一目でわかってしまいます。
大切なのは好印象な個性を出せること。
そのためにはやはり、日々の鍛錬で実力をつけていくことが一番の近道です。
今回のポイントは?
今回は、ミュージカル「レ・ミゼラブル」のオーディションの内容と対策についてお話ししました。
重要なポイントは3つです。
緊張感のあるオーディションでも好印象を与えるには、実力をしっかり身につけて、自分自身を知っておくことが大切です。
自分自身を客観的に見ることはなかなか難しいもの。「一人ではよくわからない」と思ったら、トレーナーに相談して今の自分に対する正直な意見をもらいましょう。
アドバイスを受け入れて軌道修正するクセをつければ、実力はグングン伸びていきますよ。
解説しているインストラクター
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セス・リッグス Speech Level Singing公認インストラクター(2008年1月〜2013年12月)
VocalizeU認定インストラクター
アメリカ、韓国など国内外を問わず活躍中のボイストレーナー。
アーティスト、俳優、プロアマ問わず年間2000レッスン以上を行うボイストレーナー。
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