力まずに歌えるようになりたいですよね。
普段から、体や喉に力を入れないよう意識しながら練習している方も多いのではないでしょうか。
僕はというと、レッスン中に生徒さんにリラックスを促すことは基本的にありません。
というのも、力みのない状態というのは「動作に必要な筋力」が正しく、かつピンポイントで発揮された結果として自動的に現れるものだからです。
歌に限らず、慣れない動作をすると、必要な筋肉と不必要な筋肉(拮抗筋など)が同時に使われてしまうものです。
圧倒的な量の反復によって神経伝達が整理されると、動作に必要な筋肉だけが働くようになるのです。スポーツやダンス等でこの経験をしている人は多いと思います。
レッスンにおいては、正しい筋肉群を働かせつつ、無駄な力みを極力避けられるようなエクササイズを処方します。
そして時には、「今だけは多少力んでも構わないから力強く歌って」といった指示をすることもあります。
この見極めのために、ボイストレーナーは存在するのだと考えています。
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【独習で頑張っている方へ】
力んでしまう場合の対処としては、「両肩を落とす」といった能動的な意識のほうが役に立つでしょう。
「力まないようにしよう」といった否定形や、「リラックスして歌おう」といった曖昧な方針を持っていても、脳が正しく処理できません。
また、「高音に向かうにつれて深くお辞儀をする」といった手法も存在します。