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ボイストレーナー資格の勉強に役立つ実戦と理論【VT-RV】プレクラス第1回レポート

こんにちは!VTボイストレーナーの三浦優子です。2024年からスタートした【VT-RV】ボイストレーナー養成・育成講座は、ありがたいことに大変好評をいただき、第3期の開催が決定しました!
それに先がけて、VT代表・桜田ヒロキインストラクターによる全3回のプレクラスがスタート。その第1回目が開催されました。
今回は、その模様をレポートとしてお届けします。

ボイストレーナー資格取得を目指す約100名が申し込み

今回のプレクラスには、なんと過去最多の約100名のお申し込みがありました!
参加者の方々は、すでに活躍されているボイストレーナーの方はもちろん、これから資格を取ってトレーナーになりたいという方、シンガーの方、そして劇作家やヨガ・ピラティスのインストラクターなど、さまざまなバックグラウンドをお持ちの方々です。
第1回の講義には、修了生や2期生も含め約70名がオンラインでリアルタイム参加。開始早々、VTのトレーニングの柱とも言える「ハリウッド式ボイストレーニング」のメソッドの実践がスタートしました。

【実践編】「5tone Ah」で耳を鍛える!資格取得にも役立つ基礎力

最初に行ったのは、「5tone Ah(ファイブトーン・アー)」というトレーニング。
これは「ドレミファソファミレド」を”あ”で発声してもらい、その音を聴いて何が起きているのかをチェックする、非常にシンプルでありながら奥の深いメソッドです。
実際に音を聴いていく中で、「高音を張り上げて歌いにくそう」「高音になるにつれて喉を締め上げている」「声帯を締めすぎて音がガラついている」といった点に気づいた受講者もいました。

こうした「気づき」を言語化できるかどうかが、ボイストレーナーとしての耳を育てる第一歩でもあります。
中には、「そもそも何をチェックすればいいのか分からない」と感じた受講生もいたと思います。
でも、それは決して悪いことではなく、まさにここがスタート地点。プレクラスの3回の講義を通して、どれだけ聴き取れる情報が増えていくのか、その変化こそが大きな学びになっていきます。今からその成長の過程がとても楽しみです。

【理論編①】声種とは?“美味しい声”を引き出す力をつけよう

次のテーマは「声種(Vocal Fach)」について。講義ではまず、重厚感のある声と、軽やかな声を聴き比べるところからスタートしました。
ボイストレーナーにとって、生徒の“いちばん美味しい声”を引き出すことはとても大切なミッションです。
そのためにも、声の開発段階では、「高い声が出ないからテナーではない」といった先入観を持たず、表面的な情報だけで判断しないことが重要です。
また、喉頭(喉ぼとけの位置)を不自然に上下させて発声しているケースにも注意が必要です。
自然で自由な声を引き出すには、体の使い方への理解も欠かせません。
 

ちなみに「ハリウッド式ボイストレーニング」という名称は、ボイトレ業界では名が知られていますが、実は桜田ヒロキインストラクターが名付けたことをご存知ですか?
ハリウッド式=SLS(Speech Level Singing)と認識されている方も多いのですが、SLSのメソッドに限らず、桜田インストラクターの学びをベースに、発声学やVocologyなど、多様な理論とメソッドを学び、アップデートを重ねた独自のメソッドが「ハリウッド式ボイストレーニング」なのです。

 

【理論編②】4ボイスタイプを超えて、“声全体”を観察する力を育てる

続いて「4ボイスタイプ」について学びました。ハリウッド式ボイストレーニングでは、声の出し方のクセや傾向を以下の4タイプに分けて分析します。

1.Light Chest
2.Flip
3.Pull Chest
4.Balance

ところが、ここで桜田インストラクターから驚きの発言が!
「実は、4タイプでの分類を最近ではしていないんです」
というのも、世界的なボイストレーナーが昨年の来日ワークショップでこの分類法から離れたこと、そして桜田インストラクターも、声全体を観察するアプローチにシフトしているということでした。
とはいえ、「どこを見たらいいか分からない」という段階の受講者には、まず4タイプで考えることで理解が深まるというメリットもあるそうです。

講義では、それぞれのサンプル音源を聴きながら、4タイプの特徴と「良い発声バランス」とは何かを学びました。
たとえば、喉頭(喉ぼとけ)の位置は、歌唱ジャンルや個人差によって“正解”が異なります。けれど、どんな声にも共通して言えるのは下記のポイントです。
✅️発声に必要な筋肉をしっかり使い
✅️不要な筋肉の力みは削ぎ落とし
✅️筋肉の分離や連動をコントロールできること

これが、どんなジャンルでも通用する“良い発声”への第一歩だということでした。
また、実際のレッスンでは、4タイプの特徴が複雑に混ざり合った「複合エラー」が起こることも珍しくありません。
そんなときこそ、「4ボイスタイプではどれか?」にこだわるのではなく、「良い発声バランスとは?」という視点から声全体を見て、整えることが欠かせないと感じました。

 

【変化を実感】「耳が育つ」ことの手応えと喜び

最後に、冒頭で行った「5tone Ah」をもう一度聴き、桜田インストラクターによる解説付きで振り返りを行いました。
「聴くポイントが明確になった」
「上りと下りで音色が違うことに気づいた」
そんな声が次々にあがり、皆さんの耳が確実に変化し始めているのを感じました。
 
 

【まとめ】ボイストレーナー資格の勉強は「積み重ね」

第1回目から濃密な内容だった今回のプレクラス。講義中も、チャットには質問や感想が飛び交い、「アーカイブで復習します!」という声もたくさん届きました。
一方で、初めて発声を学ぶ方にとっては、難しいと感じる内容もあったと思います。
でもそれも自然なこと。桜田インストラクターが講義の中でこう話していました。
「発声の理解は何年もかけて深めていくものです」
ある参加者は「難しかったけれど、少しずつ理解していきたい」と前向きな感想をくれました。
【VT-RV】の受講生からは、「改めて理解が深まりました」との声が。
私自身も何度学んでも、そのたびに新しい気づきがあります。
 
それぞれのフェーズに応じて、理解の深さも、実践できることも異なるかもしれませんが、確実に言えるのは、今回も受講生の皆さんの“学びたい熱”が画面越しにも伝わってきたということでした。
次回は、桜田インストラクターが、実際にどのようにレッスンを行っているのかを見学できる貴重な内容です。どうぞお楽しみに!

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投稿者プロフィール

三浦優子
三浦優子
大阪音楽大学短期大学部ミュージカルコース卒業
宝塚音楽学校附属宝塚コドモアテネ卒業
幼少の頃からクラシックバレエを習い、毎年行われる発表会やその他数々の公演、業界最大手の舞浜大手テーマパークのショーやパレードに出演。
ダンスパフォーマンスにおいては特に活躍を遂げ、忙しい日々を送ると同時にボイストレーニングを続けるが、自分の悩みを解決できる先生となかなか出会えず「これで上達できるのか?」と不安を感じ、次第に歌を諦めてしまう。
そんな中、発声を科学的に捉え、的確なトレーニングを行えるVTチームの存在を友人から聞き、VTチームのレッスンを受講。
ハリウッド式ボイストレーニングに感銘を受ける。
現在は自身の「踊りながら歌う難しさ」を克服した経験を活かし
「ダンサーとしてミュージカルの舞台に立ちたい」
「ミュージカルに出演しているが、シンガーの枠に入りたい」
という方々を中心としたサポートに向け、勢力的にトレーニングを行っている。
全米ヨガアライアンスRYT200を取得し、ヨガインストラクターとしても活躍中。
クライアント一人ひとりに合った姿勢矯正を行うことにより、発声の改善、呼吸の改善、ダンスの改善を行い、クライアント様から高い評価を得ている。

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