話し声にまで意識を向けられるセミナー講師とは
2023.03.27
こんにちは!VTボイストレーナーの三浦優子です。
最近はオンラインでのセミナーやワークショップが主流となり、主催者側はより良く見える画角や画質、マイクにこだわっている方も多くいらっしゃると思います。
画面に写っている部分しかご自身をアピールできないので、このようなこだわりはとても大切だと思います。
ですが、マイクは気をつけていても、ご自身の声まで気をつけている方は少ないのではないかと感じます。
いくらマイクの性能が良くても声の状態によっては聞き取り辛いこともあります。
こもっている声や無理やり声のピッチをあげて話しているケースなど、聞き取り辛いと感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
無理してワントーン上げると喉に負担がかかる場合も
人前で話す時はプライベートの時よりもワントーン上げて明るく話したりする方もいらっしゃるかと思います。
では、なぜワントーン上げて明るく話すのでしょうか。
おそらくその方が受講者に良い印象を与えるためであったり、あるいは聞き取ってもらいやすくするためではないでしょうか。
話し声にまで配慮が行き届くのはとても素晴らしいことですよね。
ですが、出し方によってはその声が受講者にとって心地の良い声とは限りません。
そして、無理にワントーン上げていたりすれば、長時間話しているうちにどんどん喉が疲れてしまったり、声が出しづらくなっていくケースもあります。
一時期、ライバーさんが普及した時に声が出しづらくなったなど悩まれてレッスンに来てくださる方もいらっしゃいました。
しっかりと声を出すのに必要なこと
声帯の長さは男性は20mm前後、女性は15mm前後ととても繊細な組織です。
繊細な部分だからこそ、扱いによって良くも悪くもできてしまいます。
声を出すには声帯だけではなく、そのまわりの筋肉なども働くので、姿勢によっても声の出しやすさが変わったりします。
そして息の量や声帯を閉じる力加減、共鳴させているところ、喉の高さなどによって心地良く聞こえる声を調整することができます。
ボイストレーニングではその方の良い声を一緒に探していきます。
セミナー講師も声は商売道具
歌手や声優などと言ったダイレクトに声を商売道具としていない職業は、なかなか声を整えるというところまで考えが行かないと思います。
ですが、風邪など引いて声が出ない時に仕事に支障が出ると言える職業は、声も立派な商売道具となります。
講義内容を練ったり知識を得たりして受講者により良い講義を提供できるように準備される方は多くいらっしゃると思いますが、声にまで意識を持っている方はまだまだ少ないと思います。
なので、逆に他の方との差別化を図りたいと考えている方は声を整えることもとても有効だと思います。
受講者にとってすっと入ってくる声ですと、より内容が入りやすく同じ講義内容であれば声が良い方を選びたくなるのではないでしょうか。
ぜひ気になる方は一度体験レッスンを受けてみてくださいね。
解説しているインストラクター
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大阪音楽大学短期大学部ミュージカルコース卒業
宝塚音楽学校附属宝塚コドモアテネ卒業
幼少の頃からクラシックバレエを習い、毎年行われる発表会やその他数々の公演、業界最大手の舞浜大手テーマパークのショーやパレードに出演。
ダンスパフォーマンスにおいては特に活躍を遂げ、忙しい日々を送ると同時にボイストレーニングを続けるが、自分の悩みを解決できる先生となかなか出会えず「これで上達できるのか?」と不安を感じ、次第に歌を諦めてしまう。
そんな中、発声を科学的に捉え、的確なトレーニングを行えるVTチームの存在を友人から聞き、VTチームのレッスンを受講。
ハリウッド式ボイストレーニングに感銘を受ける。
現在は自身の「踊りながら歌う難しさ」を克服した経験を活かし
「ダンサーとしてミュージカルの舞台に立ちたい」
「ミュージカルに出演しているが、シンガーの枠に入りたい」
という方々を中心としたサポートに向け、勢力的にトレーニングを行っている。
全米ヨガアライアンスRYT200を取得し、ヨガインストラクターとしても活躍中。
クライアント一人ひとりに合った姿勢矯正を行うことにより、発声の改善、呼吸の改善、ダンスの改善を行い、クライアント様から高い評価を得ている。
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