7つのボーカルスタイル・ツール「ポケット。フレージングって?」
2019.02.07
こんにちは!VT Artist Developmentの桜田ヒロキです!
今日はナッシュビルのトップ・セッションシンガー/ スタイルコーチ
Dave Brooks氏のヴォーカルスタイルのツールを2つご紹介します!
Pocket(グルーヴ)
ポケットとは、リズムでカッコよく聴こえる位置などと考えられますが、
大まかに言うと、曲に対してノリ、グルーヴの捉え方を指します。
ビートに対してリズムを
①手前にずらす。(焦ってずれてしまっている事が多い)
※初心者がやりがち。
②ビートに大してジャストのタイミングで歌う。
BPMの速い曲。ロック、オルタナティブ系などは適切な事が多い
③ほんと〜に少しだけ後ろにずらず。
スロー、ミディアム・テンポに使用される事が多い
クールでカッコよい印象を与える。
※やり過ぎ注意。
Phrasing(フレージング)
フレーズには音楽的な組み立て方があります。
フレーズの組み立て方の能力開発はアーティストが既に歌っている既存曲のコピーよりも、
・オリジナル曲
・カバー曲
・英語から日本語に翻訳された曲(ミュージカル曲など)
で必要とされる事が多いでしょう。
・オリジナル曲の場合
自分で作ったオリジナル曲や、他の人が書いた曲で歌ってみようとするけど、「なんとなくカッコよくないな〜」と感じた事は多いのではないでしょうか?
その場合、曲のノリや言葉のノリを充分に活かせるフレーズの作り方が出来ていない可能性があります。
逆に言うとフレーズの作り方を理解していれば、そこから歌詞を導き出す事もできますよね!
・カバー曲の場合
テレビ番組などでアーティストが他のアーティストの曲を歌っているけどフレーズの組み立て方を変えているのは、よくみかけますよね?
これは、音楽のルールの中で自分の解釈でフレーズを作っているのです。
しかもカッコよーく歌い上げていると「オリジナルのバージョンよりかっこいいかも!」って思っちゃう事ありますよね。
・英語から日本語に翻訳された曲の場合
ミュージカルでは、英語から日本語と言うのはよくありますが、
他言語で作詞された曲を日本語で歌うと
「上手に言葉がハマらない!」
もしくは
「英語の時のキレやノリが無くなってしまうなー」
と言うのはよくある事ですね。
特にオーディション時に譜面のみを渡されると
「どこまで譜面通りでどこまでアレンジした方がいいの?」
「譜面通りだに歌うと全然かっこよくないし・・・。」
と困ってしまう方も実際多いです。
これも適切なフレーズの組み立て方が出来れば、作者の意図を壊さずにカッコよいフレーズの組み立てが出来るようになります。
フレーズの組み立て方を勉強するだけで、こんなお得なメリットがあるんです。
Daveはフレージングについてこんな事を言っています。
「良いフレーズの組み立て方が出来れば、言葉を語っているような、対話的な表現が出来るようになる。
オリジナル曲の歌詞とメロディから良いフレーズを導き出す事も出来るし、
カバー曲でオリジナルのフレーズを自分で作り出すことも出来る。」
「重要な事は聞き手にあたかも「話しかけられている」ように感じさせる事が重要で、言葉が途切れてしまうような印象を与えるフレーズの組み立て方はよくないんだ。」
いかがでしたか?
Daveの生のデモンストレーションも聴きたくなっちゃいますよね?
次回は歌詞から作り上げるヴォーカル表現法について解説していきます!
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解説しているインストラクター
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セス・リッグス Speech Level Singing公認インストラクター(2008年1月〜2013年12月)
VocalizeU認定インストラクター
アメリカ、韓国など国内外を問わず活躍中のボイストレーナー。
アーティスト、俳優、プロアマ問わず年間2000レッスン以上を行うボイストレーナー。
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