8歳の頃よりミュージカルの世界に入り、ミュージカル「Gang」、タップダンス公演 Dr. JIMMY SLYDE 来日公演 「We’ll be Together! 」で舞台に立つ。 劇団四季に19歳で合格。「人間になりたがった猫」ジリアン役、「赤毛のアン」ジョシー・パイ役等メインキャストも務め、プロとして本格的に舞台の道へ進む。
8歳の頃よりミュージカルの世界に入り、ミュージカル「Gang」、タップダンス公演 Dr. JIMMY SLYDE 来日公演 「We’ll be Together! 」で舞台に立つ。 劇団四季に19歳で合格。「人間になりたがった猫」ジリアン役、「赤毛のアン」ジョシー・パイ役等メインキャストも務め、プロとして本格的に舞台の道へ進む。
劇団四季退団後はミュージカルを中心に、シンガーとして、シャンソンライブやオペラのコンサートなど幅広いジャンルで活躍。 自身の経験を活かし、ボイストレーナーとして、育成活動も行なう。 約1年間のインストラクター育成期間を経て、2022年VTチームと合流を果たす。
8歳でミュージカルスクールに通いはじめ、ミュージカル『Gang』やタップダンス公演『We’ll be Together!』で、Dr. ジミー・スライド氏と共演するなど舞台経験を重ねる。19歳で劇団四季のオーディションに一発合格し、プロとしてのキャリアをスタート。『人間になりたがった猫』のジリアン役や『赤毛のアン』のジョーシー・パイ役など、メインキャストを務め、舞台人としてのスキルを磨く。
劇団四季退団後は、東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」などミュージカル出演を中心に、シャンソンライブやオペラコンサートなど幅広いジャンルで活動する一方、ボイストレーナーとして後進育成にも尽力。講師として指導法を模索する中、VTメソッドのロジカルなアプローチに出会い、感銘を受けたことから、代表の桜田ヒロキの研修を経て、2022年にVTチームと合流。
現在は、VT Artist Development認定 レッドラベル・インストラクターとして、豊富な舞台経験を活かし、生徒一人ひとりのニーズに寄り添ったレッスンで「歌う喜び」を引き出し、高い評価を得ている。
長谷川:小学1年生のとき、母に勧められて家の近くのミュージカルスタジオに通い始めたのがきっかけです。中学2年生くらいまでジャズダンス・歌・お芝居を習い、発表会ではオリジナルのミュージカルに出演していました。今振り返ると、宝塚出身などの先生が揃う恵まれた環境だったと思います。
長谷川:最初はただ楽しいから通ってました(笑)プロを意識したきっかけは、小学校5、6年生の頃に、同じスタジオに通っていた友人の家で宝塚の舞台のビデオを見せてもらったことですね。宝塚に憧れて、バレエ教室にも通い始めました。
長谷川:中学3年生から4回挑戦しましたが、残念ながらすべて不合格でした。地元の茨城から東京まで週に5〜6回通いながらレッスンを受けていたので、本当に大変でした。ただ、振り返ってみると、あの期間が人生で一番真剣に自分を磨いた貴重な時間だったと思います。
当時はもちろん、落ち込みも大きかったです。そんな私を心配してくれた友人のお母さんが、劇団四季の公演チケットをプレゼントしてくれたんです。
舞台を鑑賞して、宝塚とはまた違う劇団四季の世界に刺激を受け、「オーディションを受けてみようかな」と軽い気持ちで挑戦してみたら、こちらは一発で合格してしまったんです。
長谷川:宝塚受験のためにかなり努力していたので、その経験が活きたんだと思います。劇団四季に入団して感じたのは、「歌で受験した子は踊りが苦手」「ダンスで受験した子は歌があまり得意ではない」というケースが多かったこと。
私自身は宝塚を目指して、ダンスと歌の両方にしっかり取り組んでいたので、その基礎が役立ったのだと思います。
長谷川:合格すると研究生としてスタートします。通常は研究生は舞台に出演できないのですが、私の期はラッキーなことに研究生がアンサンブルなどにキャスティングされ、私も半年ほどで初めて舞台に立つ機会をいただきました。
さらに、別の作品でもキャスティングされ、1年後には初のメインキャストとして『赤毛のアン』のジョシー・パイ役をいただきました。
この役は主人公のアンの友人のちょっと意地悪なキャラクターで、今までは経験を積んだ先輩方が演じられることが多かった役で、新人の私に任されたのは大抜擢でした。プレッシャーも大きくて、当時は泣きながら乗り切りました……。
でも、この役が私のキャリアにとって、大きな転機になったと思います。自分の新しい可能性に気づけたし、声に対する向き合い方も確実に変わりました。
長谷川:退団後はフリーで活動し、ミュージカルの舞台に出演していました。四季時代とは違い、フリーでの舞台は求められるスタイルや表現が作品ごとに異なるので、その自由な雰囲気が新鮮でした。
今まで学んできたスタイルとは違う表現方法を模索する日々でしたが、新しい挑戦として楽しむことができ、その結果、表現の幅も広がったと思います。
長谷川:ボイストレーニング自体は中学生の頃から始めていたのですが、VTに出会ったのは、フリーで活動し始めてからですね。ある舞台でVTの講師でもある平岡由香さんと共演する機会があって、すごく歌が上手だなぁと感銘を受けて、「教えてください!」と指導をお願いしたんです。
その後、由香さんがハリウッド式ボイストレーニング(VT)を学び始めて、「なにこのメソッドすごい!」となって(笑)。最初は由香さんから教えていただいていたという感じです。
長谷川:ハリウッド式ボイストレーニングの特徴は、とても具体的な指導方法だということです。今まで受けてきたボイトレは、感覚に頼っていた部分が大きくて、問題が特定できずに解決できないことも多かったんですね。
VTのメソッドでは音声学や声帯の構造に基づいて、発声の仕組みを詳細に説明してくれます。たとえば、発音時の口の開け方や舌の使い方など、「ここを変えたらこうなる」と効果が明確なので改善しやすいんです。
教える側になって感じたのは、声の特性は人によって異なるため、必ずしも同じ方法が全員に合うわけではないということです。だからこそ、科学的な知識をベースに個々に合ったトレーニングを見つけることが大切だと思います。
長谷川:自分も別のスクールで教え始めていたのですが、独学だったので、VTのような共通メソッドがあれば他の先生と相談できて自分も学べるし、講師にとって理想的な環境だと思ってました。
ちょうどその頃、VTでミュージカルチームを立ち上げる話があり、由香さんに紹介してもらって、代表の桜田ヒロキ先生の研修に参加することになりました。
コロナ禍に入った頃くらいだったので、世の中に翻弄されながらオンラインを活用して、ゆっくり研修を進めていただいた感じでしたね。
長谷川:VTの講師研修は定期的に行われていて、新しい情報やメソッドがどんどんアップデートされていきます。
代表の桜田ヒロキ先生も常に勉強を続けていて、新しい情報を研修で私たちにも共有してくれるので、トレーナー全員が最新のボイストレーニング情報に触れながら指導に活かせる環境が整っています。
長谷川:ミュージカルを目指す方や趣味で歌を楽しむ方など、さまざまな生徒さんがいらっしゃいます。ミュージカルのスタイルも最近は多様になっているので、さまざまなジャンルの歌を指導していますね。
劇団四季を目指す生徒さんもいますし、既に舞台で活躍しているプロの方も指導しています。
長谷川:そうですね。舞台特有のピンマイクならではの発声法や注意点など、舞台で必要なスキルも指導しています。
舞台でよくある、セリフと歌が交互に入るシーンや動きのある場面での発声も含め、自分の経験に基づいた実践的なアドバイスをしています。
長谷川:音域や声の質についての悩みが多いですね。「音域が狭い」「声がこもる」「地声と裏声のつながりがスムーズでない」といったものや、ベルティングやミックスボイス、高音域での発声についてのご相談もよくあります。
生徒さんが実際に舞台に立って感じた課題や、演出家の指示で求められた技術にどう応えるかなど、私自身の経験も踏まえつつ、一緒に解決方法を探しながらレッスンを進めています。
長谷川:生徒さんそれぞれの一番ベストな声を一緒に探すことですね。「誰かのように歌いたい」という憧れはあっても、必ずしもその声がベストとは限らないので、生徒さんに合った声を引き出すことを重視しています。
また、レッスン中に得たことを家でも再現しやすいよう、具体的でわかりやすいアドバイスを心がけています。講師としても日々経験を積んで、柔軟に対応できるようにしていきたいです。
長谷川:レッスンではコミュニケーションをとても大切にしています。生徒さん一人ひとりに合った言い方や伝え方を工夫しないと、意図が伝わらなかったり、逆にプレッシャーを感じさせてしまうこともあります。
なので、丁寧に向き合いながら、時には笑いを取ったりして(笑)ユーモアも交えて、歌うことを楽しめるような雰囲気づくりをしています。
同じ方向を向いて進んでいるかを確認しながら、生徒さんにとって実りある時間になるように努めています。
長谷川:もちろん「上達したい」という方も歓迎ですが、歌に苦手意識がある方が、少しでも好きになれるようなお手伝いができたら嬉しいですね。
また、現状のレッスンで行き詰まりを感じている方や、もっと具体的なアドバイスが欲しい方も、気軽にセカンドオピニオン的な感じで来ていただきたいですね。
長谷川:オフの日は、猫と遊んだり散歩したり、昼間からお酒を楽しんだりして、のんびりリラックスして過ごしています。趣味で三味線もやっているので、家で気ままに弾くこともありますね。
一人旅も好きで、最近は国内が多いですが、コロナ前は年に一度は海外に行ってリフレッシュしていました。
毎月ライブ活動もしているので、オフの日には仕事を片付ける日にしないように注意しています(笑)。コロナ禍で「きちんと休む大切さ」を実感したので、定期的に休みをとり、リフレッシュする時間を大事にしていきたいです。
長谷川:気軽に来ていただきたいですね。緊張しなくても大丈夫です。悩んでいるより解決につながるんじゃないかなと思うので、気持ちを楽にして、ぜひ一度レッスンにいらしてください。