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HOME/ ブログ一覧/ プロボイストレーナー養成と指導技術(VT-RV)/ 音声学的アプローチで習得する「ベルティング」ボイストレーナー育成&認定講座【VT-RVレポート第11回】
★ プロボイストレーナー養成と指導技術(VT-RV)
VT-RVレポート 2025.08.08 公開 更新 2026.07.06

音声学的アプローチで習得する「ベルティング」ボイストレーナー育成&認定講座【VT-RVレポート第11回】

こんにちは!VTボイストレーナーの三浦優子です。第11回のレポートは、前回に引き続きジョン・へニー先生による講義の後編をお届けします。前編では、効果的なレッスン設計の基盤となる、「ティーチングトライアングル」というフレームワークを学びました。
今回は、多くのシンガーが憧れる発声技術「ベルティング」がテーマです。講義の後半では、前回も好評だったライブレッスンが開催され、理論が実践にどう活きるのかを目の当たりにする時間となりました。
 
 

ベルティングの正しい出し方とは?共鳴のコントロールが習得のカギ

ベルティングとは、地声のような力強さを保ったまま高音を響かせる発声法で、ポップスやミュージカルなどでよく使われるテクニックです。圧倒的なパワーと存在感のある響きを生み出せることから、多くのシンガーが憧れる表現手法のひとつで、「いつか習得したい」と願う人も多いのではないでしょうか。
 

ベルティング習得には「ミックスボイス」が必須

ベルティングは非常に高度な技術で、やり方を誤ると、ただの「叫び声」になってしまうこともあり、喉に大きな負担がかかる危険もあります。だからこそ、発声の仕組みを正しく理解したうえで指導・練習することが必要不可欠です。
また、ベルティングを習得するためには、「ミックスボイス」が安定して出せる状態であることが大前提。ミックスボイスができていてこそ、ベルティングにスムーズにつなげることができるのです。
 

共鳴と舌の調整がベルティングの成功のカギ


「ミックスボイスができていること」という前提を踏まえて、ジョン先生が教えてくださったのが、音色や母音を自在にコントロールするための具体的な身体の使い方。とくに鍵となるのが、「唇」「喉」「舌」の調整です。
そのなかでもポイントとなるのが“共鳴”のコントロールです。
 
✅️第一共鳴点を上げすぎると、声が叫び声のようになってしまい、逆に下げすぎると抜けたような響きになってしまう。
✅️第二共鳴点は、舌を前に出すことで高周波域に引き上げることができ、それによって声に「明るさ」や「パワー」が加わる。
 
「唇」「喉」「舌」の繊細なバランスを調整することで、ベルティング特有のパワーを発揮できるのです。
 

自分の声を探究する楽しさも実感

ベルティングは、歌う側にとっても、教える側にとっても、あらためて高度で繊細な技術であると実感しました。
でも同時に、「もう少し喉頭を上げてみたらどうなる?」「舌の奥の空間を少し狭めたら?」と、自分の声を“探究”する楽しさが湧き上がってきました。
知識を実験していくようなプロセスそのものが、新しい発声の可能性を広げてくれる。そんなワクワク感に包まれた時間でもありました。
 

ベルティング習得に役立つ発声理論「音響学・音声学」

今回の講義では、「ベルティングの習得方法」という実践的なテーマを通して、これまで【VT-RV】で学んできた音響学・音声学、そして母音の特性が随所に登場しました。
【VT-RV】の講義がはじまった当初は、それぞれの講義が個別のジャンルとして頭にインプットされていたような感覚がありましたが、今回の内容を通して、その知識が一本の線でつながるような手応えを得ることができました。
 

音響学・音声学が「実践」につながる瞬間

「なぜ音響学を学ぶのか?」
「母音や子音の構造を知ることが、なぜ大切なのか?」
そんな疑問が、ジョン先生の講義を通して実践的に「腑に落ちる」場面がいくつもありました。
今まで学んできた音響学や音声学の内容自体は決して簡単ではありませんでしたが、知識が実践の中で機能していく感覚はとても新鮮で、「学んできてよかった」と心から感じた時間でした。
 

理論が「ベルティングのライブレッスン」で見える化

ジョン先生の講義の後半では、学んだばかりの「ベルティング」に関するライブレッスンが行われました。
受講生が登場し、その場でジョン先生の指導を受けながら発声を変化させていく、まさに理論を実践する時間です。ジョン先生が、ベルティングの技術をどのように導いていくかを目の当たりにできる貴重な学びの機会となりました。
 

高音の悩みに対するアプローチ例

一人目の受講生は「高音になると声が薄くなってしまう」というお悩み。ジョン先生は、「喉・舌・呼吸のバランス」を細かく調整しながら、声に厚みと安定感を持たせるよう導いていきました。
二人目の受講生は「現在練習している曲の高音が、うまくいく時といかない時がある」とのことでした。こちらは「舌の位置」を調整するだけで、明らかな変化が生まれました。
どちらのケースも、たった10分ほどで声の質が目に見えて変わっていく様子がとても印象的でした。
 

理論と実践がつながる感動の瞬間

特に印象に残っているのは、体験した受講生が「舌を前に出すことで、声がスコーンと抜けていく感じがあった」と言っていたこと。これはまさに、前半で学んだ「第二共鳴点」の理論を実践して「こうやって応用していくんだよ」と教えていただいたレッスンでした。
ライブレッスンを通じて、理論がどのようにレッスンに応用され、実際に声がどう変わるのかをリアルに体感することができました。ジョン先生の的確なアプローチと、受講者の皆さんのポテンシャルの高さに、感動した時間でした。

次回はいよいよ桜田ヒロキ先生のラスト講義!新コンテンツにも注目

【VT-RV】の講義も、いよいよ残りあと4回となりました。
次回は、桜田ヒロキインストラクターによるラスト講義です。
【VT-RV】1期にはなかった新コンテンツ「トレーニングに直結する選曲術」も登場予定!次回も実践で活用できるノウハウが詰まっています。
ぜひお楽しみに!
 
👉 VT-RVについての詳細はこちら

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