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金子 恭平2026年6月11日 6:12 am

【胸で響けば地声なの?】

ワークショップや体験レッスンで、よく以下のような説明がされます。
「胸に手を当てて、低い声で『アー』と声を出してみて。胸が振動しているでしょう? それが地声です」

ここで一つ試していただきたいのですが、同じように胸に手を当てて、ささやき声、もしくは裏声で同じ音程を歌ってみてください。

やはり胸が震えていますよね?

そう、この振動は地声とは関係なく、低い音程が引き起こしている共振なのです。

先日、「発声練習の際に体感を頼りにしすぎるのはよくないよ」という話をさせていただきましたが、これも一つの例です。

今回は「強い声門閉鎖が必要なときに弱い閉鎖を許容してしまう」ケースでしたが、逆の場合はどうでしょう。
高音域で、もろい声帯を必要以上に強く合わせてしまうと、炎症や結節のリスクが飛躍的に上がります。
ポリープに至っては特発性のケガのようなもので、たった一度の悪い発声でも生じてしまいます。

振動や体感は便利な指標ですが、ボイストレーニング中はしっかり耳も使いましょうね!

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