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金子 恭平

個性が欲しい!という悩みについて

ボイトレをしていると、たびたび「自分だけの個性を見つけたい」とご相談をいただきます。

そして意外かもしれませんが、練習量が少ない生徒さんのほうが「個性」という言葉にこだわります。

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先のご相談に対して、僕は以下のことを大切にしてくださいとお伝えします。

1.楽曲に奉仕すること
2.効率的な発声で歌うこと

あらゆるフレーズには、「こう歌われるべき」という幅があります。
唯一の正解ではなく、そのメロディ、歌詞、そしてオケに相応しい「しっくり来る」範囲が存在するのです。
まずはこれを模索し、実行するのが大切です。
「自分」の個性を考えている場合ではありません。

そして、ここに大事な制約があります。
「声帯を傷めない」ことです。
2時間のライブで歌い続けられる発声で歌いましょう(ステージに立たない人でも)。
この制約により、各ジャンルへの適性も決まってきます。
生理学的に効率のいい発声は、簡単には獲得できません。多くの人はこの訓練に数年を要します。
ちょっとした「コツ」でどうにかなるものではなく、神経系と喉頭筋の開発を地道に続ける必要があるのです。
やはり、個性を気にしている暇はありません。

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上記を突き詰めた結果、聞こえてくるのが「自分だけの歌声」です。

もちろん、特徴の強い弱いはあります。
たとえば僕自身も、決して自分の歌声が特徴的だとは思いません。
ほかの人の格好いい声を聴くたびに羨ましくなります。

しかしできるのは「喉を壊さない発声を維持しつつ、フレーズの本質を引き出す」よう尽力することだけです。
その結果として、誰かは僕の声に個性を見出してくれるかもしれません。
生まれ持った楽器で、できることを頑張るのみです。

みなさんも、歌い方に迷ったときはぜひ「楽曲への奉仕」と「効率的な発声」を意識してみてください!

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