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桜田ヒロキ

"すべての歌手"が、高音の練習をしなくてはいけない理由

高音の練習というと、
高音が出にくい人、出しにくい人だけがやるものだと思われがちです。

でも実際には、そうではありません。
高音をそれほど歌わない人でも、高音練習は必要です。

仮に、自分が歌う曲がそこまで高くない。
あるいは、自分が歌いやすいキーに設定できる。
そういうシチュエーションが多かったとしても、
高音をきっちりトレーニングしておく必要があります。

特に大事なのは、
地声と裏声を関連づけるような高音練習です。

ただ高い音を出すことではなく、
地声から裏声へ、裏声から地声へ、
その行き来を作っていくような練習。

こういう高音練習は、ピッチの改善にかなり役立ちます。

なぜかというと、
高音発声では 輪状甲状筋(CT) が非常に重要になるからです。

この筋肉は、高音でないとなかなかアクティブになりにくいと言われています。
そして、CT は高音を出すためだけではなく、
ピッチ生成そのものにも深く関わっています。

だから、この筋肉の働きが弱くなると

・高音が出しにくくなる
・声の張りがなくなる
・パワーがなくなる
・ピッチが取りにくくなる

ということが起こりやすくなります。

例えば、ジャズシンガーのように
自分の歌いやすいキーへ自由に設定できる場合。

こういう環境では、
無理に高音を使わなくても音楽が成立してしまいます。

だからこそ、
高音を練習しなくなる
ということが起こりやすいです。

でも、ここははっきり言っておきます。

本番で高音を使わないことと、
高音を練習しなくていいことは全く別です。

高音練習は、高音のためだけにやるものではありません。
声の張り、パワー、ピッチ精度を維持するためにも必要です。

だから、すべての歌手は高音を練習した方がいい。
高音を本番でどれだけ使うかは人それぞれです。
でも、高音をトレーニングする意味は、全員にあります。

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