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三浦優子2025年10月10日 12:09 pm

【なぜ運動した後は声が出やすいのか?】
 
「運動した後の方が声が出しやすい」「レッスンの後半になると声が通る」──そんな経験をしたことはありませんか?
実はこれは偶然ではなく、発声の仕組みと身体の状態が深く関係しています。
 
運動をすると、全身の血流が促進され、筋肉や関節が柔らかくなります。
その結果、呼吸筋(横隔膜や肋間筋など)がスムーズに動き、息の流れが安定します。
さらに、姿勢を支える体幹の深層筋(多裂筋・腹横筋・骨盤底筋など)が自然に働き始めることで、上半身の力みが抜け、喉まわりが自由になります。
  
つまり、運動後に声が出やすい理由は「体の軸と呼吸の通り道が整うから」。
この状態では、声帯の動きが無理なく均等に保たれ、音の立ち上がりも軽くなります。
逆に、体がこわばっていたり姿勢が崩れていたりすると、息の圧がコントロールできず、喉だけで声を出そうとしてしまうのです。
 
だからこそ、声のウォーミングアップの前に“体のウォーミングアップ”を取り入れるのはとても理にかなっています。
「背骨をゆらす」「肩甲骨を動かす」「骨盤を動かす」など、シンプルな動きで十分。
体がほぐれ、重心が整うだけで、声の響き方や抜け方が驚くほど変わります。
 
この状態で発声練習を行うことで、声の立ち上がりも早くなり、トレーニング効率が格段にアップします。
特に「声が出るまで時間がかかる」「最初の数曲で喉が重い」と感じる方には、ぜひ試してほしい方法です。

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