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金子 恭平2025年9月12日 9:52 am

【ダンスボーカルで息切れしなくなるには?】

BTS、Da-iCE、BE:FIRSTなど、昨今はダンスボーカルグループの実力がすごいことになっていますよね。
激しく踊っているにもかかわらず安定したその歌唱に、「彼らの肺活量はどうなってるんだ!」と驚かれることもあるのでは。

たしかに、一流のパフォーマーたちは日々長時間の訓練を積んでいるので、心肺機能や有酸素性能力も高いはずです。
しかし彼ら彼女らの歌声がすごいのは、体力が並外れているからではありません。

彼らは息が上がらないのではなく、「息が上がっても歌える」ほど発声能力が高いのです。

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▼うまい歌手は息の量が少なくてすむ

肺から吹き上がった呼気が声帯に圧縮されて、音波に変わります。
まぎれもなく、息は歌声を生み出す原材料です。

ですが、多くの人が想像するよりも、歌に必要な呼気の量は少ないのです。
発声能力が高い人ほど、息を効率よく声に変換できます。声帯の閉じ加減が絶妙だからです。

優秀な歌手はウィスパーボイス、柔らかい声、ピンと張った声などをバリエーション豊かに使いこなせます。
踊りながら歌う際にもっとも重宝するのは、より息の声への変換率が高い声――つまりピンと張った音色でしょう。
ダンスボーカルの実力者をイメージしたとき、頭に浮かぶのは「鳴りがよくパワフルな歌声」ではないでしょうか。

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▼失敗例

・吹き上がる息に対して声帯をきつく閉じすぎると、地声の張り上げ発声になってしまいます。多くの場合、高音域では音程が低く歌われてしまいます。

・吹き上がる息に対して声帯をゆるく閉じすぎると、息漏れ声になってしまいます。歌唱には必要な音色ですが、踊りながらこの声を出そうとすると、多くの場合音程が高くなってしまいます。

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▼ダンスボーカルならではの発声は存在しない

ぼくのレッスンにも多くのダンスボーカルの生徒さんがいらっしゃいますが、彼ら彼女らに特別なコツを教えることはほとんどありません。
本当に発声がよくなれば、踊りながらでも歌えるようになるからです。

もちろん体力(特に有酸素性能力)は高ければ高いほどいいですし、ダンスの動きは無駄なく洗練されたものになっていることが望ましいです。

「息が上がらないように踊れる」×「息が上がっても歌える」

この組み合わせが、最強のダンスボーカルを生み出すでしょう!

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