田栗ななえ2025年6月25日 3:23 pm
【声の換声点(ブリッジ)をどう歌っていくか】
地声と裏声の間の声域をどうコントロールするかは、多くの方が日々取り組んでいる課題ではないでしょうか。この地声と裏声の境目部分を「声の換声点」または「ブリッジ(橋)」と呼びます。
今回の課題曲は、まさに女性の第1ブリッジのど真ん中にサビフレーズがある曲です☺︎
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課題曲:『たばこ』/コレサワ
目的:サビで切なさを表現する
Beforeのサビの特徴
• 上昇するメロディで少し音量が上がり、元気な印象
• 音程がややフラット気味(♭)になる
→このブリッジ部分の調整が、発声と声のニュアンスの両方で今回のキーポイント◎
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加藤先生のアドバイス:
① 喉を少し上げてニュアンスをつくる
→「Nay(ネイ)」を使って、薄っぺらい声にしてく
★効果★
• 薄くすることで、声帯がうまくストレッチされてブリッジング(行き来)がスムーズに
• ブリッジがなめらかになると、音程の精度がアップ
• 音程が安定すると、声量も一定になりやすい
• 音量がそろうことで、より切なさを感じさせるニュアンスが出てくる
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発声練習のポイント:「声の一貫性」を育てる
「声の一貫性」とは、どの音を出しても「地声に寄りすぎず、裏声に偏りすぎない」筋肉バランスを保つこと。
◇以下のような変化があれば、一貫性が保てていないサインです:
• 音量が途中で急に変わる
• 「ネイ」が「ナイ」に聞こえてしまう など母音が変わる
今回のように歌のフレーズに発声練習のエクササイズを応用しながら、自分のバランスを確認してみてください☺︎