レッスン予約

TIMELINEタイムライン

金子 恭平2025年4月6日 8:17 pm

【イ母音は歯を閉じないで!】

 イ段で高音を歌うと苦しい――。
 イ母音が金切り声になってしまう――。
 これらは相談される頻度がトップクラスで多いお悩みです。僕自身も発声初心者だった頃は、同じことを思っていました。

―――
 「あいうえお 口の形」などでネット検索をすると、口の開き方のお手本とされるイラストや写真がたくさん表示されます。そしてそのほぼ全てにおいて、イでは上下の歯がぴったり閉じています。
 歯を閉じた状態では口腔のスペースが非常に狭くなり、喉頭(のど仏)も強く引き上がります。
 金切り声であればむしろ出しやすい口の形ですが、一般的な音楽にふさわしいトーンは得られません。

―――
 歌唱時にイ母音を発音する際は、顎を落とし、上下の歯が開いた状態で声を出してください。口の横幅は広げず、口角が上がらないよう注意しましょう(真逆のことを教わったことがある人は多いはず)。
 睡眠中に口がポカーンと開いてしまったときのようなイメージです。イ段に限らず、この状態からあまり大きく唇の形を変えずに「あいうえお」を歌えるようになると、喉回りの力みが緩和します。

―――
 動画では優子先生が、ウ母音で顎が落ちた状態を経由して正しいイ母音を作る方法を教えてくれます。裏声でうまくいったら、地声でも同じことをやってみてください。

CONTACT

レッスンをご希望の方はこちらまで。