金子 恭平2025年4月3日 5:09 pm
【舌をストレッチしてクリアな声を作ろう】
力みや悪癖により、歌う際に舌を巻いてしまうことはよくあります。そして巻かれた舌は気道を塞ぎ、声をこもらせます。ごくまれにそうしたトーンを売りとして活躍されている歌手もいますが、基本的にはほとんどの人が避けるべき発声法といえるでしょう。
スムーズに声区を移動するためには喉頭(のど仏)の位置を安定させておくことが推奨されます。しかし訓練をしていない場合は舌も喉頭につられて下がってしまい、それが声のこもりを生み出します。
「喉頭は(歌唱スタイルに必要なだけ)低く、舌の位置は高く」というのが歌唱時の理想であり、そのためには舌が独立して動くよう訓練する必要があります。
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動画でヒロキ先生がデモンストレーションをしているように、舌を手でつかんで発声練習をしてみましょう。鏡を見ながらしっかりと舌を引っ張り出してください。僕も昔はそうでしたが、まともに中高音が歌えないと感じる方もいるはずです。舌の力みが高い音を歌うための条件になってしまっているんですね。
逆にいえば、その悪癖が取れたときには歌声が大幅改善しているはずですよ。クリアな歌声を目指して頑張ってまいりましょう!