加藤真太郎2025年3月26日 8:10 pm
【ロングトーンを歌う時のイメージと、それが声に与える影響】
ロングトーンを真っすぐ歌うことは、意外と技術が求められます。自分では歌えていると思って録音を聞いてみると、少しずつ音が下がっているなと感じたことがある方も多いかなと思います。
サビの終わりだったり最後の締めとしてロングトーンのメロディが書かれているような曲だと、声が多少疲労している中で歌わなければならないので、喉が苦しくなった結果音程が下がるということが起こりやすいです。せっかくそれまで上手に歌えていても、最後にそういうミスがあるとすごく残念な印象になってしまいます。
ーーーーーーー
この動画ではそのロングトーンを真っすぐ歌う時のイメージ、マインドセットが紹介されています。
桜田先生は”動力を送り続ける意識”を持つことがその助けになると紹介しています。ここでいう動力とはつまり息です。
「じゃあ吐く息の量を増やせばいいのか」という発想になりがちですが、大事なのは”声門の間”の息の量を増やすことです。
あ母音を打ち込み続けるという意識の時と、ただ音を伸ばしている時の声を聴き比べてみると、後者に比べて前者では柔らかい音が聞こえてくるのがわかります。
この時、声帯が閉じる力と声帯の間を流れる息の量はおおよそ半々くらいのバランスになっていると考えられます。
韓国ではJ.Y Park先生の「声半分、息半分」という言葉が有名ですが、このバランスが発声において非常に重要です。
”動力を送り続ける意識”が、結果的に声門間の息の量を増やす助けになり得ると考えます。特に喉が緊張しやすいという方には発声の良いヒントになるかもしれません。