金子 恭平2025年2月3日 1:14 pm
【メロディをブツ切りにしないで!】
歌は基本的にレガート(滑らか)であるべきです。速い曲でも、グルーヴが売りの曲でも。
「レガートかつリズムコンセプトが伝わる歌唱」が多くの人に好まれるので、プロ歌手は大抵そのように歌っています。
※例外パターン
僕が10代でアイドルをやっていた頃は、プロデューサーからとにかくアタックを沢山つけるよう指示されていました。僕の歌唱力が低かったので、ブツ切りにしてでもリズムを引き出してくれていたのだと思います。
また一部の音楽ジャンルでは拙い雰囲気が好まれるので、そうした狙いがある場合はあえてチョッピ―(ブツ切り)に歌うのもアリでしょう。
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さて、今回は滑らかな歌唱の効果を実感させてくれる動画を観ていきましょう。スタッフ後輩ちゃんが、ちゃんみなさんの『Never Grow Up』を練習しています。
Beforeはまさにブツ切り歌唱ですね。
アタックが付きすぎていますし、語尾の余韻も感じられません。下手ではないけれど、子供っぽい印象を受けるのではないでしょうか。
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奈加先生の指示は
・リラックス(正門閉鎖をゆるめる)
・語尾を意識して柔らかさを出す
です。レガートになるよう導いていますね。
ちなみに奈加先生の「狂わせた」の伸ばし方がめちゃくちゃ格好いいです!ハスキーな声とほんの少しのしゃくり上げで、ニュアンスが爆増しています。
先生の指導を受けて、スタッフ後輩ちゃんの歌い方も少しずつよくなっていきます。
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「最後のキス あぁ」の「あぁ」の頭に、あえてHをつけるように指示が入りました。
ウィスパー成分が増して、やるせない感情が強調されています。
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After歌唱、すごく良くなっていますね!
切なくてセクシーで、それでいてしっかりリズムコンセプトが聞こえてきます!