桜田ヒロキ2024年12月17日 5:17 pm
【ビブラートのトレーニング方法】
ビブラートのトレーニング方法は沢山の方法が考えられます。
ボイストレーナーによっては「自然な発声法を修得すれば自然に出来るようになる」と考える方が多いです。
確かに声が過緊張な状態ではビブラートは掛かりにくいので、これの考え方には一定の真理はあると思います。
桜田個人的には、ビブラートやトリル、リフのトレーニングを取り入れる事によって間接的に声にリラックス状態を作る事が出来ると考えています。
逆説的に考えると、「発声のリラクゼーション⇔声の瞬発系のトレーニング」を交互に積極的に行う事によって双方ともにメリットが生まれると考えられます。
【中音域での練習】
ビブラートは「拮抗する発声筋群の震え」と言う考えが現在の主流です。
こう考えると、「低音時に優勢になりやすい筋肉群」「高音時に優勢になりやすい筋肉群」が入り交じる中音域くらいでのトレーニングが成功しやすいと思います。
一般的な男性は G3からE4くらいがコントロールしやすいでしょうし、
女性の場合C4からG4くらいがコントロールしやすいでしょう。
【大げさに音程を振る】
ビブラートは音色を豊かにする事を目的にする場合は通常、半音程度。
しっかり聴かせる事が目的であれば全音幅(半音2つ分)程度になります。
「低音時に優勢になりやすい筋肉群」「高音時に優勢になりやすい筋肉群」をそれぞれ活性化するのが目標であれば、振るピッチも普段行わないくらい大きく降るのも作戦になりそうです。
大げさに5度幅(ドからソの幅で半音7つ程度)を素早く振る方法も良い作戦だと思います。
技術的に可能であれば1オクターブ幅ですら素早く振る練習も効果的だと思います。
この様に発声時のフィジカルに起こる事を考えていけば、そこからトレーニング方法を検討する事が出来ます。
もちろん、トレーニングの設計時には多くのトライ&エラー、検証を行う事が大切です。