金子 恭平2024年12月16日 10:45 am
「歌とエクササイズが一致しない」というのはボイトレのお悩みあるあるです。高音発声においてそう感じている人が多いのですが、そもそも歌唱のときとエクササイズのときで歌い方全般が違ってしまっているケースがよく見られます。
歌唱法と発声は切り離せないものなので、エクササイズもなるべく実戦に即した形で行いたいものです。
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【ゆうり先生の動画】
前半の悪い見本と、後半の良い見本の違いをよくよくよく聴いてみてください。音の切り方にフォーカスした説明をしていますが、切り方を意識することでスケール全体の躍動感が増し、母音が整い、とても美しい歌声になっているのが分かると思います。
「声の躍動感」も「整った母音」も、高音発声には欠かせない要素です。
結局のところ、「上手に歌ったほうが上手に発声できる」ということなんです!
音楽的な声を作る過程では、「切り方」や「ビブラート」など、意識しやすいものを一つ選んで取り組んでみるのがオススメです。一つを意識すればそれが引き金となり、他の部分も良くなってきますよ!
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※例外
そもそも「上手な歌い方」を勘違いしているケースだと、音が移動するたびに母音が歪んでしまったり、強弱がつきすぎたりしてしまいます。そうした場合は、エクササイズの際に講師から「あまり歌いすぎないで」と指導されるかもしれません。
よくある勘違いの例としては、「アー」と歌うときに必ず「ハアー」と言ってしまう癖などがありますね。