加藤真太郎2024年12月11日 6:33 pm
陽香先生とスタッフ先輩が絢香さんの名曲「三日月」のレッスンをしています!
【プルチェスト(張り上げ、叫び上げ)】
こちらの動画では、スタッフ先輩がサビの
「そう no more cry〜」のcryの部分を地声で張り上げて歌っています。絢香さん本人はここをファルセット(裏声)で歌っていますよね。楽曲のカバー歌唱において、自分の声の特性を生かすということは非常に重要なことです。しかしある程度原曲にリスペクトを持つという気遣いも必要であり、このフレーズというのは誰もが一度は聞いたことがあると思いますので、この歌唱に違和感を持つ人も少なくないはずです。
【GO 1オクターブ幅+トップで4回リピート】
しかしながらスタッフ先輩、声が非常に高い方です(笑)
cryの音の高さがD5なので、高い声を元々持っている女性からするとこの高さというのは難なく地声で張れてしまいます。
この部分をファルセットに逃してエモさを出していこうという作戦立てから、GOという言葉でエクササイズを行っています。
Gの子音が豊かめな音色になるのを助け、オとウの二重の母音が裏声に声を逃すのを助けます。このエクササイズで声に癖づけを行い歌唱に生かしています。原曲のエモさが再現されていますね!
【まとめ】
このGOを発音するときに注意したいのが、「口を縦に開く」ということです。このように裏声に逃したいフレーズであってもそれが難しいと感じる方の場合、原因として口を横に開けすぎているということが考えられます。オ母音で横に開けすぎるとア母音に寄っていきやすいです。ア母音に寄っているとき人は声を張り上げたくなります。声の特性です。
このエクササイズの中であれば、GO(ゴー)がGA(ガー)に寄っていないか録音して確認しながら練習してあげるのも良いかと思います。
どうしても口を縦に開くのが難しいよという人は、ムンクの叫びみたいに手で頬を押さえながらやるのも良いでしょう。