桜田ヒロキ2026年8月11日 7:46 pm
発声の緊張が高い人ほど、大きな声を出してもらうことがあります。
「緊張しているなら、まずリラックスさせましょう。」
ボイストレーニングでは、そう考えることが多いかもしれません。
でも僕は、緊張が強い生徒さんに対して、あえてしっかり声を出してもらうことがあります。
一見すると逆のアプローチに見えるかもしれません。
目的は、必要な筋肉を働かせることです。
この方法は、本来使うべき筋肉が十分に働かず、
その代わりに、
・首
・顎
・舌
・喉頭周囲
などが頑張り過ぎてしまう、代償運動が起きているケースで使います。
しっかり声を出すことで、本来働くべき筋肉を活動させる。
その結果、代償として働いていた筋肉が、自然と仕事を減らしていくことがあります。
外から見ると、ベルトの練習をしているように見えるかもしれません。
でも、目的は「大きな声を出すこと」ではなく、必要な筋肉を正しく働かせることです。
「緊張=緩める」が近道とは限りません。
不要な緊張だけを直接取り除こうとしても、うまくいかないことがあります。
なぜなら、その緊張は、本来働くべき筋肉の代わりに頑張っている結果だからです。
まずは必要な筋肉がしっかり働く。
そうすると、不必要な筋肉は結果として活動量が減っていく。
そんなケースを、現場では何度も経験してきました。
「緊張しているから緩める」ではなく、
「必要な筋肉が働けば、不要な緊張は自然と減っていくことがある」
と言うケースも存在すると考えます。