桜田ヒロキ2026年6月29日 11:13 am
高い声も出る。
強い声も出る。
でも、なぜか声が薄っぺらく聞こえる。
ベルティングでは、
・前に飛ぶ鋭さ
・高音を保つ明るさ
・声の豊かさ
・音の厚み
この4つを同居させることが大切です。
薄くなりやすい人は、前方の鋭さは作れていても、声の豊かさが少し足りていないことがあります。
高い。
強い。
でも薄すぎない。
そのバランスを作るために、共鳴を「分数」のように考える方法があります。
僕がSpeech Level Singingのインストラクターだった頃、共鳴を分数のように考える方法を教わりました。
分子にあたるのが、口側。
CATの /æ/(広い「あ」) のような、前方で明るい響きです。
分母にあたるのが、喉側。
軽いあくびをした時のような、/o/ に近い丸さと奥行きです。
口側:CATの /æ/
────────────
喉側:軽いあくびの /o/
このように、喉側と口側に別の役割を持たせて、声色をデザインしていきます。
これは厳密な解剖学的な分割ではなく、発声を調整するための実践的なイメージです。
口側だけを明るく、鋭くしすぎると、高くて強いけれど、ペラペラした声になりやすいことがあります。
そこで、喉側には、軽いあくびのような丸さと奥行きを残す。
口側には、CATの /æ/ のような前方の明るさを置く。
さらに、舌は前方に保つ。
この組み合わせによって、
・高い
・強い
・前に飛ぶ
・でも薄すぎない
ベルティングを作りやすくなります。
喉側の豊かさ。
口側の鋭さ。
この2つを同居させることが、厚みのあるベルティングにつながります。