金子 恭平2026年6月5日 10:35 am
【歌における共鳴とは】
共鳴というと、「頭頂に声を当てる」「鼻腔に声を響かせる」といったものだと考えている人も多いかと思います。
実際には、共鳴とは「声帯で作られたブザー音が、喉や口を通るあいだに特定の音色に調整される」現象を指します。
人間が口から発する音は必ず何らかの母音を伴うので、「共鳴=音色=母音」と考えることができます。そのため、イタリアオペラやSLS系のメソッドでは母音の管理を徹底するのです。
その際に、副次的に頭蓋骨等に感じる振動が共振です。
これらの言葉をしっかり定義しておきたい理由は、共振(体感)を最優先してボイストレーニングを行ってしまうと、「肝心の共鳴が間違っているのに、体感が合っているから正解とされる」事例が多発するからです。
声帯結節などの致命的な障害につながりかねません。
まずは音色(母音)を第一のターゲットとして発声練習を行い、その際に得られた共振や体感を次回の手がかりとして利用する――このようなトレーニングが望ましいと思います!