桜田ヒロキ2026年5月26日 11:06 am
発声法(ボーカルテクニック)と
歌唱法(ボーカルスタイル)は、
分けて考えるべきなのか?
これはレベルや目的にもよります。
ただ、ほとんどの場合で、発声法(ボーカルテクニック)と歌唱法(ボーカルスタイル)は、合致させて考える必要があると思っています。
そもそも、なぜ発声法(ボーカルテクニック)と歌唱法(ボーカルスタイル)を分ける必要があるのでしょうか。
少し踏み込んで言えば、この考え方は、半分はボイストレーニングのビジネス的な都合から広まった部分もあるのではないかと思っています。
「どんなジャンルにも対応できる発声法」
「すべての歌唱スタイルに適合できるボイストレーニング」
こういう切り口で売り出せば、お客様の間口を非常に広くすることができます。
ボーカルスタイルと切り離して、発声法(ボーカルテクニック)だけを独立したものとして扱えば、一見、どんな人にも提供できるように見えます。
でも実際の歌唱では、音楽スタイルによって必要な発声は大きく変わります。
ジャンルが変われば、
・使う音域
ブリッジ/チェンジの位置
・声色
・音量
・母音の扱い
・子音の処理
・地声感の強さ
・裏声の使い方
・フレーズの作り方
が変わります。
場合によっては、地声で歌うのか、裏声で処理するのかすら変わります。
つまり発声法(ボーカルテクニック)は、抽象的に「良い声」を出すためだけのものではありません。
その楽曲を、そのジャンルらしく、その人の声で、無理なく再現できるようにするためのものです。
だから、歌唱法(ボーカルスタイル)と発声法(ボーカルテクニック)は切り離せません。
ちなみにぼくは実際のレッスンこの2つの垣根が無いようにトレーニングを行なっています。
発声法(ボーカルテクニック)を指導するなら、その人が歌う楽曲やジャンルを理解している必要があります。
なので僕は、自分が十分に理解していないジャンルの生徒さんがいらした場合、その旨を説明します。
ご理解いただける場合は、できる範囲を明確にしたうえで引き受けることもあります。
ご理解いただけない場合は、レッスン自体のお引き受けをお断りすることもあります。
発声法(ボーカルテクニック)は、音楽スタイルや楽曲理解と結びついてこそ、本当に意味を持つものだと思います。