小野貴之2026年5月8日 5:01 pm
ハリウッド式ボイストレーニングでは、子音や母音の特性を利用してエクササイズを組みます。
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例えば、Gの子音を使えば声門下圧が高まる、NAY[ネイ]という言葉なら舌の前方を上げておいてそのままエ母音を歌うと舌が前方に残ったまま歌えるしイ母音でも舌は後ろにいかない、などの特性を利用し、クライアントさんの発声の偏りを矯正するツールとして使用します。
でも、曲になったらどうでしょうか。いろんな言葉が出てきます。エクササイズのようには歌えません。
どの母音でも歌えなければいけないし、子音を過度な助けとして利用しないという発想が、確実に必要だと僕はクライアントさんに伝えています。
✳️子音がなくても歌える、あっても過度に掴まらない、これが大切なんです。トレーニングすべきは常に母音の部分です。それでも無意識レベルで子音は効果を発揮します。そこがハリウッド式の真骨頂でもあるのではないかと最近思います。
歌唱に耐えうる声を作るということ。楽曲ではきつい上り坂や向かい風もあります。掴まるものがなく不安定な道を進まなければならないときもあります。しかも美しく歌いたいのです。だとすれば、エクササイズは常に歌唱を意識したものでなければ成立しないものなんだと思います。