桜田ヒロキ2026年4月29日 9:06 pm
【"すべての歌手"が、高音の練習をしなくてはいけない理由】
高音の練習というと、
高音が出にくい人、出しにくい人だけがやるものだと思われがちです。
でも実際には、そうではありません。
高音をそれほど歌わない人でも、高音練習は必要です。
仮に、自分が歌う曲がそこまで高くない。
あるいは、自分が歌いやすいキーに設定できる。
そういうシチュエーションが多かったとしても、
高音をきっちりトレーニングしておく必要があります。
特に大事なのは、
地声と裏声を関連づけるような高音練習です。
ただ高い音を出すことではなく、
地声から裏声へ、裏声から地声へ、
その行き来を作っていくような練習。
こういう高音練習は、ピッチの改善にかなり役立ちます。
なぜかというと、
高音発声では 輪状甲状筋(CT) が非常に重要になるからです。
この筋肉は、高音でないとなかなかアクティブになりにくいと言われています。
そして、CT は高音を出すためだけではなく、
ピッチ生成そのものにも深く関わっています。
だから、この筋肉の働きが弱くなると
・高音が出しにくくなる
・声の張りがなくなる
・パワーがなくなる
・ピッチが取りにくくなる
ということが起こりやすくなります。
例えば、ジャズシンガーのように
自分の歌いやすいキーへ自由に設定できる場合。
こういう環境では、
無理に高音を使わなくても音楽が成立してしまいます。
だからこそ、
高音を練習しなくなる
ということが起こりやすいです。
でも、ここははっきり言っておきます。
本番で高音を使わないことと、
高音を練習しなくていいことは全く別です。
高音練習は、高音のためだけにやるものではありません。
声の張り、パワー、ピッチ精度を維持するためにも必要です。
だから、すべての歌手は高音を練習した方がいい。
高音を本番でどれだけ使うかは人それぞれです。
でも、高音をトレーニングする意味は、全員にあります。