三浦優子2025年7月29日 9:59 pm
【身体から考える発声練習】
歌っていると身体に力が入ってしまう方で、
言葉によって「歌いやすい」「歌いづらい」がある場合、
どんな身体のエラーが起きているのでしょうか?
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例えばこんなケース
身体に力が入りやすい方で…
・「Gug」「Ba」は歌いやすい
・「Mum」「Nay」は歌いづらい
このような場合、身体の中では何が起きているのでしょうか?
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子音に注目してみましょう!
「G」や「B」の子音は、比較的 声帯の閉鎖 を助けてくれます。
一方、「M」や「N」はそこまで助けてくれません。
そのため、「M」「N」の時には
声帯を閉じるために 喉周りの筋肉 が過剰に働いてしまい
→ 首に力が入る
→ 胸や腹筋なども連動して緊張
→ 結果的に「歌いづらい」状態になるのです。
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《身体からのアプローチは?》
おすすめは 背骨を動かすこと です!
背骨には「最長筋」という筋肉があり、
これは仙骨から乳様突起までつながる長い筋肉。
この最長筋の終わりと、
舌骨周辺の「顎二腹筋の始まり」は近い場所にあります。
つまり、背骨の動きを良くしてあげることで
舌骨まわりの筋肉の働きを促し、
余計な力を使わずに声を出す準備ができるんです。
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このように、発声のクセやエラーを
身体の視点から考えることで、
解決のヒントがたくさん見つかります。
ぜひ、「力が入りやすいな」と感じている方は
今回の視点を取り入れてみてくださいね♪