金子 恭平2025年1月6日 12:56 pm
あなたは「息っぽい裏声」と「息っぽくない裏声」を使い分けていますか?
ファルセットというと囁くような声を想像することが多いですが、実は体質的に不得意な方も一定数いるのです。どれだけ練習しても息っぽい裏声がうまく出せない場合は、声帯同士の合わさりを強めて息っぽくない声にしてしまうのが得策です。
ゆうり先生のレッスン動画を一緒に観ていきましょう!
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Beforeのスタッフちゃんの歌唱では、ファルセット部分が掠れ気味に聞こえますね。彼女は長年歌の訓練をしてきているので声全体がとてもよく発達していますが、唯一息っぽい裏声は苦手なのです。
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<Squeaky Door>
エッジ掛かったハミングで、適度な声門閉鎖を確保しつつ、声道(声帯で作られた原音が増幅される共鳴腔)の形を整えます。ドアが軋むような音をイメージしましょう。
声門を閉じることだけに意識が向きがちですが、実はこれは喉のリラックスを目的としたエクササイズでもあります。
2つ目の音階は「ギャロッピングスケール」といって、助走と跳躍を繰り返すようなリズムで歌います。覚えるのが難しかったら、「長い・短い・短い」の順番で音を追うといいですよ。
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<Nay>
次はSqueaky Doorと同じ息の量でNayで歌ってみます。
ファルセット部分の過剰な息漏れがなくなりました!メロディを歌ってもバッチリですね。
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Afterの歌唱はハリのある良い声になっています。
スタッフちゃんの場合は、裏声部分でもこのくらい声帯を合わせたほうが良いのです。
息っぽい裏声に苦手意識がある方は、この動画のように原曲と違う歌い方を試してみるのも手だと思いますよ!