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【動画解説】表現力の強化・フェイクの方法

こんにちは!金子恭平です。
前回に引き続き、レッスン動画の補足説明をしております!

今回は歌唱方法がメインの内容になっています。

「表現力をつけたいけど、どうして良いか分からない・・・」
そんな悩みを持っている方に向けた動画になっています。

表現力の強化・フェイクの方法

プロの歌手とアマチュアの歌声は何が違うの?

同じ曲でも、プロが出す声とアマチュアの声とは全然違いますよね。
では、実際に「あ〜」と音を出してみましょう。

このたった一音をどう歌うか? それがプロとアマチュアの差になります。

プロの歌声は、たった一音に意味を感じさせることができるのです。
例えば、歌が上手な人ほど、「話す時」と「歌う時」の声が違うと思ったことはありませんか?
プロの歌手たちは、歌唱時には自然と「歌モード」に切り替わり、声を楽器として使うことができるのです。
逆に、歌が苦手の人の多くは、普段の声のまま歌ってしまう傾向が多く見られます。

例えば、映画やドラマを見ている時に、ストーリーがどんなに良い内容でも、棒読みで演技をしている人がいたら、感動しませんよね?
歌も同じで、フレーズにふさわしい声色を作ってあげることがとても大切です。
動画の生徒さんは、しっかりと音楽的な声で歌えているので、「曲に合ってないな」と違和感を感じることはないはずです。(動画【0:07】参照)
歌に自身のない方は、まず発声練習を通じてご自身にふさわしい「歌声」を見つけていきましょう!

フレーズの始まりはとても大切!

フレーズが始まる時、どんな風に歌っていますか?
もちろん、工夫の仕方はたくさんあります。

代表的な例をあげると、

・音程を下から引き上げる

・音程を上から滑り落とす

・息を混ぜる

・強いアタックを入れる

・弱く入って徐々に強くする

などの方法があります。

その中に、動画の紹介にもある「エッジをかける」という方法があります。(【0:25】参照)
これは声を出す前に、甲状披裂筋(こうじょうひれつきん)の外側を動かして、ドアが軋むような音を出します。
泣き声のような印象を持つため、切なさの表現として良く使われます。

ここまで読んでいただくと既にお気づきかもしれませんが、歌唱の表現力というものは発声の技術力そのものなのです。

レコーディング中に、「この部分は泣き声で歌って!」などと言われているのを聞いたことはありませんか?

その表現方法とは、

・フレーズの頭にエッジをかける

・語尾にエッジをかける

・声を細かく振るわせる

・声をわざと裏返す

・所々でピッチをわざと上ずらせる

などの方法をかけ合わせたものです。

この時に、エッジ・トーンやビブラートを使えない場合、表現方法が一気に狭まってしまいますよね。
発声と表現は別物のようで、表裏一体なのです。

フレーズの終わらせ方はどうすればいい?

フレーズの始まり方と同様に、フレーズの終わりも大切です。

表現方法としては、

・ビブラートをかけるorかけない

・息を吐いて終わる

・声で終わる

・エッジをかける

・段々大きくして最後スパッと切る

・段々小さくしてフェイドアウトする

など様々な方法があります。

ここで1番考えて欲しいのは、どの長さで切るか?ということです。
音の長さのことを「音価」と言いますが、この音価を何となく決めるのではなく、きちんと決める癖をつけましょう。
なぜなら、意識的に決めることによって、
動画では短めに切ることを提案しています。(【0:37】参照)

長く切ったバージョンとの差はわずかですが、この印象の違いが積み重なって歌唱力になるのです。

動画【4:27】の「Ah」は息を吐いて終わる技法です。
ため息をついたような声で、やり場のない感情を強調する歌い方です。

落ちサビに表現を取り入れてみよう!

「落ちサビ」とは、最後のサビの前に挿入されるものです。
そして、伴奏の音量をグッと落として、ボーカルの歌声を際立てさせる効果があります。
動画の(【3:55】参照)では、落ちサビのセクションに入ります。

落ちサビに使う表現としては、大きく分けて2つあります。

① 伴奏に合わせて優しく歌う

② あえて強く歌う

といった方法があります。

この動画の生徒さんは、あえて強く歌うというスタイルを取っていますね。
既にお上手なので、あえて逆の伴奏に合わせて優しく歌うスタイルを提案しています。

同じフレーズをあらゆる声量で歌えるかどうかは、発声技術の基準になります。
音楽の強弱を表現するのには、とても重要なスキルなので、様々な声量で歌えるように練習しましょう!

フェイクを取り入れて歌ってみよう!

「フェイク」とは、原曲のメロディーを一部分変えてみたり、音を加えてみたりすることを言います。
動画では、(【5:10】参照)ちょっとしたフェイクが出てきました。

音程にすると、「ド ♭レ ド ♭シ ド ♭シ」です。
「ド 〜♭シ」という音程の「〜」の部分に、「♭レ ド ♭シ ド ♭シ」という装飾音(飾りの音)をつける事です。

このようなフェイクの音を、意識せずに歌ってしまう人が非常に多いのですが、一音一音丁寧に歌ってあげましょう。
そしてこういったフレーズは、日本のポップスでも非常に良く出てきます。

ソウルやR&Bを歌わない人でも、こうした短いフェイクは自動的にこなせるようにパターン練習をしておきましょう!

まとめ

以上、動画の歌い方のポイントをまとめてみました。

いかがだったでしょうか?

今回ご紹介した歌い方のテクニックは、

① フレーズの始まり
② フレーズの終わり
③ 落ちサビの表現
④ フェイクの仕方

の4つです。

練習の段階では、こういったことを細かく考えながら歌って、身体にしみ込ませましょう。
実際にステージやレコーディングで歌唱する際は、ご自身の感情と声のアウトプットが自然に結びついている状態が望ましいです。
テクニックを身につけて、ご自身の歌声をさらにパワーアップしましょう!!

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解説しているインストラクター

金子 恭平
金子 恭平
小学生の頃より地元、仙台のダンススクールに通い、ライブやコンテスト等に参加。当時、日本最大のダンスコンテスト「DANCE DELIGHT」では、東北大会で数十組の参加チームの中を勝ち抜き優勝。
2000年、第13回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にて、史上最年少で審査員特別賞を受賞(当時13歳)。
ダンスヴォーカルユニットFLAMEのメンバーとして2001年にライジングプロダクションからデビュー。メインボーカルとして活動。
FLAMEから離れた後、様々な経験を経て、現在ではギターとピアノの弾き語りを中心に全国で活動中。他アーティストへの楽曲提供や振り付け等も行っている。
2018年、自身のデビュー経験や、ボイストレーニングの経験を提供すべくVTチームに合流。

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