金子恭平が実演!マリーゴールドを男性が歌う方法
2019.10.24
こんにちは、VT by VT artist developmentボイストレーナーの金子恭平です!先日あいみょんさんの『マリーゴールド』をカバーして、ミックスボイスの解説動画を作りました!
このブログでは、動画内でお伝えしきれなかったことを2点ほど書いていきたいと思います。
異性の曲を歌う際のキー設定
動画では、観ている方がミックスボイスを聴き取りやすいように原曲Keyで歌いました。
なので、Aメロからかなり軽めの声で歌唱を始めています。
本当なら、Aメロはもう少し豊かなチェストボイスで歌いたいところです。
男性が女性曲を歌う場合は、たとえ高音が出る方でも、
自分の声の持ち味が発揮できる適正なKeyに下げたほうが音楽的なクオリティは上がることが多いです。
レッスンにお越しくださっている生徒さんでも「女性曲を原曲Keyで歌いたい!」とおっしゃる男性はいますが、ボイストレーナーとして積極的にはお勧めしません。
また、発声に関する能力と知識が育っていない状態でKeyが高すぎる曲を歌うことで、
声帯周りの筋肉の働きのバランスが著しく悪くなってしまうこともありますので、その点には本当にご注意くださいね!
次に、スタイルについて!発声ではなく、歌唱法のことですね。
歌い方 スタイルについて
あいみょんさん本人のこの曲の歌い方ですが、気怠さを感じさせるニュアンスがポイントだと思います。
あえてリズムを強調しすぎず、全体的に言葉をダラっと繋げるように歌いつつ、
それでいて要所要所で必要なアタックとアクセントをちゃんとつけている…
という超絶妙な歌唱になっています。
(リズムの軸はしっかりあるけれど、それをあえて聴こえないように歌う技術です)
音源を聴く限りビブラートもまったく使わずに歌われていますね。
ロックな雰囲気が漂っていてとても格好いいです。
対して僕の歌い方ですが、オケの違いや前述したKeyの問題もあり、ニュアンスはかなり違うものになっています。
曲の雰囲気を損ねない範囲で、歌いやすい方法にモディファイ(変更)しているのがお分かりいただけると思います。
本当はあいみょんみたいに歌いたかった!!!笑
レッスンに通う生徒さんもアーティストの曲をカバーすることで歌の練習をしていく事がとても多いです。
その際には2通りの方法を意識することが大切です。
1つは、
メロディ、リズム、ノリ方、フレーズの入り、フレーズの切り方、声のトーン、ニュアンス
といった全て忠実にコピーしていくこと。
これを沢山こなすことで、歌唱法の幅を増やし、徐々に自分のスタイルを確立していきます。
2つ目は、
曲を自分の歌い方に寄せていくことです。
プロのアーティストが他のアーティストの曲をカバーすると、オリジナルとまったく別の魅力がその曲から引き出されたりしますよね!
しかし歌唱力が未熟な内にこればかりをやってしまうと、自己満足的な歌になってしまいがちです。
まずはプロの歌をインプットする時間を大切にして、少しずつ自分の解釈を加えていきましょうね!
僕も頑張ります!
解説しているインストラクター
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小学生の頃より地元、仙台のダンススクールに通い、ライブやコンテスト等に参加。当時、日本最大のダンスコンテスト「DANCE DELIGHT」では、東北大会で数十組の参加チームの中を勝ち抜き優勝。
2000年、第13回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にて、史上最年少で審査員特別賞を受賞(当時13歳)。
ダンスヴォーカルユニットFLAMEのメンバーとして2001年にライジングプロダクションからデビュー。メインボーカルとして活動。
FLAMEから離れた後、様々な経験を経て、現在ではギターとピアノの弾き語りを中心に全国で活動中。他アーティストへの楽曲提供や振り付け等も行っている。
2018年、自身のデビュー経験や、ボイストレーニングの経験を提供すべくVTチームに合流。
このインストラクターの動画
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