皆さんこんにちは。VTボイストレーナーの三浦優子です。
人前で話すシチュエーションの時、一生懸命話しているのに聞いてくれていない、伝わっていないと感じた経験はありませんか?
そういう時、話の内容ばかり気にしてしまいがちですが、原因は内容ではなく話し声にあるかもしれません。
どんなに良いことを言っていても、声がこもっていたり何を話しているのかいまいちわからないトーンだと聞く側も次第に興味がなくなってきてしまいます。
「メラビアンの法則」というものをご存じの方もいらっしゃるかと思います。
人と人がコミュニケーションを図る際、「視覚情報55%」「聴覚情報38%」「言語情報7%」という割合で影響を与えていることを示した心理学上の法則です。
ここでの聴覚情報は声の大きさやトーン、速さや口調などが該当します。
淡々と話すよりも、話の内容に応じて声に抑揚をつけることで、より聞き手側に伝わります。
同じ内容を話したとしても声のトーンや抑揚などで受け手の印象が変わってきます。
声をコントロールするということは、人前で話す機会のある職業にとって大切なのです。

以前、東京土産の販売員をしていた時に、声のトーンは「ソ」の音程が印象の良い声だと習ったことがあります。
ですが、闇雲に声のトーンを上げても聞き手側にとって心地良い声色でないと意味がありません。
「ソ」の音程と言っても シチュエーションによって柔らかい声色やハキハキした声色などその場に適した声色が必要です。
私が東京土産を販売していた場所は品川駅構内でした。
ここは新幹線の乗り換えなどで急いでいる方も多いですし、人もたくさんいるのでハキハキとした埋もれてしまわない声色を求められました。
1時間以上ずっと呼び込みしないといけない日もあり、販売員の中にはずっと声を張っていて枯れてしまっている人もいました。
私はその当時からボイストレーニングに通っていたこともあり、他の方と比べても声の疲労は少なくすみましたし、むしろ店長に声が良いと褒められました。
当時はまだまだボイストレーニングもままならない状態ではありましたが、日々の発声練習のおかげでそれなりに声をコントロールできていたのだと思います。

ボイストレーニングというと歌を上達させるツールと思われる方もいらっしゃると思います。もちろんその通りではありますが、それだけではありません。
まずはしっかり発声練習を行い、声を整えていく訓練をします。
最近はオンライン上で話す機会が多い方もいらっしゃると思います。
特にオンラインの場合は聞き取りやすい声が大事になってきます。
滑舌も大切ですが、こもっているような話し方やガサガサな声では伝えたい内容が聞き手に入ってきません。
ご自身の声に目を向けて今どういった状態なのか、インストラクターとコミュニケーションを取りながらその方の一番良い声を探していきます。
そして日常会話ではなかなか意識しないであろう舌の位置なども発声には重要なのでチェックしていきます。
初めてレッスンを受けられる方で舌に力が入っている方は多くいらっしゃいますが、大体の方が力が入っていることに気づいていないケースが多いです。
私自身も当初は舌に力が入っていましたが、力が入っていたこと自体気づいていませんでした。元々舌足らずでよく噛んでいましたが、ボイストレーニングで舌の余計な力を抜く訓練を行なったおかげでいつの間にか噛みづらくなりました。
生徒さんの中にもボイストレーニングに通うようになってから、話し声が良くなったと言われたとご報告していただくこともよくあります。
話すことを仕事としている方は今一度ご自身の話し声が聞き手側にとって良い声なのか考えてみてください。
そして、声について悩みや思い当たる節がある方はぜひ一度ボイストレーニングを受けてみてくださいね。